日本で軍事を語るということ 軍事分析入門 (単行本)

  • 中央公論新社 (2023年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784120056796

感想・レビュー・書評

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  • なるほど こういうことなのか。……読み終わったら 世界の見かたが すこしだけ 変わった感じがした。理解することから はじめてみなくちゃ なにもはじまらない。テレビ越しだけど 語り口のわかりやすさが最後まで続いて、ともかく 勉強になりました‼️

  • 防衛研究所防衛政策研究室長である著者による現代軍事に係る分析の入門書。日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増し、防衛費の大幅増額が決定される中で、一般国民が防衛問題を考える上での基礎的な知識を提供することを意図している。
    軍事力も政策手段の1つであるという前提を共有した上で、戦場の状況を分析する上でのポイントとなる原則や現代における戦争の特徴を整理し、陸・海・空・宇宙とサイバーについて、現代の戦闘がどのような展開で進むのか、また、それぞれについての自衛隊の取組を解説している。
    戦争や防衛問題について、国際政治学や近現代史の観点からはともかく、純粋に軍事的な観点からの知識は自分にはほとんどなかったので、本書は勉強になった。ロシア・ウクライナ戦争の例をしばしば出してくれるのも、わかりやすく、また、当該戦争についての理解も深まり、ありがたかった。
    ただ、戦争や軍事的なことに疎い自分にとっては、本書の内容は、具体的にイメージが湧いたり、体得したりするといったところまでは至らなかった部分も少なくなかった。

  • 【経緯】
    ウクライナ戦争以降、小泉悠さんとの黄金タッグで各種メディアでお見かけするようになった高橋杉雄さんの著書ということで読んでみた。

    【総論】
    「入門」の名の通り、基礎的なポイントが網羅された良本であるように感じた。

    後半に行くほど具体度が上がり、満足度も高くなった。

    【印象的だった表現】
    ・戦略は願望と能力をバランスさせたうえで追求しなければならない & 汝、平和を欲するなら、戦争に備えよ
    →これまでの日本における安全保障を巡る議論の問題点を端的に表している。

    ・日本にとっての戦争が、いまだに「太平洋戦争」であることへの違和感
    →確かにその通り。時代が進めば戦争の形も変わる。

    【読み終えて思うこと】
    ウクライナ戦争が始まって以降、安全保障に興味を持つようになったが、一方で、心のどこかで自分が軍事の情報に触れて何になるのだという思いがあった。

    この本を読んだことで、平和を求める一人の主権者として、これからも安全保障について理解を深め、考え続けていきたいと思った。

  • 先ずは「あとがき」P279から読んでほしい。
    時間がないならP282からでもいい。
    著者がなぜ本書を書いたのか、本書がなぜ比較的平易で読みやすくできているのか、何を読者に求めているのか書かれています。
    私の好きなBSのプライムニュースで、煽ることなく的確な解説をされている著者らしい本だと、読了後に思いました。

  • 軍事≒戦争、紛争というイメージがあったが、払拭され、少し解像度が上がったように思う。この本のエッセンスを、義務教育にも取り入れてもいいのではと思う。
    軍事費が上がる=戦争に近づく、ではなく、国防の観点もあるんだなと思った。また、軍事費の支出が当初宣言された計画通りに使われているかなんて考えたこともなかったし、計画通りに使わない国もあることに驚いた。

  • 軍事を分析するのに必要な基礎的な知識と着眼点を教えてくれる入門書的な。
    まずはリアリズムやリベラリズム、アナーキーな国際社会といった国際関係理論から始まる。冷戦後の国際政治の流れを辿り、ステートクラフト(国家の政策の立案と展開)の手段としての軍事力について説明する。そして平時の企業や官僚組織と変わらない軍事力と戦時のアートとしての性質、NCW、C4ISR、兵站、正規戦と非正規戦等についても触れている。
    陸海空に宇宙、サイバーといったそれぞれのドメインの戦いの特徴と、各自衛隊の整備に関してまとめている。
    最後に戦略分析の手続きとして、戦略文書を読むのに情勢分析、予算、法律から分析することと、それぞれの着眼点を紹介。
    軍事に関心を持つ人はガンダムとか兵器好きと、シミュレーションゲーム好きの大きく2パターンがあって、前者が多いと感じているんだけど、筆者は自分と同じ後者パターンだったのが親近感湧いた。

  • 煽りもなく、淡々と順序立てて語る内容で、スッキリ読める。
    そもそも軍事とはから始まって、戦争とは何か、現代においてそれどう言う意味があるのか。
    そうして、陸海空宇宙サイバーの軍事分析、それぞれに対応する自衛隊の現在をかたり、「日本で軍事を語るということ」は、最終章なのだ。
    語る以前に、まず理解してもらわんと話にならんという現実。
    著者の、後書まで合わせて面白く読んだ。

    こうすべき、こう考えるべき、と言う話は(多分)一切なかった。

    考えるときに、議論するときに、こう言うことを考えなあかんと。

    そう言う本。ある意味必読かな。

  • サブタイトルは軍事分析入門。軍事の本というとオタクっぽいイメージがあったり、知識がないのに偏ったものを読んでしまうと嫌だな、という思いがあった。本書は著者のお名前から信頼できる、と思い手に取った。
    著者がメデイアで頻繁に出演するようになってから、日本で軍事に関する知識がいかに浸透していないかを痛感した、とあった。自分自身もそれは同じ。その点で自分たちの事として考えなければいけない今のタイミングにピッタリだ。
    「あとがき」に日本で「戦争」がいつまでも太平洋戦争であることに違和感がある、と書かれていた。確かにそうだ。自分自身も強烈にすり込まれている。本書で少し視野が広がったとすればそれも収穫だ。

  • ウクライナ侵攻が露わにした大国間大戦争時代の到来。中国、北朝鮮――日本の安全保障環境が厳しさを増す中、いま必要な軍事知識とは

  • いい意味で教科書ぽい。

  • 本書では、陸海空の戦争のみならず、サイバー空間や宇宙空間での戦争が、どのようなものを想定して自衛隊等が備えているのかを解説している。日本周辺の国々が、日本にどのようにして軍事力で打撃を与える可能性を有しているかについて丁寧に解説しており、我が国の安全保障の状況は非常に緊迫したものであることがよくわかった。
    また、多くの日本人にとっての戦争とは、太平洋戦争であり、日本が他国に攻め入って始まったという侵略戦争である。そのため、敗戦して「日本は二度と他国を侵略しない」と誓う日本の平和主義が、日本人の安全保障に対する考えのアップデートを阻害している。
    1945年の終戦から日本人の戦争観は変わっていない。「他国が侵略行為を起こしたときに日本はどうするのか」という、現代の切実な問いに日本人は答えられるのか。あとがきで筆者が提起する問題意識は多くの人に共有されるべきである。

  • 知見が広がる、これは何かの副読本にしても良い

  • 軍事力とはそもそも何か?から始まり、陸海空軍の各特徴について、終始わかりやすい解説書でした。
    私は争いを好みませんが、一市民として、税金を使うからこそ、軍事についても一定の知識を身につけたいと改めて強く感じました。

  • 現代軍事の基本入門書
    本書は軍事の基本を伝えるとともに、これからの日本人として軍事と無関係ではいられない時代で何を考えていくかのきっかけを与えてくれる。
    民主主義国家の国民として土台の知識がないと考えもないからである。我々は政府・自衛隊を見守り、時に選挙という形で口出しをしないといけないのだ。

  • 392-T
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  • OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002330959【推薦コメント:国際情勢の急激な変化によってアイアンドーム、レオパルト2など、聞きなれないものがたくさん報道で耳にするようになった今だからこそ、平和を守るために、平和の尊さを理解するためにも。】

  •  文体は平易だが中身は専門的。軍事力の目的や現代の戦争の形態といった総論と、陸海空に宇宙・サイバー等の各論。そしてある国の戦略分析にあたっての戦略文書・予算・制度というアプローチ法。
     著者の他の本と同様、日本を取り巻く安全保障情勢の悪化と防衛力の重要性の高まりを背景に、日本国民が防衛力を知り考える重要性が増しているとの問題意識が示される。特に、必要な防衛力の規模、外交と防衛の関係、核抑止の形態、という3つの論点を挙げている。

  • 基本的なことが理解できた。

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著者プロフィール

防衛庁防衛研究所第1研究部助手。早稲田大学卒、同大学院政治学研究科修了。
著書・論文:「米国のミサイル防衛構想とポストMADの国際安全保障」『国際安全保障』(第29巻第4号、2002年)、『ブッシュ政権の国防政策』(共著)(日本国際問題研究所、2002年)ほか。

「2004年 『戦争の本質と軍事力の諸相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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