はるさんと1000本のさくら (単行本)

  • 中央公論新社 (2023年11月10日発売)
3.90
  • (14)
  • (12)
  • (15)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 250
感想 : 17
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784120057076

作品紹介・あらすじ

【書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞作品】

はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。

限りある命と、繋がれる想い。過疎の村が時を経て生まれ変わるまでを、大きな視点で優しく描いた物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はるさんは、86歳だけど村に住む10人のなかでいちばん若い。
    昔は、たくさんの人が住んでいたが息子たちも出て行き、都会で働くようになり孫たちも大きくなると来なくなった。
    他の人の家もそう…
    おばあさんたちが集まって、人を呼んでこようか?
    それよりもっと先のことを考えようと。
    それでさくらを植えようとなり、苗づくりをし、苗木を植えていく。
    村の10人のうち100本植えた日につねさんが亡くなり、200本植えた日にかよさんが亡くなり…
    次々に亡くなって
    最後の100本を植え終わったときにはるさんの命も終わる。

    それから100年たち
    桜の花は見事に大きく咲き…
    「さくらのさと駅」がつくられ、建築士が訪れた古い空き家には、はるさんの描いた町の絵があり、それに基づいて町は作られた。




    もっともっと先のことを考えたら

    未来ある素晴らしい町ができた


  • おばあさんしかいなくなった村で、どうしたらまた人が戻ってきてくれるか。と考えた末に、今じゃなくてもっと先の未来を考えよう!と1000本のさくらを植えた。
    結局村に若い人たちが戻ってきたのは長い年月が経ってからだけど、これを先見の明と言うんだろうな。
    今の政治にもそれをしてほしい。
    今じゃなくて未来を見てほしい。
    言い方が悪いけど、この先死んでいくしかない老人にじゃなくて、これからを生きる子ども達の未来を考えてほしい。
    どうしたら今の若い人たちが未来に希望を持てるのかを考えてほしい。
    読みながら、私はそんなことを思いました。

  • これこそは、ジャン・ジオノの「木を植えた男」に続く「木を植えた女たち」というべき名作ですね! 残り少ない生命で、「もっともっと さきのこと」を考えたはるさんたちの思いが、100年後、つまり22世紀に届いたのだということに心が震えます。

  • 山を切り開いた小さな村。昔は賑やかだったのに、だんだんと人が減り。
    「あと10人。わたしは86さい。はるさんはかんがえます。」
    村に暮らす10人のおばあさん。理想の村を考えて桜の苗を植え始め。

    だんだんと減ってゆくおばあさんたち。
    でも暗い気持ちにならない不思議。
    寂しくはあるけれど、彼女たちがつないだ未来が暖かくてじんとくる。

  • 書店員が選ぶ絵本新人賞大賞受賞作。
    ほっこりしながらも、いろいろと考えさせられる、未来への希望が持てる素敵な絵本。
    4年生の読み聞かせに使ったら、みんな感心して聞き入っていました。先生からも、良いお話ですねと声をかけられました。

  • 本当に美しい本。年をとったはるさんたちが好きなこと、できることをして理想の町を作っていく。ひとりひとり死んでしまっても、彼女たちの植えた苗木は育ち美しいさくらの花をさかせる。生きているうちに実現しなくても、想いは受け継がれて美しい町ができて人々が穏やかで幸福な生活を送る。とてもステキで心があたたまりました。何をするにも遅すぎることなんかなくて、なにができるかなと考えるきっかけになりました。

  • ※最後まで あらすじが書いてあります。

    山あいの村に10人のおばあさんが住んでいた。86歳のはるさんはこの村で一番若いおばあさん。
    昔は山の仕事をして、たくさんの人が住んでいたが、
    若い人たちは都会で働くようになり、人が減っていった。
    そして10人のおばあさんは、 はるさんの家に集まって暮らすようになった。
    先のことを考えて、みんなが好きなものを話し合って、桜の木を植えることにした。
    みんなで 苗木を1000本作り、100本、 200本と植えていったが、とうとうはるさん1人になった。
    それでも はるさんは一人で苗を植えながら、 将来の村の大きな地図を作った。
    そして はるさんが亡くなってから100年後、桜の木は大きくなって、見事な桜の花の谷になった。
    そして桜の里駅が作られ、新しい町を作るため、 建築技師がやってきた。
    建築技師は、 はるさんの描いた絵にそって町を作った。町にはたくさんの人たちが移り住み、はるさんの理想の町が出来上がった。

    ※過疎の村に住む はるさんが、村のために、 ずっと先の未来を思い描いて行動することに じわじわと感動する。最後に1人になっても、 はるさんは夢を持って生活していたから充実していたと思う。
    でも現実的に考えると、一人で亡くなっていった はるさんに私はどこか寂しさを覚える。

  • 「もっともっと さきのことを かんかえよう」
    10人のおばあさん達の行動が100年後の村を変える。

  • https://youtube.com/watch?v=nVd6y3nTMg0&feature=shared

    【書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞作品】
    はるさんは、村で一番若いおばあさん。山あいの谷の小さな村にはもう、十人のおばあさんしか住んでいません。「わたしたちに何ができる?」おばあさんたちは話し合って、みんなで千本の桜を植えることにします。
    限りある命と、繋がれる想い。過疎の村が時を経て生まれ変わるまでを、大きな視点で優しく描いた物語。

  • 2023 書店員が選ぶ絵本新人賞2023にて、『はるさんのユートピア』が大賞に

    この本はそれの改題

    はるさんは山奥に住む
    子どもたちも、孫たちも
    とかいにいってしまい、戻らない

    そんなはるさん86さいは
    つねさん
    かよさん
    ふきさんたちと
    一緒にはるさんの家で暮らしていた
    はるさんは一番わかいおばあさん

    どうしたらよいのか
    を話し合うもアイディアは出ず〜

    「それより
    もっともっと さきのことを かんがえよう」
    と提案

    はるのすきなこと
    さくら

    なつのすきなこと
    水あそび

    あきのすきなこと
    くだもの

    ふゆのすきなこと
    さむいからにがて

    さくらをうえはじめる
    100本植えたころつねさんがなくなり
    200本植えたころかよさん
    300本植えたころふきさん
    が亡くなり

    その村にトンネルが通り、
    「さくらのさと」という名の駅ができ、
    ここにあたらしいまちをつくろうと
    いうことになり
    はるさんの家の壁の
    地図を見つける


    7分30秒

  • ステキだ✨✨

  • 絵本なので直ぐに読み終わりますし内容も単純ですがとても良い本でした。

  • 絵もとても素敵でしたが、文章も、やさしく楽しい内容でした。
    どんどん、都市集中型になって、地方は疲弊している昨今。
    こんな風に、地方の町を再生できたら素敵だろうなと思います。

  • 立ち読みしていて、涙がこぼれそうに。

    表紙カバーのはるさんが背伸びして、爪先立ちで桜の花を描いている姿。

    カバーの折り返しに


    もっともっと さきのことをかんがえよう
    と。


    86さいからのはるさんのパワーには感服。

    10人のおばあさん達が次々亡くなって、一番若いはるさん1人になった時を想像すると心臓がワナワナ震えてしまいます。が
    はるさんは、ちゃんと最後の100本を植えて理想の街の地図を描いて亡くなる。


    10人のおばあさん達の名前は誰も知らないけれど、1000本の桜ときれいな川と実のなる木々を残したこと。


    もっともっと先のことを考えて見ようかしら?



  • N049

  • 書店員が選ぶ絵本新人賞2023大賞受賞。はるさんが百年の時を経て描いた「理想の街づくり」――多くの書店員の心を掴んだ感動作。

全16件中 1 - 16件を表示

ただのぶこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×