評伝クリスチャン・ラッセン 日本に愛された画家 (単行本)

  • 中央公論新社 (2023年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784120057243

作品紹介・あらすじ

やっぱり海は友だちだ──。誰よりも海を愛し、海に愛された画家、クリスチャン・リース・ラッセン。90年代、日本で巻き起こった絵画ブームを牽引したラッセンの作品は、当時の日本人にとって「アート」の代名詞として、ピカソやゴッホと並ぶほどに大きな知名度を獲得した。

日本デビューから30年強、その受容のかたちを変えながら、一貫して日本に愛されてきたラッセンはその知名度に反して、彼の本質は意外なほどに知られていない。

「サーファー画家」というイメージの形成、イルカとクジラという題材、絵画とアクアリウムという方法、日本における受容のされ方……。彼の人生の歩みを辿りながら、作家としての本質、そしてラッセンを愛した日本とは何だったのかを解き明かす決定的評伝。

みんなの感想まとめ

海を愛し、海に愛された画家の生涯を描いたこの評伝は、クリスチャン・リース・ラッセンの作品とその受容の変遷を深く掘り下げています。90年代の日本でのアートブームを牽引し、多くの人々に愛されたラッセンです...

感想・レビュー・書評

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  • ●東日本震災早々に被災地チャリティ。
    ●1989、33歳の時、アールビバンと契約。日本で巨万の富を産む存在へ。
    ●奈良美智はラッセン大嫌い。
    ●マリンアートの聖地、ラハイナ。ラッセンによく似た作品は数えきれない程。
    ●日本のあるギャラリー、広告費を数億円投じても、すぐ10倍の売り上げに。
    ●アールビバン。ヤマガタとラッセン。ターゲットは一般若年層。インテリアアート。
    ●91年以降、ラッセンは作品あたりのエディションを1,000以上まで引き上げた。市場価格が崩壊する。1995年に仕入れをストップした。
    ●日本のWikipediaにしかラッセンは載ってない。世界では無名。
    ●中ザワヒデキ。「現代美術関係者以外には分かりにくいかもしれないが、ヒロヤマガタと、聞いただけで耳を覆いたくなるような不快感がこの名にはある。ラッセン、マックナイトなども同様で、視界に入っただけで眼も心も汚されたような気分になる。

  • 今までの著作の内容をまとめたラッセン研究の集大成。ラッセンを通して日本人の軽薄さ薄情さを学ぶ。読後に感じる切なさと空しさは何故か。

  • 「奈良さん好きな人とラッセン好きな人は同じだと思う」と発言したトークイベントの出演者に対して「俺、ラッセン大嫌い」と投稿した奈良美智(P3)
    いやこれは出演者の見識がおかしいでしょ。
    ヒロ・ヤマガタはバブルにそそのかされて描いたことを後悔しているらしい。

  • 自分の生きてきた時代がラッセンというプリズムを通して照らされることで歴史となり現れた感じで、心揺さぶられた。ラッセンにとって日本はビジネスの場でしかなく、彼をプロジェクトとして当てさせた人々にとっても代替可能な存在でしかなかったのにな

  • ハッピーなようで何か暗さを感じると個人的に思っていたので、人類のいなくなった後の世界、又は人類のいないことによるハッピーな世界を描写しているとの考察は、なるほどと思えた。
    ヤンキー文化との親和性など納得できる。
    けど日本以外では全くの無名で、やはり日本が仕掛けてが作ったアーティストなんだと思う。
    ヒロヤマガタみたいにそこに不満を持って抗わず、アート業界の批判を気にせず、ビジネスと割り切って、それこそ永野のネタにも付き合うなど、とことんまでやるのは、好き嫌いはともかくある意味凄い。
    でも現在もそういう仕掛けてるなと感じるアーティストはいるし、ドメスティックな視点では成功事例と言えるのでは。

  • 90年代以降、一貫して日本に愛されてきた画家、クリスチャン・リース・ラッセン。その絵に秘められたものの正体を探る決定的評伝。

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著者プロフィール

アーティスト。1989年山口県生まれ、広島県育ち。2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジーやパフォーマンスを用いて、社会や個人の本性(ほんせい)を「風景」や「自画像」のかたちで表現している。2012年に「ラッセン展」の企画でデビューし、議論喚起型のプロジェクトからその活動を開始。2019年以降は断続的にハワイに滞在し、ピジン英語に代表されるトランスナショナルな文化的モチーフに着目している。
主な個展に「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、2023)、「Unreal Ecology」(京都芸術センター、2022)、「アペルト14 原田裕規:Waiting for」(金沢21世紀美術館、2021)など。
単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013、増補改訂版=2024)など。2023年にTERRADA ART AWARD 2023でファイナリストに選出、神谷幸江賞を受賞。

「2025年 『原田裕規:ホーム・ポート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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