シャーロック・ホームズの凱旋 (単行本)

著者 :
  • 中央公論新社
4.03
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本棚登録 : 3006
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120057342

作品紹介・あらすじ

「天から与えられた才能はどこへ消えた?」舞台はヴィクトリア朝京都。洛中洛外に名を轟かせた名探偵ホームズが……まさかの大スランプ!?-----この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。-----(本文より)謎が謎を呼ぶ痛快無比な森見劇場、ついに開幕!目次プロローグ第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨第二章 アイリーン・アドラーの挑戦第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪第四章 メアリ・モースタンの決意第五章 シャーロック・ホームズの凱旋エピローグ

感想・レビュー・書評

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  • ホームズはヴィクトリア朝京都寺町通221Bに住んでいます。
    ワトソンの診療所は下鴨神社界隈です。

    ホームズはスランプに陥っています。
    そこへ、元舞台女優で探偵のアイリーン・アドラーや霊媒のリッチ・ボロウ夫人、モリアーティ教授などが現れます。

    リッチ・ボロウ夫人が水晶玉で心霊現象を視ると少女が現れます。
    それは12年前失踪したマスグレーヴ嬢でした。
    心霊現象対×推理。
    ウィリアム・マスグレーヴ家の秘密を伝えているという『竹取物語』。
    ロバート・マスグレーヴの月ロケット計画。
    <東の東の間>の秘密とは…。


    書いていて、これでは読まれた方さっぱりわからないのではないかと思います。
    読んでいて面白かったのですが、私は何をいっているのかわからない場面が多々ありました。
    ホームズが好きな方にはちょっと変わったホームズ譚として面白く読めると思います。
    また、京都の街並みやロンドンの街並みが好きな方にも楽しめると思います。

    結局なんの話だったのか、私にはよくわかりませんでした。
    わかったのは「ワトソンなくしてホームズなし」ということです。

    あと、本の装丁のイラストがとてもいい雰囲気なので星5にしました。

  • 森見登美彦 2020年以来となる待望の新刊! | 株式会社 中央公論新社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000065430.html

    シャーロック・ホームズの凱旋 森見登美彦(著・文・その他) - 中央公論新社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120057342

  • 大好きな森見さんの新作。
    今回はヴィクトリア朝京都を舞台に、シャーロック・ホームズがスランプに陥り迷走するという内容。各章を読み進めていくうちに物語の雰囲気が変わっていき、第五章でやられます。
    多くを語るとネタバレになってしまうので控えますが、この作品は森見さん流のコメディ・ファンタジー・ミステリー要素を全部盛りにしたような作品です。あえて、ホームズの迷走と掛けて、森見さんも迷走しているように描かれたのではないか…。とにかく、ファンとしてはとても楽しませてもらえた作品でした。

  • ホームズがスランプに陥り、ワトソンも新作を発表できなくなって、1年。
    寺町通221Bにやってきた新たな下宿人は、モリアーティ教授で……。

    寺町通221Bに、京都警視庁(スコットランド・ヤード)。
    ヴィクトリア朝京都という世界観が、いかにも筆者らしかった。

    スランプに陥ったホームズと、原作のさまざまな登場人物がドタバタ劇を繰り広げる前半は、楽しい。

    ロンドンとヴィクトリア朝京都が交錯していく後半は、やや複雑で入り込みにくかった。

  • 京都版シャーロック・ホームズ。

    スランプに陥っているホームズをワトソンがなんとか救出しようとするが、同じくスランプ中のモリアーティ、ライバルのアイリーン・アドラーが向かいに引っ越してきたりして事態は思わぬ方向へ…。

    舞台がロンドン風京都、登場人物がホームズの作品でお馴染みの面々で話が進んでいくなか、唐突に「鴨川」「先斗町」などの京都を行き来する違和感が気持ちをバグらすのだが、それが不思議な愉快さを出している。

    後半は『そうきたか!』とクルクル展開が変わってちょっと読み止まって整理しないと煙に巻かれそうになった笑。

    ミステリ要素は薄め、久しぶりの、やっぱり森見登美彦節で満足でした。

  • 舞台が京都というのが奇天烈で、読んでいてしばらく違和感があった。上の階にモリアーティ教授が住んでバイオリンの音がうるさいと文句を言いに来たり、向かいにアドラーが住んでホームズと探偵競争をしたり、ハドソン夫人のお茶目な発言や、メアリーはアドラーのワトソン的ポジションのように"アイリーン・アドラーの事件簿"を執筆したり、キャラクターの個性が面白かった。
    ただ、アドラーは良心的すぎて、謎に包まれた女というのが良かったのに違和感があった。また、マイクロフトは登場しなかったのは残念。

    ホームズとモリアーティは同一人物であるという、シャーロキアンでよくネタになるテーマが展開されて面白かった。ワトソンに囁く、ハドソン夫人の台詞が良い。何があってもホームズの味方。

    380p辺りで、やはり京都編は夢オチか、と思いきやロンドン編が夢オチだった…と畳み掛ける展開で、結局"東の東の間"の魔力とは一体なんなのか。

    最終的に京都編として元の日常に戻るが、最後まで今作のアドラーには違和感しかなかった。
    しかし京都版ホームズでの各キャラクターの動きは面白く、読んで良かった。

  • モリミーがホームズを描く!?しかも舞台がヴィクトリア朝京都って!!
    いやもう設定だけで満足してしまいそうなこの物語。
    単に舞台だけを京都に移してモリミー的あれこれそれこれを詰め込んだ多重的多角的ホームズ譚なのか、と思いきや!
    スランプに陥り引退宣言するホームズ。ロンドンと京都をつなぐ謎。これどうやって着地するんだろう、と不安になるほど広がる風呂敷、からの終盤。
    いやぁ、意外としっくりくるんじゃないの、京都の221B。

  • 「四畳半神話大系」や、「夜は短し歩けよ乙女」を初めて読んだ時のような単語が難しい!という感じはあまりなくて、「熱帯」みたいな物語の構造が入り組んでいる作品だと思った。

    エピローグは「恋文の技術」のような終わり方でみんなで仲良くピクニックしててほっこりした。

    森見登美彦さんの本は読んでいて安心するというか楽しいのでハマったら抜け出せないですね^_^

    シャーロックホームズ読んでみようと思いました。

  •  ヴィクトリア朝京都の寺町通221Bに住んでいるシャーロック・ホームズ。

     洛中·洛外に名探偵として知れ渡っている彼がスランプに。

     事件を解決できなくなった彼の日々とは。そして、彼はスランプから立ち直れるのか。

     ファンタジックで大正的な京都で繰り広げられるホームズとワトソンのホームズ譚です。

     森見登美彦先生の作品を読むのは『有頂天家族』以来ですが、『夜は短し歩けよ乙女』などで繰り広げられる詭弁などなどコメディチックな感じは相変わらずで、ダメ人間のダメっぷり感も笑えて楽しいなと思いました。

     シャーロック・ホームズを読んたことがない、何ならホームズとワトソンしか知らないよ?くらいの私が読んでいて、これ、ホームズファンに怒られるんじゃね?くらい思ったのですが、作者さん、相当ホームズ(もしかするとワトソン?)が好きなんだろうなと思うくらいに、実はホームズ愛に溢れた作品だなと思いました。

     小説の世界とはどういう世界だろうか。

     登場人物が生きてる世界なのか、現実世界の影なのか。

     本作品を読み終えてた後の登場人物がその後どうなったのか、読了後に想像してみたりもしますし、作品を読んでいる時も、その世界や登場人物がどんな風なのか、想像して読み進めています。

     その世界は登場人物が生きている世界だし、私が知っている世界という、私の知っている現実世界の影みたいなものを想像しているのではないかと思います。

     現実にない世界でも、登場人物が生き続ける世界。

     そんな世界は実際にはないとわかっていても、そんな世界がきっとあるはず!

     それは論理でもなく説明できないものであったとしても。

     何が言いたいのか?

     ヴィクトリア朝京都はあって、寺町通221Bにはシャーロック・ホームズが住んでいて今日も冒険している。

     ワトソンやその他大勢の人々と当たり前の日常を送りながら。

  • 2024年4作目

    圧倒的森見ワールドに誘われて、1冊持ち込みOKのブックカフェで読みきれなくて買ってしまった。本を閉店時間までに読み切れなかったのも初めてだが、結末気になる、、、!レポートが手につかない!と思ってレジに走ったのも初めてだった。
    近々京都に行く予定があるのだが、そこでホームズの、ワトソンの、モリアーティの痕跡を探してしまいそうだ。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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