- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120057441
感想・レビュー・書評
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読売新聞の書評欄に作家の実際の自宅をトリックにした小説で、もの凄い豪邸である。と載っていたので図書館で借りました。
ミステリー作家でデビュー20周年の御津島磨朱李の自宅に招かれた作家の、林原凛、錦野光一、藍川奈那子と娘の美々、獅子川正と文芸評論家の山伏大悟、編集者の安藤友樹、名探偵の天童琉、執事の高部。
そしてお約束。
館は大雪でクローズドサークルになります。
そして、御津島はいいます。
「私は今夜、あるベストセラー作家が盗作であることを公表しようと思う」
そしてその夜、御津島は叫び声を上げてどこかに消えてしまいます。
御津島は殺されたのか…?
そして第二の殺人も起こりますが…?
考えたのは、作家と盗作のことくらいで心に訴えかけてくるものはあまりありませんでした。
豪邸の写真がもっとみたかったと思いました。
写真の数が少なく、新聞で書評に載るほどではないと思いました。 -
豪雪で閉ざされた洋館で… 超現実的な世界観に吸い込まれる本格ミステリー #そして誰かがいなくなる
■あらすじ
大御所の覆面ミステリー作家である邸宅に、新人作家や評論家たちなど、ミステリー書籍関係者が招かれた。初めて見る大御所作家と豪華絢爛な洋館に圧倒されつつも、彼らは楽しい時間を過ごしていた。ところが招待されたその晩、突如叫び声が聞こえて…
■きっと読みたくなるレビュー
館ものクローズドサークルの本格ミステリーです。元々どういう背景をもとに作られたミステリーであるか分かっていたのですが、どうやってまとめてくるか興味津々でした。落としどころもバランスも見事で、しっかりと作品を堪能させてもらいました。
内容はド定番の本ミスで、豪雪で閉ざされてしまった洋館と、然もありなんなキャラクター達が登場。最たる人は大人気のミステリー覆面作家で怪しさ満点。そして完全に死亡フラグなんですよね。
ストーリーもこれまたスタンダードで盗作疑惑からの人物消失という展開。これからどんな事件発展があったり、推理や解法が待っているかとおもうと、ファンとしてはワクワクが止まらないすよ。
特に本作は世界観の出し方のコダワリが半端ない、特に導入の数ページ、この雰囲気は素晴らしい。いきなり犯人と被害者の緊迫のシーンから、館の写真や見取り図がキレイ…そして読めば読むほど素直なミステリー展開で、まるでその館にいるメンバーになってしまったかのよう。すっかりと物語に没入してしまいました。
本作でイチ推ししたいのは、核となるメイントリック。もちろん詳しくは言えないんですが、私が何より気に入ったのは、間違いなく下村敦史先生本人が楽しんでトリックを書いているということ。作品への愛情も伝わってくるし、読者としてはこれほど嬉しいことありません。
■ぜっさん推しポイント
いつもたくさんの作家先生の作品を読ませていただいてます。本作はそんな先生たちのご苦労が垣間見れる作品でもあります。デビューできてもベストセラーがなければ食べていくのも大変だし、一億総SNS時代で誰かれ構わず作品についてアレコレ言われちゃう。盗作なんてするつもりなくても、どうしても作風やトリックも似ちゃうし、有り体などんでん返しでは誰も驚いてくれない。
…いやーすみません、私もいつもアレコレ言ってしまって。でもでも読書大好き人間としては、まだまだ楽しませていただきたいですよね^^ 次回作も期待しています。 -
吹雪により外部から閉ざされた館で、一人また一人といなくなる。
という設定のミステリー小説。
定番の設定で、定番のトリックも多くでてきて、「これぞミステリー」といった一冊でした。
ミスリードにも引っ掛かり、どんでん返しもくらい、楽しめました。
また、登場人物たちの言動がクレイジーな所がいくつかあり、クスクスさせられました。 -
社会派ミステリーの印象が強い作家さんだが、今回は洋館を舞台にしたクローズドサークル。
大人気作家の新邸のお披露目会に招かれたのは作家や編集者、評論家である。
覆面作家がいきなり素のまま登場し、挨拶だけで書斎に引きこもり…
叫び声と同時にいなくなり…。
これだけではないだろうなと思っていたが、エピローグでこういう結末か…となる。
どうもこういうのは一気に読まなきゃ落ち着かないわけで、結果私にとっては薄い感情しか残らない。
凝った構成になっていて凄いなぁとなるが、心が揺さぶられるというのはないところが物足りなさを感じる。
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全くの情報なく読み進めて最後にビックリ。
所々にある挿画で、館をイメージしながら読み進めることができるので、世界感にどっぷり浸かれるなーっと思っていたら、まさか作者の自宅だったとは!こんな豪邸に実際に住んでいるなんて...。そして小説の舞台にしちゃう所も脱帽です。
前半の建設の打ち合わせシーンが妙に生々しい会話に思えてきた。
館&クローズドサークルが大好物なので、一気に読んでしまったが、とても読みやすかったし、トリックが何重にも張っていて中弛みもせず楽しめました。
作者のミステリー好きもしっかり伝わってきます。
登場人物の設定も練ってあって予測もつきずらく、伏線回収もしっかりあります。
最後のネタばらしにニヤリとしてしまうので、一気読みがおすすめ。
会話が多く、1ページに文章詰めていないため1日もあれば読みきれると思います。
最近の本はほんわか系が続いたので、久しぶりしっかりとしたミステリーを読んで大満足です! -
ミステリー作家の新居お披露目パーティーに招かれた面々。
新居は、アンティークが設えられ
密室になるべく設計された、いかにもな洋館。
雪に閉ざされたその館で、今宵事件が…。
あまりにも正統派…!
もう舞台が整いすぎて、
誰もが待ってました!となる展開。
めちゃくちゃおもしろかったです。
一言、これだけは言っておきたい。
最後の一文に、、、やられた!!!
追記:
下村さんの自邸を舞台にしたこの作品、発売前に、知念実希人さんとのトーク&下村邸見学ツアーのイベントがオンラインで開催されました(一般応募・有料)。仕事でムリだったんだけど、見学ツアー参加したかった…。 -
目を奪われる一冊。
作家、編集者らが招かれたのは人気ミステリ作家の新築豪邸お披露目会。
しかも次第に空模様は雪に。
ついに豪雪に閉ざされてというお約束の展開。
豪邸描写といい、雰囲気といい惹きこまれる要素がふんだんにあるのが良い。
謎が謎を呼び、この中の誰かが…と、人間関係の雲行きも怪しくなってきてワクワクしたけれど、魅力的な登場人物がいなかった。
一部想像がつく部分もあり、驚愕、してやられた感もさほど。
謎解きよりも最後まで豪邸に目を奪われるミステリって感じかな。
実際、こんな豪邸に住んで執筆されているのか。ふーん…。-
まことさん♪こんにちは♪
読売に⁇見落としてました(゚o゚;;
そうそう、期待値は上げなくていいです(^^;;
ミステリか豪邸か、どっ...まことさん♪こんにちは♪
読売に⁇見落としてました(゚o゚;;
そうそう、期待値は上げなくていいです(^^;;
ミステリか豪邸か、どっちに目を奪われるかで評価は変わるかな〜。
それを試される作品でもあります✩⡱
私は完全に豪邸でした(๑•́ω•̀)2024/04/13 -
ろこちゃん、こんにちは(^-^)/
タイトルはそそられるんだけどね(^_^;)
なかなか手を出せないままです。
そろそろ長編ミステリを...ろこちゃん、こんにちは(^-^)/
タイトルはそそられるんだけどね(^_^;)
なかなか手を出せないままです。
そろそろ長編ミステリを読みたくなってきた。
ろこちゃんの本棚見て勉強しなくては。2024/04/13 -
あいちゃん♪こんばんは✩⡱
わかる〜、このタイトルはオマージュの香りがたまらないよね✩⡱
なかなかの豪邸だったよ。
機会があったらぜひぜ...あいちゃん♪こんばんは✩⡱
わかる〜、このタイトルはオマージュの香りがたまらないよね✩⡱
なかなかの豪邸だったよ。
機会があったらぜひぜひ✩⡱
そういえば、十角館の殺人をHuluで観たよ。
めちゃくちゃ良かったー✩⡱2024/04/13
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大御所ミステリ作家の御津島磨朱李(みつしま ましゅり)は、若手ミステリ作家や文芸評論家らを新居のお披露目パーティに招待する。招待した趣旨は、あるベストセラー作家の盗作疑惑を公表することだと言う。やがて天候が大雪となり森深くに建つ洋館が“クローズドサークル”の状況になる中、事件が起きる…
本書を未読の方は、メディア記事やレビュー等一切読まずに事前情報ゼロで読まれることをおすすめする。帯の推薦文すら見ないのが吉。本書の核心に触れたネタバレ情報が散見されるので(触れたくなる気持ちはよーくわかるけど…)。また、くれぐれも巻末ページから読まないように。先入観無しで読めるか否かが読後感を左右するだろう。
さもありなんの“館もの”で、タイトルからしてクリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュの様相を呈するが…
中盤までのプロットはやや強引で凡作レベルの印象だったが、最終盤で化けた。マ・ジ・か!
ちょくちょく放り込まれている館の挿画が非常にリアリティのある写実画で、物語の想像を補助してくれてありがたいなぁと感心しながら読み進めてたけど、、、そういうことですか。
いやぁ!驚愕したしコレは前代未聞の試み。感心が感嘆へと昇華。一体いくらしたんだろう(笑)
また、登場人物達が“クローズドサークル”もののあるあるネタを揶揄しながら進んでいく流れも、本格ミステリ愛に満ちていて微笑ましい。
本格ミステリ好きな方には是非読んでいただきたい。遊び心とロマンあふれる一冊。-
2024/07/16
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アールグレイさん、コメント及びフォローありがとうございます。mysnavi(ミスナビ)と読みます。よろしくお願いします。
基本的に読み終えた...アールグレイさん、コメント及びフォローありがとうございます。mysnavi(ミスナビ)と読みます。よろしくお願いします。
基本的に読み終えた本は全てレビュー書いてます。書き残しておかないと、読んだことすら忘れてしまいますので(笑)
この本は是非、他の方のレビュー等事前情報をインプットせずに読まれることをおすすめします。2024/07/16 -
2024/07/16
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レビューの最後の一文がいいですねꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハ
まさにその通り!
雰囲気といい、バツグンなんですけどね...
レビューの最後の一文がいいですねꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)アハハ
まさにその通り!
雰囲気といい、バツグンなんですけどね〜。
下村さんは初期の作品の方が光ってたな…なんて思う今日この頃です^^;
コメントありがとうございます♪
下村さん、私はこれが3作目で初期の作品は知りませんが、
『アル...
コメントありがとうございます♪
下村さん、私はこれが3作目で初期の作品は知りませんが、
『アルテミスの涙』は一風変わった面白いお話でしたね。
『コープスハント』はなんか残虐だったような覚えがありますが。
うん、そうですね。
もっと豪邸の写真たくさんみせて欲しかったです。