ある昭和軍人の記録 情報官・鈴木庫三の歩み (単行本)

  • 中央公論新社 (2024年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784120057762

作品紹介・あらすじ

目 次

第一部 士官学校合格までの生い立ち
「思出記」(ノート原稿、一九一八年一〇月)

第二部 情報局情報官としての回想
「国防国家と思想」(一九四一年一〇月執筆、『吉田博士古稀祝賀記念論文集』寶文館・一九四三年)

資料編
鈴木庫三年譜
鈴木庫三著作目録

解題 佐藤卓己「特異な軍人のエゴ・ドキュメント」

みんなの感想まとめ

苦しい環境から立ち上がり、陸軍士官学校に合格するまでのストイックな生活を描いた自伝は、当時の社会における士官の意味を浮き彫りにします。著者の鈴木庫三は、上官の横暴から守られた経験や、恩賜の軍刀を受けた...

感想・レビュー・書評

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  •  中公新書『言論統制』と合わせて読む。内容は当然、新書の記述どおり。自叙伝の誇張の可能性を差っ引いても、苦しい環境からのストイックな生活が見える。また当時、陸士合格が社会の中で大きな意味を持ったことが分かる。
     上官の横暴から鈴木を守り、その後も鈴木を気にかけた廣田少尉が恩賜の軍刀を得て米駐在武官になったとの編著者の解説を読むと、悪いイメージ先行の日本陸軍での人間味が垣間見える。
     「国防国家と思想」の方は1941年執筆。国防国家建設のために国民の思想教育が最重要との思想がよく分かる。現代では抵抗を覚える思想だが、戦後に鈴木がどう考えたかは知りたかった。

  • 戦前、メディア統制に辣腕を振るったとされる情報官・鈴木庫三。貧しい出自の中から陸軍士官学校に合格するまでを綴った貴重な自伝。

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著者プロフィール

1960年広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。
東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、京都大学大学院教育学研究科教授等を経て現職。専門はメディア史、大衆文化論。
主な著書に『「キング」の時代−国民大衆雑誌の公共性』(2002、サントリー学芸賞受賞)『八月十五日の神話−終戦記念日のメディア学』(2005)
『ファシスト的公共性—総力戦体制のメディア学』(2018、毎日出版文化賞受賞)『あいまいさに耐える—ネガティブ・リテラシーのすすめ』(2024)

「2026年 『〈終戦〉を問い直す 日ソ戦争と8・15神話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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