- 本 ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784120057960
作品紹介・あらすじ
「母ちゃんは、物事がうまくいってないときに俄然生き生きしてくるね」
福岡の80代父(職人肌)とイギリス人息子(思春期)の謎の意気投合、トラック運転手の夫と福岡の母が同時に重病に――
予想外の事件が舞い込む珠玉な日常を、ガッツと笑いで楽しむ英国在住作家のド根性エッセイ。
感想・レビュー・書評
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いやー忘れてたー
もうあれよね
この歳になってくると学校で習ったことなんてだいぶ忘れちゃうよね
法則とか定理とか
もうしょうがない
これはしょうがない
忘れてました
「好きな作家さんのエッセイはだいたい面白いの法則」って何学校で習ったんだよ!( ゚д゚ )クワッ!!
あとだいたいかよ!
うん、他のも読まなきゃと思った
「ちょっと変わった考えを持った人が、ちょっと変わった場所で、ちょっと変わった状況の中、ちょっと変わった人たちと繰り広げる、ちょっと変わった日常を、ちょっと変わった表現で綴るエッセイはだいたい面白いの定理」って長いわ!( ゚д゚ )クワッ!!あとまただいたいかよ!
それにしても毎回きれいなオチをつけるってなかなかムズいと思うんだが、軽々とやってのけてる
すげー
みかこさんすげー
あと息子さんの洞察力すげー -
ブレイディみかこさんが2021年4月〜2024年1月に連載したエッセイを加筆修正し纏めたもの。面白かったと同時に心打たれた。
上記の時期に書かれたエッセイのため、英国のコロナ禍での閉塞した様子もリアルに伝わってきた。自身も3度コロナに感染したり、コロナ禍で医療も逼迫する中でのブレイディさんの「連合い」(夫)の療養に加え、日本のご家族の療養も重なったりしていたようだ。もともと私は海外での暮らしに対する関心が高いので、ブレイディさんの素晴らしい感性から語られる英国のリアルはとても面白い。また、息子さん、夫、日本のご両親など、ブレイディさんのご家族が相変わらず皆それぞれ魅力的。聡明な息子さんももう18歳で遠方での進学を予定してるとのこと、歳月の流れを感じた。
英国の複数の職場での保育士を経て、現在は作家となったブレイディさん。ラジオで谷川俊太郎さんと対談した話や山田洋次さんともラジオ対談を予定していた話などを見ても、仕事の幅が際限なく広がっていて本当にすごい。ブレイディさんの感受性や他者への共感力の高さ、どんな物事に対しても動じない強さに本書でも触れ、元気づけられた。 -
20250203読了
エッセイは普段あまり読まなくて、朝井リョウさんに続いて二人目?かもしれない。
母のブクログに登録されていたので読んでみた。
コロナ禍のイギリスでの生活がメインに描かれていて、笑あり涙ありの素敵な作品だった。
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心にじーんとしみる話がたくさん。
ドラマやニュースからではない英国の日常を垣間見た気分。
私の日常と別世界のようだと思ったり、意外と変わらないなと思ったり。
イギリスではなく英国という表現が素敵だ。 -
最近エッセイばっかり読んでるな〜……
一編が短いから子育ての合間に読むのにちょうどいいんですよね
「今いいところだから!」ってなりにくい
帯の息子さんの言葉、「母ちゃんは、物事がうまくいってないときに俄然生き生きしてくるね」
わかる!私もそうだし、常にそうでありたい
「諦めたくない!」とかそういう熱血タイプではないけれど、「まあ、そうだよね、諦めて足掻いてやるよ」ぐらいで生きていきたいな
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久しぶりのブレイディみかこさんの日常エッセイ。時期は2021年から2024年初頭、コロナ2年目から3年目にかけての時期。みかこさんの夫はガンになるも治療中、お母さんは亡くなる。そして息子さんは日本でいうところの高校生になっている。「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2」の最後で確かもう息子中心では書かないだろう、といっていたように思うのだが、何度かちょこっと姿が見え隠れするだけだ。最後にはこの秋には遠い所の大学にいくと言っている。まだ8月だから来月入学、といったところか。自身の変化と家族の変化、年齢の進行で人生は進む。身辺や社会への眼差しは相変わらず鋭いが、やさしさも増しているように感じる。
「婦人公論」2021.4.13~2024.3月号、
「婦人公論JP」2022.2.11~2024.1.12 連載
2024.6.25初版 図書館 -
どのエッセイも4ページ前後で書かれており、内容もすごく読みやすい。
コロナ禍での英国の様子がよく分かる。
コロナ禍の英国のロックダウンは日本よりも、厳しくてしんどかったんだろうなと思った。ただ、私もコロナの引きこもり生活が身体に合わず、仕事ばっかりして鬱病を発症したのがまだ記憶に新しいので、個人的に他人のコロナしんどい体験を楽しく読めるようになるには、もう少し時間がかかりそうだなと思った。
特に今の自分に刺さったのは、『「そんなものだ」ホラー』というエッセイ。
「「そんなものだ」がホラーである所以は、状況を前向きに捉えて自分を納得させているうち、その状況を前向きに捉えられない人々の声を押さえつける側に回っていることが往々にしてあるということだ。」
「「そんなものだ」が怖いのは、そう考えるようにしているうちに本気でそう考えるようになっているということである。」
ブレイディみかこさんは、コロナ禍や戦争による影響、物価高等に対して、上記のような文章を書いているが、仕事や日常生活でも本当に今の自分に当てはまると感じた。
自分の周りに「そんなものだ」と理屈で考えることを放棄して自分を納得させないと、どう考えても納得できないことが多すぎて、最近の自分は考えることを放棄してはいないか…?と、はっとさせられた。周りに説明するときも理屈よりも先に「それがルールだから」で押し切っていたことを反省した。
「そうじゃなくない…?」と思える感覚を大事にしたいということと、すぐに納得や説明できないことでも自分の頭で考えることを辞めてはいけないよなあと思った。 -
表紙やタイトルから何となく明るい内容をイメージしたけど、コロナ禍のお話がメインなので著者の他のエッセイと比べると少し閉塞感はあるものの読んでいて気分が暗くなることは無く、ブレイディみかこさんのそういった文章の雰囲気が私は好きなのかなと思った。
日本とかイギリスとか住んでいる場所関係なく泥くさく生きている人達が好きだ。私もそうだから。
gemのような人やエピソードを大切に生きていきたい。 -
これまで触れる機会のなかったブレイディさんの家族との日常や感情に触れられて嬉しい。
「ぼくはイエローで~」シリーズでは息子さんとのことを綴られていましたが、こちらでは英国と日本の家族や著者自身のことについても知ることができました。
英国のお国事情が見えてくるのも興味深い。
ちょいちょい登場する息子くん、大きくなっただろうなぁ。
コロナ禍のロックダウンの日々は、日本にはない過酷さ。ましてやご家族の重い病気も重なって相当にお辛かっただろうなと思います。
著者の意外な一面にも触れられていたエッセイでした。
『いくつになっても、どんな状況になっても、遅すぎることはない。人を生かすのはたぶんそのスピリットなのかもしれない。』
『閉ざされた狭い世界が息苦しくなったときに救ってくれるのは、外側に立っている誰かの存在だ。』
著者プロフィール
ブレイディみかこの作品






エヘヘ(●´∀`).。o○(想像中)
俺の言うことが聞けんのか!
( -_-)ノビシ*)゚O゚)あぅ
エヘヘ(●´∀`).。o○(想像中)
俺の言うことが聞けんのか!
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