死ねばいい! 呪った女と暮らします (単行本)

  • 中央公論新社 (2024年6月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784120057977

作品紹介・あらすじ

話題の作家・保坂祐希の新作は、シニア女性版『あらしのよるに』!?



佐伯真理子(76歳)は、台風の夜、庭に倒れていた加代(73歳)を助け、しばらく一緒に住むことに。

節約、節制を続け、面白みのない毎日を過ごしていた真理子にとって、破天荒で、金遣いも豪快な加代の存在は、新鮮で刺激的!



ずっと一緒にいたいと思った時、加代の正体が判明する。

なんと加代は、真理子が30年間、恨み続けた存在で……?

感想・レビュー・書評

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  • 佐伯真理子・76歳は、年金生活が始まってから節約と節制を続け、毎日面白みのない生活を過ごしていた。
    30年前に離婚をし、夫が慰謝料代わりに残した一軒家に住み続けていた真理子に変化が訪れる。
    それは、台風前夜に庭先に倒れていたお婆さんを助けてからのこと。

    聞くと山崎加代という名で73歳、アパートを追い出されて…という話。
    怪我をしていて、ずぶ濡れで…とりあえずその晩は泊まっていくように勧め…。

    しばらくぶりの人との関わりに気分も違って、もう少しいっしょにいたいと思う真理子さん。
    そのうちに、次の年金までここにいればとなり…。

    真理子とは金銭感覚も違って豪快な加代さん。
    彼女といると新鮮で刺激もあり楽しく、一泊旅行までして帰ってきてから…。
    彼女の正体が明らかに。


    彼女の正体は、読み始めてから想像できたが、どういう理由で…と思いながら読んだ。
    嫌な気持ちになることなく物語は進んでいったので、ほっとした。

    年齢的にも自分のこの先のことを考えると真理子のような生活なのか…と思ったけれど、日々の楽しみはちょっとしたことで見つけることができると感じた。
    加代のような女性が身近にいるわけではないが、いくつになっても友だちはできるのだろう。




  • 佐伯真理子(76歳)は、台風の夜、庭に倒れていた加代(73歳)を助け、しばらく一緒に住むことに。
    節約、節制を続け、面白みのない毎日を過ごしていた真理子にとって、破天荒で、金遣いも豪快な加代の存在は、新鮮で刺激的!でもその女の正体は…。
    読みやすくて面白かった。一気読みでした。

  • 初めて読む作家さん。長年勤めた保育園を定年退職した後、節約しながら毎日代わり映えのない一人暮らしをしていた76歳の真理子。台風の夜に真理子の家の庭で怪我をした73歳の加代と成り行きで同居を始めるが…。インパクトのあるタイトルだが、サブタイトルでネタバレのような…。味気ない暮らしに彩りと刺激を与えてくれた加代ちゃんの存在が大きくなるにつれ、別れの時が怖くなるよね。こんな出会いは現実ではあり得なそうだけど面白かった。ちょっと自分の老後が心配になる〜。

  • テンポが良くて面白かった。

    一軒家で一人暮らしをしていた76歳の真理子の元に、台風の夜、突然現れた73歳の加代。

    質素倹約のお手本のような真理子と、「明日死ぬかもしれないんだから」が口癖の豪快な加代。
    正反対とも思える二人の奇妙な共同生活が始まった。

    寂しさを抱えていた真理子が加代に感化され、それまでの無機質だった生活に輝きを増していく過程がいい。

    一緒に買い物へ行き庭で野菜を育て、お喋りしながら食事する。
    楽しそうな二人の笑顔が目に浮かぶ。

    終盤の展開には思わず泣き笑い。

    切なさと温かさを兼ね備えたハートフルコメディ。

  • 転がり込んできた加代の
    「明日死ぬかもしれないのに?」は
    まるで呪文のようだ。


    長生きしたいとは思わないけど
    健康ではありたいし
    慎ましすぎる生活よりは
    美味しい物食べたいし、
    たまには旅行にも行きたい。
    そして、
    それらを共に楽しんでくれる連れ添いや
    友達は自分のそばにいて欲しい。


    孤独を孤独と認めずに生きてきた
    真理子にとって
    加代とのハチャメチャだけど
    楽しく過ごせた日々が
    如何に今の自分にとって
    大切な存在かと気がついた時
    例えそれが憎んだ女だったと知っても
    加代の思いをくみ取ったときに
    全て昇華したかのようで
    歳をとってからでも意気投合し、
    まして共に生活をしようとまで
    思える友達が出来るなんて
    素敵だなぁと思うし
    痛みを分かち合いながら
    好きな男の思い出話をしながら
    今日もスーパーにお買い物行く2人を
    想像すると微笑ましくもあり
    羨ましくもあり泣けちゃいました。

  • いやぁ。きたきたー!こういう出会いがあるから読書はやめらんない。
    職場の昼休みに泣いてしまった。

  • 一瞬のすれ違いで運命が変わり
    幸せや不幸は命尽きる最後までわからないもんですよね。
    真理子さんも加代さんも最終的には良いご縁.良い人生になるんではないかな。
    ホロリとする作品でした
    初読みの作家さんでしたが他の作品も読んでみたいと思います。

  • 加代ちゃんの正体は早い段階でわかっちゃうな。タイトルはしっくりこない。

  • 読み始めると、なんとなく構成が見えてきます。それを裏切られるわけでも無く、予想道理のオチで進んでいきますが、ポイントはそこではなく、70代のこの世代の二人のやりとりがとても面白く、中盤からは一気に読みました。
    もしくは、歳をとっても単調な生活と感じている年配者(私など)には少なからず思い当たる節があり、共感を感じるシーンがあるのかもです。
    同じ男性を愛していたことや、その二人が仲良く生活する、また娘さんの出来過ぎさ等、ドラマ仕立て感は否めないですが、それでも、

    とにかく、言いたいのは、不覚にも涙腺が緩んでしまったと言うことです。

    合掌

  • どうやら自分はお年寄りが主人公のお話が好きらしい。登場人物が人生を積み重ねていることで、物語に厚みが出るのだろうか。

    このお話では、旦那によそで女をつくって出て行かれた真理子と、突然真理子のもとに現れた加代の旦那が同一人物だった、ということがわかる。
    旦那が死ぬ間際に真理子への想いを口にしたことで、加代が亡き夫の意向を大切にしようと真理子の家を訪れた。
    もうこれだけで泣ける。
    しかもこれをやってるのがおばあさんというところも泣ける。
    おばあさんというだけでスパイスがひとつ加わる気がする。
    お年寄りはずるい。

    あと、真理子のように年金暮らしでつまらない日々を送っているおばあさんが、加代のようなスーパー明るいおばあさんと一緒にいることで明るく楽しい日常を送るのもいい。
    さらに、加代がいなくなってそのギャップで寂しくなっちゃうのもやばい。
    親孝行、祖父母孝行したくなっちゃう。

    やはりお年寄りが主人公のお話はいい。

  • 2024.10.20

    タイトルがめちゃくちゃ好き!!

    書評を読み笑ってしまった。主人公とは年齢が違うけど、悩みの種は完全一致だ。

    孤独って、そんなに毒?
    真理子さんの行動を読み、かなりドッキリした。

  • 事情を知っても許せるほど、心の支えになる人だったということかぁ。そんな人に年をとってから出会えるっていいな。楽しみが増えそう。

  • 奇をてらったタイトルで、内容はないかもと思ったが、ストーリーも面白かった。

  • ちょっと現実では考えられないような話だけど、こんなご時世だからこそ老後ぐらいは誰かと笑って過ごしたいなー。

  • そんなに大した内容じゃないのに
    妙におもしろかった(笑)

  • 初めて保坂さんの作品を読みました。
    『死ねばいい』ってそういうことだったのね。

  • 後期高齢者になり、孤独や死が目の前に迫った真理子は、ずっと恨み続け、敵とも言える人物と友情を育むことはできるのか――!?

  • 一人で過ごす老後は思っているより寂しいのかな?ハートウォーミングでサクッと読めました。

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著者プロフィール

2018年、『リコール』(ポプラ社)でデビュー。社会への鋭い視点と柔らかなタッチを兼ね備えた、社会派エンターテインメント注目の書き手。大手自動車会社グループでの勤務経験がある。著書に『大変、申し訳ありませんでした』『大変、大変、申し訳ありませんでした』(講談社タイガ)、『黒いサカナ』(ポプラ社)ほか。

「2023年 『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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