張良 (単行本)

  • 中央公論新社 (2024年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (472ページ) / ISBN・EAN: 9784120058578

作品紹介・あらすじ

秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 張良はイケメン。
    天に定められたものが王になるのか?
    張良が神様からもらった太公望の兵法書で
    劉邦の為に働くお話し
    張良が若い頃に不思議な老人に遭って、橋の下に落とされた靴を拾いにゆかれる話は
    歌舞伎になっているそうです。

  • 漢を起こした劉邦を戦略面から支えた張良を主人公にした小説。
    具体的、詳細な伝記が残っていないことからか、後半の記述は小説というよりは時代を追っている要素が濃くてアッサリ気味に感じた。

  • ■小説仕立てだが、講談本のような没入感はない。
    ■有名な鴻門の会のシーンが淡白な描写。
    ■劉邦は頭の回転が速く人情の機微に鋭敏。
    ■その劉邦が絶対の信頼を置く張良。

  • 張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る)
    春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道では蕭何に及ばず、戦いでは韓信に及ばない、この3者は皆傑人であるが、我は彼らを用いた。これが我の天下をとった所以である」とあくまでも謙遜的だった。また、始皇帝の軍師・丞相李斯の言葉「どんなに才能があっても、環境が悪ければその才能は生かされない」

  • 単行本になるのをずっと楽しみにしていた本書。じっくりと読みたかったが、面白すぎて一気読み。劉邦との邂逅前の始皇帝暗殺未遂や項伯を匿ったエピソードも含めて生き生きと描かれている。
    宮城谷小説を読む時にいつも思う事だが、作中に出てくる地名は漏れなく付属地図に記載して欲しい。

  • ちょっと駆け足的な展開、難しい名前の人が多く出てきてこんがらがる。もっと他のようにじっくり長く書けば面白くなるのに残念。

  • 生没年が分かってない人物の方が書きやすいと~戦国時代の韓の宰相家の長男は蜀への留学中、富豪の賓客である人相見から王佐の器だと云われる。秦により韓が滅ぼされ弟が殺され、秦を恨み仇として仇討ちと韓の再興を人生の目的とした。自らが賓客とした方士は東方に気が立つと云い、風を読む方士からの情報を得て、劉邦を知り、これを扶ける道を選び続ける~読売新聞オンラインで発表し続けて連載終了後の二月後には単行本として出版。そういう時代なんだね

  • 劉邦に仕えた張良の話。

  • かなり面白い一冊でした。歴史小説が好きな方はぜひおすすめです。

  • 張良といえば、冷静で知的な軍師という印象が強かったのですが、意外にも占いや気の流れを重視していたのが驚きでした。もっと論理的に策を立てる人かと思っていたので、「え、そんなことも気にするの?」と最初は戸惑いました。でも、よく考えると、当時の人々にとってそういうものは単なる迷信ではなく、大事な判断基準の一つだったのかもしれません。

    それ以上に印象的だったのは、張良の「策」が戦術ではなく、人の動きを読む戦略レベルの内容がほとんどだということでした。目の前の戦に勝つための計略を考えるということはほとんどなく、相手がどう動くかを見極め、最善の結果に繋がる行動を事前に選ぶことを重視していました。単純な知略ではなく、「人を動かす」ことこそが、彼の真の武器だったのかもしれません。そう考えると、韓信や陳平が戦場の戦術家なのに対し、張良はもっと大きな視点で物事を考える戦略家だったのだなと感じました。

    歴史小説としても面白かったですが、それ以上に「人の心理を読むことの大切さ」を改めて考えさせられる一冊でした。張良のように、物事の裏側や人の本質を見抜く力を少しでも身につけられたらいいな、と思いました。

  • 学生時代以来20年以上ぶりにこの方の小説を読んだ
    期待していたほどのものではなく、後半の盛り上がりにかけ、あっさりしすぎている気がした
    多分、せっかくの背水の陣や鴻門の会などの有名な話についての描写がかなり軽すぎるからじゃないか。歴史小説は、司馬遼太郎のように小説部分と著者の時代考察が良い塩梅で混ざっているものと、藤沢周平のように物語としての小説のみから成り立ち、登場人物の生活や感情の機微に焦点を当てられ、歴史の大きな流れや考察は背景として留めているものに分かれる。宮城谷昌光は明らかに司馬遼太郎的なのである。
    読んでみて思うのは、おれは藤沢周平的なもののほうが好きだな。

  • 張良の存在は知らんかった。
    劉邦の右腕だったのね。

  • 楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。
    なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。

    大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。

    個人的にこの作品の良いと思う1つは、秦による6カ国併合が簡単ながら書かれている点。
    楚漢戦争の作品の多くは、陳勝・呉広の乱辺りから書き始められており、どの順番で、どういう風に滅ぼされたのか書かれた本は少ないと思う。
    キングダムをリアルタイムに追っている人は、ネタバレになってしまうため要注意ですよ。

  • 漢の高祖 劉邦の銘参謀の張良を描いた中国歴史小説。

    著者の張良の話は「劉邦」「楚漢名臣列伝」にも描かれており、基本的にはその焼き直し長編です。
    ですが黄石公のエピソードに始まって終わるのが良かったです。
    これからも列伝シリーズから長編が生まれそうですね。

  • 張良を読んでから劉邦を読んでいなかったことに気づく。なんと、あぁ恥ずかしい。

    真っ直ぐな生き方を通す人物画に焦点を当てる先生の描き方が気に入っている。

    疲れたときに先生の本を読むのが自分には合っているな、とこの本を読んでいて再認識する。

  • 高校時代、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」で、漢軍の多彩な人材の面白さに取り憑かれました。中でも魅力的だったのが劉邦の軍師の張良。宮城谷さんのこの著書を知り、早速読みました!他の方が言われている通り、劉邦と出会ってからがサクサク進みすぎて、張良の軍師としてのすごさがいまいち伝わってこなくて残念でした。秦末の混乱や群雄割拠の状況も、あまりこの時代を知らない方にはわかりにくかったかも。でも張良の視点からの内容なので仕方ないのかな。張良の周りのフィクションの人物が多すぎて混乱。とは言うものの、久しぶりにこの時代の小説を読むことができて幸せでした。

  • お正月に本屋で読もうと思い図書館で予約した本
    諸葛亮孔明のような目新しさは無かったが
    毎夜読書時間が心地よかった
    やはり張良も劉邦も健康がネックになっていた
    健康と勉強は日々意識して生活したい

  • 劉邦に出会ってからの物語が駆け足な感じがして、少し物足りない。

  • 張良の一生であるが、有名な始皇帝暗殺未遂から漢の劉邦の援助の数々。立ち上がる時に出会った黄石のお告げが成就した時が漢の建国。お礼参りに行き、黄石を拾い帰還した。 ちょっと盛り上がりには欠けたので、星三つ。

  • 宮城谷昌光氏の作品に出会ったのは2010年だったか古城の城だったと思う!それから約15年楽しく読ませて頂いた。昔高校生の頃誰の著書かは判らないが三国志を読んだのが中国の歴史書の最初だった!今は北方氏と宮城谷氏の大大ファンになってしまった!本書も登場人物の先を読む力や優れた策謀そして人を見る目に長けている人物に拍手をしながらあっと言う間に読み終えた!それにしてもここに出てくる劉邦は少し凡人かな?劉邦についてはずっと以前約10年前の3部作を読んでいるが凡人ではないよな!

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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