日ノ出家のやおよろず (単行本)

  • 中央公論新社 (2025年2月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784120058875

作品紹介・あらすじ

生きるのが下手くそな君だけど、
大丈夫、その頑張りは僕たちが見ているよ。
疲れたときほど心にしみ渡る。
『本のエンドロール』の著者が贈る、これぞ「お粥小説」!


日ノ出楽志は一児の父になったが、家事も仕事も上手くできない不器用な男。
唯一の取り柄はモノを大切にすることで、
人よりもずっと長く使うことができること。
楽志は知らなかった。
彼が名前をつけたモノには、心が宿っていることを。
リストラを受け、リサイクルショップに転職が決まったその時から、
楽志たち家族の人生が前に進み始める――。
読めば今日より明日がきっと楽しくなる、
心温まる感動の物語。

みんなの感想まとめ

不器用な主人公が、モノを大切にする姿を通じて心温まる成長を描いた物語です。日ノ出楽志は、家事や仕事に苦手意識を持ちながらも、愛着を持って名付けたモノたちに心が宿ることを知らずにいます。彼の不器用さや強...

感想・レビュー・書評

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  • 日ノ出楽志は、家事も仕事も上手くこなせなくて不器用であるが、モノを大切にして長く使う人である。
    モノには心が宿っていると言うのは彼が使っているさまざまな電化製品や時計などのモノたちで、楽志からそれぞれに名前までつけられている。
    文中でもそれらのモノたちが会話する。

    楽志が一児の父になり、リストラされてリサイクルショップに勤め始めてからさまざまなことが起こるが、そのたびにモノたちが応援しているのも微笑ましい。
    年代とともにモノに対する考え方も変化していくのも面白い。
    モノの大切さもわかり、本当に必要なものもわかる。
    粗末に扱うのはやめようとなる。


  • 不器用な主人公「日ノ出楽志」の唯一の取り柄はモノを大切にすること・・・
    彼が名前をつけたモノには、心が宿っている・・・

    想像以上に面白く心がポカポカと温かくなる物語でした。
    僕自身もモノを大切にするこだわりがあるのでかなり共感して読めました。

    モノを誤って落としたりしたら、「ごめん」て無意識に言ってしまいます。
    名前をつけて愛着をもつっていいですね。自分も少し真似をしたくなりました。

    また子供の成長や物に対する接し方など良い見本になる物語だと思います。
    自分は「九十九神」や「やおよろず」などのモノに関する物語が好きなんだと実感した気がします。

    いい小説に出会えて心が満たされました。

  • モノに名前を付け家族として大切にする、モノに対する愛情が人一倍強い【日ノ出楽志】
    しかし、楽志は家事も仕事も得意な方ではなく、張り切るといつも裏目に出てしまう性格です。

    楽志には不思議な力があり(本人は気付いていない)、彼が名前を付けたモノには“ココロ”が宿るのです!

    モノたちの心の声で物語が進んでいき、読み終わった時にはつい私もお気に入りのモノの名前を考えてみました☺️


    途中、楽志の不器用さや強引な性格にモヤモヤとしてしまう場面はありましたが、あたたかく優しい物語でした!

  • 子どもの頃、色々擬人化してたなーっと思いかえして懐かしく思えました。
    そして人もものも大事にすると言う当たり前のことに気付かされました。日の出家のみんな幸せそう。
    ただ物語としてはもうちょい…

  • モノにはココロがあって。大切に使えばそのまま思いに応えてくれる。
    最初は他愛もない話だなとか、モノを大切にする気持ちを押し付ける楽志、ちょっと鬱陶しいなとか思って読んでいたが、いつの間にかモノたちの日の出家への想い、咲月や楽志の想いに引き込まれて読んでいた。
    ラストはみんなの想いにうるうる。
    こういうピュアな気持ちを忘れないでいたいものだ。

  • 大人のメルヘンという感じですね。
    穏やかで心が休まります。
    ただ平凡すぎる感じがしました。

  • ほのぼのとした。
    物を、大切に使う、ことが、丁寧な暮らしと温かさを感じた。

  • 物を大切にしていないなぁ。いらないのはすぐ捨ててしまう。物の気持ちがわかったら捨てるのは、そもそも必要かを買う前に検討するけど、安いから買ってしまう。リサイクルには抵抗あるけど祖母宅の遺品整理の時に捨てるのはもったいないからとリサイクルショップに持って行ったけど使って欲しいとの気持ちじゃなかったなぁと読みながら不用品について考えてしまった。
    色々と物の向き合い方を考えさせてもらった一冊。

  • 日ノ出楽志は一児の父になったが、家事も仕事も上手くできない不器用な男。
    唯一の取り柄はモノを大切にすることで、人よりもずっと長く使うことができること。
    楽志は知らなかった。
    彼が名前をつけたモノには、心が宿っていることを。
    リストラを受け、リサイクルショップに転職が決まったその時から、楽志たち家族の人生が前に進み始める――。
    (アマゾンより引用)

  • 良い話でした。
    震災、コロナ禍と、同じ時代を生きているお話。小学生がからかわれるところは理不尽でむかむかしたけれど。

  • 初めて安藤さんの作品を読みました。
    今作は私には…

  • 楽志の周りの家電目線からの話でしたが主人公に声がなかなか届かないのが切ない。
    けど、父視点の楽志の想いがよく伝わる本でした。
    家の家電もちゃんと掃除しなくては。

  • 物を大切にする心。そんな基本的なことを思い出させてくれる。名前をつけられたモノたちが、最後奮闘するシーンはちょっとほろりきた。じんわりあったかい作品。

  • 物を大切にする心は立派だと思うけど、それを人に押し付けるのは違うんじゃないかな…と楽志にモヤモヤするところはあったが、モノに心が宿った結果、日ノ出家のモノたちが心を込めて持ち主を助けるところは良かった。八百万のモノには神様が宿っても全く不思議じゃないね。

  • 主人公の日ノ出楽志は2つのことが同時に出来ない。忘れ物をするなどの特性を持つ。子どもの頃から物を大切にする気持ちが人一倍強く、家中の家電に名前を付けて生活している。リストラにあい、リサイクルショップで働く。持ち前のアイデアで配属先の売り上げはトップクラス。リサイクルショップは楽志の天職。

  • モノを大切にする日ノ出楽志さんと家族と、その家の
    心が宿ったモノたちの心温まる話。

    日ノ出家のために奮闘する家電たちも愛おしいし、寿命や求められる働き方の変化で日ノ出家を去ってく家電たちの心情に感情移入してしまった。でもお別れは悲しいだけでなく、役目を終えた誇らしさがある。

    楽志さんと娘が落ち込んでいるときに励ます姿も愛おしい。そして楽志さんと娘さんも優しい。
    娘さんがいじめられてるときには非常に腹立たしかった。お父さんとの葛藤もあるあるだろう。
    おっちょこちょいな楽志さんも憎めない。

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著者プロフィール

安藤祐介
一九七七年生まれ。福岡県出身。二〇〇七年『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞。同書は森山未來主演でドラマ化もされ、話題を呼んだ。近著に『本のエンドロール』『六畳間のピアノマン』『就活ザムライの大誤算』などがある。

「2023年 『崖っぷち芸人、会社を救う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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