村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集 (単行本)

  • 中央公論新社 (2025年3月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784120058950

作品紹介・あらすじ

作家としての窮状さえも、フィッツジェラルドは

見事に小説に結実させていった――



華やかな喧噪の日々から一転、三十代にして迎えた不遇の時代。

そして早すぎる死を迎えるまで。

多彩なスタイルの短篇小説と、秀逸なエッセイをセレクト。

揺るぎなく美しいその筆致を味わう、最後の十年間のベスト集。





〈短篇小説〉

 異国の旅人

 ひとの犯す過ち

 クレイジー・サンデー

 風の中の家族

 ある作家の午後

 アルコールに溺れて

 フィネガンの借金

 失われた十年


〈エッセイ〉

 私の失われた都市

 壊れる

 貼り合わせる

 取り扱い注意

 若き日の成功

みんなの感想まとめ

人間の切なさやカッコ悪さを深く掬い上げるフィッツジェラルドの作品は、彼の短篇小説やエッセイを通じて、人生の複雑さと希望を描き出しています。特に後期の作品群では、作家としての窮状や個人的な闘いが反映され...

感想・レビュー・書評

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  • 【書評】『ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集』スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹編訳 抗えない晩年への危機感 - 産経ニュース(2019/7/7)
    https://www.sankei.com/article/20190707-OR6L6KSIRNJWNC5CFY3WAFV4N4/

    SUNDAY LIBRARY:岡崎 武志・評『ある作家の夕刻』『小説という毒を浴びる』ほか | 毎日新聞(2019/7/9 有料記事)
    https://mainichi.jp/articles/20190709/org/00m/040/006000d

    村上春樹 編訳『ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集』/アメリカを代表する作家の晩年 | 小説丸(2020/04/01)
    https://shosetsu-maru.com/recommended/book-review-588

    ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集 -スコット・フィッツジェラルド 著/村上春樹 編訳|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2019/06/005199.html

    村上春樹 翻訳ライブラリー ある作家の夕刻 スコット・フィッツジェラルド(著/文) - 中央公論新社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784120058950

  • 中高生のときに「華麗なるギャツビー」を読んで、それから「雨の朝パリに死す」を読んで、なんとなくフィッツジェラルドという作家の醸し出す雰囲気みたいなのを背伸びしていいなぁと思おうとしているようなところがあった。
    なんか人間の切なさみたいなのを絶妙に掬い上げるような感じの印象があって、それ自体がなんかすごくわかるような感じでいることがカッコいいことのように思っていた。太宰の「人間失格」を読んで、自分はこの感じわかる、と言いたいようなああいう感覚。若い時特有の。
    それで今大人になって、だいぶ久しぶりにフィッツジェラルドを読んだら、わかる気がするというより、分かってしまう、という感覚だった。でも本当は人生、この感じはわからないほうが幸せなんだろうということも含めて。大人になって分かってしまうそれは、人間のカッコ悪いところだったのだ。そしてそのカッコ悪さがあるところが、どうしようもない人間くささで、フィッツジェラルドという人は、自分が多分にそのカッコ悪さを抱えていることを分かりながら、そんな自分をどこがで愛おしいと思ってること(=自分のことを愛おしいと思うというより、人間のその性質を愛おしいと思っている)を隠さず示している人なのだと感じた。それはなんというか壮大な励ましで、この人がそういうならそうなんだろうっていう、生き様も合わせた迫力のある存在の人なんだ、な。

  • フィッツジェラルド後期の短篇やエッセイ。「ある作家の午後」が好み。内容は単純で、珍しく体調が悪くない日にちょっと散歩に出るというもの。とはいえ、散歩中、ちょっと希望が出たり落ち込んだりと感情の浮き沈みが激しい。人生まだ捨てるほどではない、という希望をちょっぴり感じられる。

  • 44歳で亡くなったフィッツジェラルド。その短い生涯の後半は妻ゼルダの病気と自身のアルコール中毒の中で金策のために、短編小説やエッセイを綴っていた作品群。自身の評価は下がる中、痛々しいほど自身を重ね合わせた作家魂を感じる。

  • また歳を重ねたら読み直したい。

  • 若い頃はフィッツジェラルドが好きでした。グレートギャツビーも何度も読みました。しかし今この本を読みましたが、心が揺さぶられる事はありませんでした。私の存在そのものがあの頃の細胞は1ミリも残っておらず、全くの別人であります。よって同じフィッツジェラルドの本を読んでも、ここまで受け止め方が違うものかと驚きです。私は進化しているのかそれとも退化しているのか、一体どこへ向かっているのか?感性が研ぎ澄まされていっているのでしょうく?それとも感性が鈍ってきたのか、年齢とともに価値観が大きく変わっているのでしょう。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。『風の歌を聴け』(1979年)で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。『羊をめぐる冒険』(1982年)で野間文芸新人賞受賞。『ノルウェイの森』(1987年)がベストセラーとなる。海外でも高く評価され、2006年フランツ・カフカ賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞を受賞。その他受賞多数。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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