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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784120058974
作品紹介・あらすじ
大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。私たちを勇気づけるエッセイ集。
みんなの感想まとめ
多様な経験や考えに触れられるエッセイ集は、読者に新たな視点を提供し、心を豊かにする作品です。著者の松田青子は、日常の中の「当たり前」に疑問を投げかけ、声をあげることの大切さを訴えています。各章では、イ...
感想・レビュー・書評
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松田青子さんが、2015年~2024年にわたって書いた文章を集めたエッセイ集です。
自分が経験できないことや考えに触れ、しかも楽しめるところが、エッセイを読む楽しさだと思います。
〈Ⅰ 時々、外に出ていこう〉には、そんな文章があふれていていました。読み進めながら、インド料理のビリヤニを食べてみたいなとか、岸田衿子さんの詩集を読んでみたいとか、たくさんの思いで一杯になりました。そしてやはり、自分の子どもを「子どものひと」と敬意を払って呼ぶのが、すてきだと思いました。
〈Ⅱ 「当たり前」の痛みにさよなら〉では、今でもまだ多くの「当たり前」に悩まされていることについて考えるきっかけになりました。声をあげる人が増えてきて、変わってきたことが徐々に増えてきました。でもまだまだだと思います。ただ幸せに生きたいという思いは、皆、同じはずだから、きちんと声をあげた人の言葉には耳を傾けて、皆で考えていかなければ、と思いました。
そういえば、文中に出てきた『じゃりン子チエちゃん』は、面白くて大好きでした。
〈Ⅲ 彼女たちに守られてきた〉では、多くの書籍や映像などから松田さんが感じたことが、語られていました。そのなかで、読みたい本がどんどん出てきました。そして、大島弓子さんの漫画の言葉は、守られている感じがする素敵な言葉でした。
最後に、ひとこと。挿画のねこが、とてもかわいいです。
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Ⅰ 時々、外に出て行こう
Ⅱ 「当たり前」の痛みにさよなら
Ⅲ 彼女たちに守られてきた
の三つの章に分かれて構成されているが、「『当たり前』の痛みにさよなら」の章は、とても良かった。
アジア人である自分を属性で呼称せずに、「黄色いカバンを持った人」とアナウンスする人のさりげない教養に感動する作者。
大きな声で自説を披露する男性に負けぬ大きな声で反論を言っておくことにする作者。がんばるなー。
その姿勢に共感しました。 -
エッセイで語られていることが、著者の作品にそのまま反映されているんだなと。
いろんな考え方がある中で年代が違うこともあり、うん?と思うことも多々あるけれど、芯がぶれていないところが潔く。
「こどもの人」との呼称はちょっといただけないけど(笑)
紹介されていた本、特に海外作品は読んでみようと思った。 -
はじめの方、言葉の使い方が面白い人だなーと思っていたら、少し前に読んで好きだった「おばちゃんたちのいるところ」の作者だったとは。
第2章からダイバーシティのような内容になっていって、ちょっと思っていたのと違った。 -
タイトルに惹かれて本を手に取った。が、メインタイトルの「彼女たちに守られてきた」の章よりも、松田さん自身の経験の文章の方がフレーズとして心に残るものが多かった印象。しかしこれをきっかけに他の作品を読んでみたいと思うようになった。
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デビュー作から好きで読んでるけど、こちらの寄せ集めエッセイはあまりハマる話がなかったな
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エッセイ集。2015年から2024年の間に書かれたもの。主に神戸新聞でのエッセイ連載や毎日新聞の「文学逍遙」。「文学逍遙」は具体的な日本の地名が出てくる作品がテーマらしい。
印象に残った箇所。
・岸田衿子の詩集から引用「ゆっくり歩いていけば、明日には間に合わなくても、来世の村 にたどり着くだろう」「種をまく人の歩く速度で歩く」
・ある人から話しかけられた「いやー。お忙しいみたいで」や、「私は有名な作家さんの担 当です」への返答。これは「謙遜待ち」「すごいですね」。待ちへの抵抗。
・国際女性デー、3月8日には東京で「ウィメンズマーチ」というマーチが行われるらしい。2018年には750人以上の人たちが行進した。作者も知人たちを誘って参加。画用紙に100円ショップで買ったハードケースに入れて歩いたそうだ。マーチやデモで使えるグッズがあるんだな100均。
以前から作者はフェミニストだなと思っていた。女性が生きる上での不自由、縛りを察知し、抗おうとする、そして声を出す人だなと思っていた。でも、それは1人で行っていたのではなくて、作者の周りの人、仕事関係の人もいた。何より、作者がこれまで読んだり見たりしてきた文章、映画、漫画、そういったものにも支えられているんだと思った。
この本を読むまでは、コミュニケーションの1つだろうと思っていた、ちょっとした言葉のやり取りなんかも、実は女性や弱い人たちの生きにくさをそのままにしてしまうような言葉行動があるんだと気づかされた。 -
初めて著者のエッセイを読んだが、ちょっと疲れてしまった。
仰ってることは正論。例えば、公共の場で赤ちゃんが泣き出すと思い切り顔を顰める人に対して、赤ちゃんがうるさいことは周知の事実なのにそれをあたかも新発見したかのようにわざわざアピールする精神が理解できない(ここまで言ってないかもしれない)こと、レイア姫がブスだブスだと騒ぎ立てることより映画の内容の方が大事だ等。
確かにそのとおりだけど、息苦しく感じた。凄く疲れていて寝ようとしているときにギャン泣きの赤ちゃんが近くに来たら微笑んで見守り続けることは私にはできないし、レイア姫の外見について語るのは自由だと思う(ただ、本人が見て傷つく可能性のあるSNSは私も反対)。
あつまれどうぶつの森で、このキャラクターにはこういうプレゼントをあげると喜ぶといった選択肢は、知らない内に固定観念の植え付けになっている…というのは言われて初めて気づいた。そこまで考えてなかった。私はジェンダーの問題について意識が低いのかもしれないな。反省。
疲れる話ばかりではなく、冒頭のエッセイでは「さすがにこれは」について書かれていて、読んでいて微笑ましい気持ちになった。
「さすがにこれは」は日本人特有のものなのかも知りたい。この言葉を言える人がいる限り、人を信じることができそうだ。(大げさ)
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本書のタイトルになっている、最終章が特によく、タイトルに込められた意味に合点がいった。作者の敬愛する小説について、押さえ切れずあふれ出る”好き”が、みっしり詰まっている。
また読みたい本が増えました。 -
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作家、翻訳家の松田青子さんのエッセイ集。ジェンダーと読書に対するテーマが多かった。家で、職場で、お店で、著者があれ?と思った事が書いてあり、確かに…と思う事が多かった。
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また観たい映画、読みたい本が増えた。
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2015~2024年に書かれた50を超える文章が収められたエッセイ集。ビリヤニからスターウォーズまでテーマは様々ですが、一貫しているのは「取り分け用のスプーンを当然のように女性側に置く」レストランの話をはじめ、身近なジェンダー差別について語る著者のフェミニズムの視点です。ちなみにタイトルの「彼女たち」は後半に登場します。
静岡市女性会館図書コーナーの書誌詳細はこちら↓
https://lib-finder.net/aicel21/book_detail_auth?authcode=hNMdRWmI17n11KKCmET34w%3D%3D -
他の方もかかれていますが、表紙の雰囲気とタイトルから、一章は読んでよかったー、いい気持ちって感じだったけど、だんだんフェミニズム色が強くなり、寝る前に読むには気分的に合わず、途中は結構飛ばして読んでしまった。どんどん表紙のほっこりから離れていってしまう。大事なことなんだけど、そちらの言葉は強く求めていないのでなんだか乗れず…
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小説は好きな著者さんですが、エッセイははじめて読みました。古い慣習や誰かが傷ついているかもしれない常識に対して「物申す」スタイルが、共感・応援したい半分、ちょっと神経質キャラすぎる気もしつつ、でもそうした信念から素敵な小説がたくさん生み出されていると思うと、なんだか納得しましたし、そうした一生懸命で不器用ででも自分の主張に自信がある(ように感じられる)青子さんが、これまでよりもまた少し好きになりました。「女が死ぬ」あたりも読み返したい。
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心を鍛えたくなった。強くありたい、と思える素敵な一冊。
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◎図書館本
表題の3章よりも1、2章のほうが面白かった。3章は著者が印象深い映画や本、歌なども多く出てくるのだけどあまり興味が持てず。著者と世代が違うこともあってか個人的に共感することは少なかったかな。とにかく表紙が可愛い。 -
おばちゃんたちのいるところが良かったのでエッセイも気になって読みました。著者のことをまったく知らなかったので、読んでいて、猫を飼っている人なんだ、子どものこと子どもの人って呼ぶんだとか、この本わたしも読んだことあるとか、BTS好きなんだとかちょっとずつプロフィールが小出しに分かってくるかんじ。表紙がかわいい。
著者プロフィール
松田青子の作品
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