友達じゃないかもしれない (単行本)

  • 中央公論新社 (2025年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784120059131

作品紹介・あらすじ

「私を認めてくれるのは、私が女だからなんじゃないの」
「すべての人間関係がロールプレイングゲームになる」
ジェンダーへの問い、家族の呪い、仕事の挫折、美醜の悩み……
短歌を引用しつつ、〈亀裂〉によって深まる対話は、
いつしか互いの〈怪物〉を覚醒させていく。
「あと何をしたら、私のことを嫌いになりますか」
ふしぎと未知の自分が愛しくなる、スリリングな火の玉往復書簡。

みんなの感想まとめ

心の内を率直にさらけ出す往復書簡は、まるで異種格闘技のような緊張感を生み出し、読者を引き込む。ひらりさと上坂という異なる人間性を持つ二人が、言葉を武器にしながら真剣に対話を重ねる様子は、時に衝突し、時...

感想・レビュー・書評

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  • 【友達】ってなんだろう。

    友達じゃないかもしれない、ひらりささんと上坂さんは、互いに心の内を往復書簡としてしたためる。
    それはさながら本気のボクシング、いや、異種格闘戦のようで、ほんとに人と人とが対話するということは、どこか格闘技めいてくるのかもしれない。
    途中に挟まれる短歌がまた、意味深く輝いている。

    ひらりささんは文筆家で、エッセイを書いていて、別名で短歌も発表している。劇団雌猫というユニットでオタク活動も。
    上坂あゆ美さんは人気歌人で、エッセイも書いていて、ポットキャストや演劇、スナックのママと、いろんな方面で才能を発揮。

    対話型AIのようなひらりささんと、自分自身を怪物という上坂さん。

    まったく人間性が違うふたりが、緊張を孕みながらも、ことばを重ねていく。

    その、本気度合いに感動して、出先で涙してしまう。(ウェットですいません。)

    読後は、スポーツ観戦の後のような爽やかな疲れが襲ってきた。

  • これから始まるのはそんな甘いもんじゃないよ?と紙面上でゴングが鳴り、ふいうちでガツンと殴られた気がした。私はただの読み手、だけど確実にダメージをくらっている。言葉ってこんな真っ直ぐに突き刺さるのね、、、恐ろしくて最高でした!

  • 女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > 上坂あゆ美、ひらりさ・著『友達じゃないかもしれない』 ◆ノンフィクション編集部 石川由美子 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network 2025.06.20
    https://wan.or.jp/article/show/11950

    「中指を立てることで忙しかった」歌人・上坂あゆ美インタビュー。馴染めなかった家族、集団生活 | CINRA
    https://www.cinra.net/article/2411-ayumiuesaka_iktay

    上坂 あゆ美(@aymuesk) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/aymuesk/

    上坂|note
    https://note.com/aymuesk

    ひらりさ(@sarirahirari) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/sarirahirari/

    It all depends on the liver.
    https://zerokkuma.hatenablog.com/

    ひらりさ|note
    https://note.com/hirarisa_lv0

    友達じゃないかもしれない -上坂あゆ美/ひらりさ 著|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2025/05/005913.html

    ***
    過度の期待はしない。無理をさせない。ちょっとしたコトで嫌ったりしない。程よい距離感を持って接したい、、、
    此処では随分嫌われているようですが、まぁ仕方ないよねᓚᘏᗢ

  • みなまで言わないぞと思ったけど誰も書いてないから私は書く。ひらりささん怖すぎ。上坂さんが内省的な話を振っているのに勝手に噛みついてくるの何?「これじゃ上坂さんのフォロワーが増えて私は泣いた赤鬼で言う青鬼だ。負け戦だ」とか、往復書簡はバトルじゃないのに1人で勝手に勝負にして負けたとリング上で逆ギレしてるみたいだった。怖いよ。所々言ってることが論理破綻してるし。男への呪詛を呟きながら常に男の影をちらつかせたりしてるのも男大好きじゃん。恋愛や友人との人間関係が短期間で破綻しまくっているのも過去の失敗から向き合っていないから同じ過ちを繰り返しているだけなのでは?その上で性格の悪さを自覚しているけど直す気は無いって言いきってるのを見るとそういうとこだぞって言いたくもなる。自認AIっていうかただ自分に都合の悪い事から目を反らし続けているから言行不一致で一貫性が無く、上坂さんに対して「負け」を感じているのでは?そりゃ人気投票でも負けるよ。

    聞いてもないのに同世代よりも年収が高いと言っていたり、寄付額を実額で示したりするのも品が無くて印象が悪い。

    全体的に文筆業をしているのに言葉に対して責任感が無いなと思った。上坂さんは終始相手の言葉に真摯に向き合っているけど、ひらりささんの言葉は本心なのかどうかも信じられなくなる。人間関係において失敗を繰り返してるという発言だけがこの本を通して証明されてしまってると思う。

  • ぐおー、おもしろかった
    女と女のさざめく感情のやりとりが見られるのって松浦理英子の小説が一番だと思っていたけど、こんな往復書簡で読ませてもらった
    自分の価値観や感情を文章にすることに長けている人たちの思考キャッチボールおもしろすぎる
    「欲望を優先して他人を尊重するのをおろそかにしがちな人間」と出てきて、わ~!私だ~!と思った。ぶっちゃけていうと私はひらりさ氏のことが嫌いで、視点がおもしろくて文章も素敵でカルチャーに詳しいなんて絶対に好きなはずなのになんで嫌いでだろうなと思ったんだけどたぶん同族嫌悪なんだろうな…
    この二人のやりとりやそこに流れる温度感、わからない人は絶対にわからないだろうし、わかる人はじくじくと沁みるぐらいわかると思う

  • お二人の言語化能力と自分や社会を捉える視点、掘り下げ方にただただ脱帽。自分の尊敬する人とか苦手な人、生きていく上で大事にしていくマインド、「なぜそう思うのか」をたくさん考えた。家族といる自分、会社員としての自分、友達といる時の自分のペルソナとは。一貫性はあるのかなあ。
    成長は自分のコントロールが上手くなること。

  • ・人間が一番恐ろしいのは、自分や他人を、どこのボックスに入れていいかわからない状態なのだと思う。〜そうやって雑なラベリングによる仕分けをすることで、誰もが安心したいのです。だけどそれは、難易度が低い生き方です。ほんとうは世界は二元論ではない。〜世界が二種類に分けられるわけがなく、本当は、そういう二つの事象の間に、数百、数千、無限通りのケースがある。それをたったの二つに分けて安心したがるのは、それこそ加害性を多分に孕んだ行為です。

    ・楽しんでつくっている人に、頑張ってつくっている人は敵わない

    ・人生には「can」なことと「can’t stop」なことがあり、収入に結びつきやすかったり、人から認められやすいため、多くの人は「can」ばかりしてしまうけど、本当は「can’t stop」なことを増やした方が、幸福度は高い

  • 全く同質じゃないふたりの交換日記を読みながら最近の人間関係を重ねたり、ここ数年知人達にフェミニズムが全然賛同を得られなかった時の悔しさとそれによる失敗の数々や身近な友人との会話で感じていたわからないを思い出した

    わりと長い年数をなんとなく摩擦が起きずらくする処世術でやりすごして来た身としては、居心地が悪い本だったし、2人の書いてる事が腹落ちしなかったりして、心から楽しめたのか?と言われれば、たぶん違いますね。と答えると思うが良い意味でもそうでない意味でも引っ掛かりというかチクチクする刺さりがたくさん感じられたし、何よりここが降りるべき駅だとわかっているのに読む事を止められず数駅先まで行って戻ってくるくらい熱中していた

    ひらりささんの最後の
    ねえ。次いつ会える?
    には涙しそうになった

  • 読み応えのある往復書簡。読み終わるのがもったいなくて、少しずつ少しずつ読んだ。

    P76でひらりささんが、「他人と会話するとき、人工知能のチューリング・テスト(人工知能は人間らしくできるのか?という知能テスト)をしているような気分になる」とおっしゃっていて、これ私じゃんとなった。

    お二人ともメタ認知がすごい。そして真っ向からぶつかり合っている。カイリキーとメタモンのしょうぶだ!

  • めちゃくちゃ面白かった。
    頑固なAIと、頑固な化物がタイマンしてるみたいな往復書簡でした。

    ノットほのぼの。
    イエスひりひり。
    で、互いの言語化能力とリスペクトがベースにあるから読んでいてストレスが無い。

    思慮深いのに、笑える一冊。

  • #2025年の本ベスト約10冊

  • 双方の分析力とそれらを言語化、文章化できる能力の高さにまず脱帽する。そして、このやり取りをしてしまったら、たしかに友達じゃないかもしれない、という踏み込んだ応酬の数々。わりとサクッと読めるが、自分ごとに落とし込んで読み込もうとする、時間も体力も必要になってくる1冊だと思った。

  • 今年読んだ本で1番入り込んだかも。
    でもまだ消化できないくらい。2人の対話が鋭くて深くて、思わず自分にまで突き刺さっちゃった。

    こういう女性同士の対話って、尊重がベースで(おふたりもそれはもうお互いを尊重し気遣いつつぶつかっているのだが)柔い会話になりがちな印象があったけど、ヒリつく往復書簡。

    この熱量で続けるのはしんどいかもしれないけど、どうか続編を。。。!!!

  • 自分のことを、相手のことを、ここまで細かく言語化できるってことは普段からそれだけ色々なことを感じて考えてるってことなんだろうなと思う。
    感覚と擬音語擬態語で済ませてしまう自分には難しいところも多かったけど、お2人のやり取りの行方をちょっとハラハラ(それは…言い過ぎでは?とか)しながら読みました。
    読みながらずっとうっすらもやりと思ってたことが、ひらりささんの " だって、負け戦では?" で決壊、あぁそれだーーーーと頭を抱えました。
    自分を出し、相手を知ることで刺し違えることも厭わない覚悟を感じた、初めて読むタイプの往復書簡でした。

  • 人によって価値観や考え方が色々あって新鮮で面白かった。
    私はあゆみさんに似てるところが多くて分かるわ〜て思いながら読んでた。笑
    ひらりささんの一貫性がないところに一貫性があるのは笑った!確かにそういう考え方あったか!みたいな。
    違うところが多い2人、あゆみさんは何故か若干喧嘩腰で(笑)なのになんでもお互い言いたいこといい合えててこういう友達?みたいな知り合いみたいな人いたらいいなと思った。

  • こんなにも違うのに、ここまで言葉を出力し続けられるすごさ。
    ヒリヒリした往復書簡。
    えぐり、殴り合うような言葉の連なり。
    でも、壊れない。
    でも、それが──もしかして「友達」って、こういうことなのかもしれない。

    『友達じゃないかもしれない』ひらりさ/上坂あゆ美(中央公論新社)

  • 思ったことを相手にいう、ことをはばかってしまう。「本音」を語ることは勇気もいるし危険も伴う。
    いつからか良識や範疇をこしらえて、「友人」間でも70%もしくは50%程度の本音リミッターをかけている。本音を言い合えることが友達なのか?はさておき、極力恥や衒いもかなぐり捨て、裸で対峙する様はみていて羨ましい。
    この気持ちは正面向かって人と向き合えていない証左となっている。

  • 上坂さんとひらりささんが対極でおもしろかった
    上坂さんはとても一貫性がある人。シーンによってわけない、統一性のある人。どこでもズバッと言うし、パートナーに求めるものも恋人と結婚相手で同じ。
    ひらりささんはいろんな顔がある人。シーンによって違う自分をだしてる。ロールプレイをしているという表現がおもしろかった。恋人が結婚の話を出してきたら、ロールプレイから外れていない?って思うらしい。
    私はどちらにも共感できた。パートナーに求めるものや好きな人ものは一貫してる。けど、仕事とプライベートでは違う顔かも。仕事はあまり深くまでかかわりたくないけど、プライベートは仲良くなった人と深くかかわりたい。
    人間ってそんなもんかも。どっちかに触れていると変と思われるのかも。逆に変と思われない人は真ん中にいるのかも。じゃあ、変な人って貴重だよね。変な人の話聞くこと大切にしよ

  • すごい往復所感の応酬だった。初めから爆弾投下。これでお互いが意地悪にならないところに人柄とお互いへの信頼の厚さを感じる。内面をとても掘り下げた内容を、不特定多数の人に読まれる環境へ開示してくれることに感謝。これを読むことで、自分の内面を掘り下げることにもつながった。私はどちらかと言えばひらりささん寄りで、でも、ズバズバ言ってくれる上坂さんみたいなひとと信頼関係を築けたら嬉しいと思う。全面降伏した上で、崇めてしまうかもしれない。

  • ふむ

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著者プロフィール

【PROFILE】
ひらりさ
文筆家。1989年東京生まれ。オタク女子ユニット「劇団雌猫」のメンバーとして活動を開始後、オタク文化、BL、美意識、消費などに関するエッセイやインタビュー、レビューを執筆する。単著に『沼で溺れてみたけれど』(講談社)。劇団雌猫としての編著書に、『浪費図鑑 ―悪友たちのないしょ話―』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。
Twitter @sarirahira

「2023年 『それでも女をやっていく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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