近代絵画史 下: ゴヤからモンドリアンまで (中公新書 386)

著者 :
  • 中央公論新社
3.66
  • (10)
  • (23)
  • (28)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 237
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121003867

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (上)に劣らず、(下)も素晴らしい内容。

    私にとって、バラバラだった個々の画家が大きな歴史の流れの中で、一本の糸となってつながった。歴史に名を残すのは、芸術家の場合、作品となって残るので、分かりやすい。しかし、そのどれもが時代から突きつけられた難題を乗り越えようと懸命な努力によって取り組まれてきたことを思うとき、なぜか胸が熱くなった。

  • かなりベーシックでコンパクトで、いつになっても役に立つ本。

  • 高階秀爾『近代絵画史』中公新書 読了。近代絵画に焦点を当てて。独特で個性的な表現手法は、表現とは何か煩悶した結果が体現されたものであり、著名な作品はその果ての産物といえよう。絵画史の表舞台に名を残しているのは悉く当時の反主流派であることは興味深い。画集を片手に携え読みたいところ。
    2016/01/18

  • よくまとまった概説本ではないでしょうか、正直内容を判断するほどに絵画に精通していないミーハーなので何とも言えないのも確かですが。
    それでも下巻はあんまり面白くなかった、20世紀以降の絵画で正直あまり惹かれません。何か頭でっかちな感じがするんですが、この概説本でも図らずもそのような説明に終始している感あり。まぁ個人の好みとセンスの無さからくる戯言ではあるんですが。

  • 美術について勉強中です。
    キュビズムやフォーヴなどについて分かりやすく説明してくれています。

  • バウハウスとクレーが関連していたのは意外だった。

  • 近代絵画史を分かりやすく解説している入門書。

    下巻では、世紀末芸術、フォーヴィズム、キュビズムのほか、シュルレアリスムや抽象絵画など、20世紀美術が扱われている。

    上巻ほど明確に流れを示すことは難しい20世紀の画家たちを、すっきりと整理して紹介している。

  • (1975.04.20読了)(1975.02.26購入)
    *表紙の帯より*
    近代の西欧美術を概観して最もスタンダードな〝読める〟通史
    人はしばしば、思いがけない絵に接してとまどい、時にはこれが絵画かとさえ疑う。しかし、一見わけの判らぬ抽象画や不気味なシュールレアリズムの作品も、決して画家の気紛れや偶然の産物ではない。ルネサンス的世界像の崩壊に伴い、近代絵画の流れの中で生まれるべくして生まれてきたのである。このような状況を、十九世紀初頭から第二次大戦まで、代表的画家の業蹟と美学的理念、表現方法を通じて明らかにする。(本巻は、ドニからモンドリアンまで)

    【目次】
    十三章 世紀末絵画
     ドニ
    十四章 ドイツ表現主義
     ノルデ、ベックマン、キルヒナー、カンディンスキー
    十五章 マティスとフォーヴィスム
     マティス
    十六章 フォーヴの画家たち
     ヴラマンク、ドラン、ルオー
    十七章 ピカソとキュビスム
     ピカソ
    十八章 キュビスムの画家たち
     ブラック、レジェ、グリス
    十九章 幻想の系譜
     ルソー、シャガール
    二十章 エコール・ド・パリ
     ヴァラドン、ユトリロ、モディリアーニ、スーティン、パスキン、キスリング
    二十一章 機械文明への讃美と反撥
     キリコ、ピカビア、デュシャン
    二十二章 シュルレアリスム
     エルンスト、ダリ、マグリット、デルヴォー、ミロ
    二十三章 バウハウスとその周辺
     カンディンスキー、クレー
    二十四章 抽象画への道
     マレーヴィッチ、ドローネ、モンドリアン
    あとがき
    参考文献
    索引

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

高階 秀爾(たかしな・しゅうじ):1932年、東京生まれ。東京大学教養学部卒業。1954ー59年、フランス政府招聘留学生として渡仏。国立西洋美術館館長、日本芸術院院長、大原美術館館長を歴任。現在、東京大学名誉教授、日本芸術院院長。専門はルネサンス以降の西洋美術史であるが、日本美術、西洋の文学・精神史についての造詣も深い。長年にわたり、広く日本のさまざまな美術史のシーンを牽引してきた。主著に『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、芸術選奨)、『名画を見る眼』(岩波新書)、『日本人にとって美しさとは何か』『ヨーロッパ近代芸術論』(以上、筑摩書房)、『近代絵画史』(中公新書)など。エドガー・ウィント『芸術の狂気』、ケネス・クラーク『ザ・ヌード』など翻訳も数多く手がける。

「2024年 『エラスムス 闘う人文主義者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高階秀爾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×