幼い子の文学 (中公新書 (563))

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 209
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121005632

感想・レビュー・書評

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  • 170613読了。
    瀬田さんが晩年に日比谷図書館で「おはなし」したものを書籍化した一冊。
    内容がとってもすばらしくて、いいもの悪いものを明確に論じているのが本当に勉強になった。
    「行って帰る」話、私も創作するときはそんな内容ばかりだ!染み付いちゃってる!すごい!と思えるほどスタンダードな話で、それから動物が出てくる物語、シェローバー(シェルオーバー)の話はよい部分が詳しく解説されていて納得。
    瀬田さんが訳した抜粋も面白いし、最高だった。
    なぞなぞ、童謡についても今となっては有名なものがふわふわと記憶に漂うだけだったので、新しい知識と発見が嬉しくてたまらなかった。
    図書館で借りたのを急いで読んだけど、これは絶対買います。
    子どもができたら必ず読みたい本。

  • すごく面白かったです。
    全編、瀬田先生の「おはなし」の語り口調になっているので、講義をきいてるような感覚、そしてこんな先生に習いたいなという気持ちになりました。
    懐かしい物語が山ほど登場し、読み返したくなりました。
    マジックアンドミュージック。魅力的だと思います。

    個人的にはP186の「残酷さ」の部分が心に残りました。表現の規制が問題になっている時代。それでも、子どもの本を守るうえで失くしてはいけない描写だと感じました。

  • 「三びきのやぎのがらがらどん」「ナルニア国ものがたり」「指輪物語」・・・。訳書を挙げてみただけで、僕たちが受けた恩恵は計り知れないことがわかる。

    瀬田貞二。

    僕が心より尊敬する斎藤敦夫先生(主な著書「冒険者たち」)の、そのまた先生です。
    絵本、なぞなぞ、童謡、詩、物語・・・。先生が子どもを取り巻くべき「本当」の幼年文学について語った講演会の記録。ああこの場にいたかった。
    とっても易しく穏やかで、でも熱気に満ちていたであろう空気が伝わってきます。

    この本を読む時間、どれほどの発見と驚きと恍惚の震えに抱かれていたかを、僕はうまく言葉にできません。
    知ると言うこと、学ぶと言うこと、考えると言うこと、それらを欲する心をもつということが、子どもたち(それはつまり僕たちかつての子どもをも、だ)の人生をどれほど豊かにするのか。

    僕たちに瀬田貞二がいてよかった。

    てか、瀬田先生の本で1000円しないって、この本だけじゃね? そりゃ即買いでしょ。


    オマケ:斎藤敦夫の記した瀬田貞二の記録
    http://booklog.jp/users/gon623/archives/1/4907822022

  • 星いつつなのは、自分が児童文学に育まれた幸せに感謝して。

    瀬田せんせい!先生みたいな人が日本にいて、訳してくれた本を読めて私たちは幸せだった。
    there and back again、岩波少年文庫は心のふるさと。

  • 児童文学や詩に関して
    とても勉強になった。

    すぐに役立つ!って訳じゃないかもしれないけど、
    今の私の経験でも、『たしかにー』
    って思える部分がたくさんあるから、

    これからたくさん経験を積んで
    またこの本に触れたいと思う。

    そんな本でした。

  • 「ナルニア国ものがたり」や数々の児童文学の名訳でも知られる瀬田貞二氏。心底、文学を愛してやまず、子どもとその親に与える良き物語のあり方を、豊富な事例とともに、わかりやすく情熱的に伝えた大変素晴らしい著書です。読むたびに感動します。

  • なんだかしあわせな気分になれる本です。読み終わるのがもったいないほど。

  • 2019.9月。
    .
    #幼い子の文学
    #瀬田貞二
    #中公新書
    .
    瀬田さんの子どもの文学に関するお話。
    絵本だけじゃなくて詩、童謡、なぞなぞもあってなかなか奥深かった。
    子どもにこそしっかりした深い文学を。
    肝に命じて。
    .
    .
    #2019年92冊目
    #本 #book #読書 #reading #本の記録 #読書日記 #読書感想文

  • ◆きっかけ
    Amazon2017/6/11

  • 題名通り、児童文学、特に幼年向けの作品について。
    話者自身、優れた児童文学作家・訳者なので、分析が丁寧。
    英文学が多く、イギリスの幼年向け児童文学の土壌の豊かさを感じる。
    講義を話者と別の方がまとめているので、おそらくご本人が一般向けに本にするなら書かなかったのではという強い調子の部分もあるが、それもまた興味深かった。

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著者プロフィール

瀬田貞二(せた ていじ) 1916年、東京生まれ。東京帝国大学で国文学を専攻。児童文学の翻訳、創作、評論や、『児童百科事典』(平凡社)の企画・編集などに精力的にとりくみ、現在の日本の児童文学界に多大な功績をのこした。絵本の翻訳・創作に、『三びきのやぎのがらがらどん』『おだんごぱん』『げんきなマドレーヌ』『かさじぞう』『きょうはなんのひ?』(以上福音館書店)など。童話の翻訳に、『ナルニア国物語』『ホビットの冒険』(以上岩波書店)、『指輪物語』(評論社)など。評論に、『幼い子の文学』(講演録、中央公論新社)、『絵本論』『児童文学論』(以上福音館書店)など多数。1979年逝去。

「2017年 『さてさて、きょうのおはなしは・・・・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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