時間のパラドックス 哲学と科学の間 (中公新書 575)

  • 中央公論社 (1980年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784121005755

感想・レビュー・書評

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  • 時間にまつわる哲学上の問題を紹介するとともに、著者自身の立場からそれらの問題を解決するための道筋をさぐっている本です。

    本書のなかで著者は、マクタガートの議論について検討をおこないその問題点を指摘するとともに、とくに指標詞についての考察から、時間の謎を解き明かす鍵を求めています。そのうえで、時間が流れるということは「いま」が移行するということであり、「いま……」と発言できる主体がじっさいにあることを体験し、その体験とその体験の自覚が同時であることを自覚することが時間的言明を可能にしているという考えを提出しています。

    さらに著者は、過去と記憶、未来と行為、時間の方向といった問題についても考察をおこない、最後にゼノンのパラドクスについてその問題を解きほぐし解決法を示しています。

  • 最初から最後までこれほど理解できない本を久しぶりに読んだ。(笑)
    数学者は僕にとって宇宙人だ!(笑)

  • 時間論に典型的な、時間は実在するのか?そもそも時間は流れているのか?という問いへの応答。40年前に出版された本ながら、内容的な古さはない。それだけ時間論は決着のつかない難問という事だろう。未来には選択の自由がありながら、過去からの因果律の制約を受けているというのはあらためて唸らされる。論理学系の人のようなので、記号論理学のところが少々ややこしいのが難点か。

  • 読了日は判らないので古い日付で適当に。この手の時間論に関する書物を読んでみると、必ずといっていいほどマクタガートの名前が挙がっている。それほどまでにその「時間は実在しない」という理論が衝撃的だったのだろう。さすがに三十年も前の本なので古臭い論点が多いのは否めないが、哲学的議論を中心に様々な考え方を網羅した入門書になっている。

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著者プロフィール

1922年埼玉県生まれ。東京大学理学部卒。金沢大学教授、千葉大学教授などを務める。専攻は科学哲学。おもな著書に『時間のパラドックス』『論理学』『論理実証主義とマルクス主義』『科学論の基礎』,訳書にラッセル『哲学入門』,クワイン『論理学の方法』(共訳)ウィトゲンシュタイン『数学の基礎』(共訳)ほか。1986年没。

「2012年 『パラドックス―論理分析への招待―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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