辞世のことば (中公新書 824)

著者 :
  • 中央公論新社
3.33
  • (3)
  • (2)
  • (11)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 72
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121008244

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 辞世の言葉は、まさに死に臨んで残すもので、忠臣蔵の浅野内匠頭の句のようなものばかりが並ぶものと思っていたが、臨死の折でなくとも、死の影が窺える詩歌色々が載っていて少し外れた気がした。

    それでも、浅野の「風さそふ…」は無念の思いが伝わるし、業平の「つひに行く 道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを」では、漠然として考えたこともなかった自身の死というものが、急に現実のものとなり呆然とする様が涙をさそう。

  • 人間は死を目前に何を遺したいだろう。浴槽の水面を覗いて映る人に聞く。言葉の調べに乗せて「心」を遺した人々の話。

    なよ竹の 風にまかせる 身ながらも たわまぬ節も ありとこそ聞け
    西郷千恵子

  •  
    ── 中西 進《辞世のことば 19861220-19900220 中公新書》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4121008243
     
     中西 進 古典文学 19290821 東京 /奈良県立万葉文化館館長、田辺聖子文学館館長
     
     新元号“令和”考案者
    …… 元号は中西 進という世俗の人間が決めるようなものではなく、
    天の声で決まるもの。考案者なんているはずがない(20190403)。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19900220 生と死とことば
     
    https://wolf-log.com/archives/23470
     
    (20091119)(20120128)(20190403)
     

  • 辞世のことばから人生を観望するのはなかなか面白い。
    中世の人物をもっと多く取り入れてほしいところ。

  • いろんなひとの辞世の言葉。
    特に思うところもなく読み終えてしまった。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

中西 進(なかにし すすむ)
1929(昭和4)年東京生まれ。東京大学卒業、同大学院修了。文学博士。
筑波大学教授、国際日本文化研究センター教授、大阪女子大学学長、帝塚山学院学院長、京都市立芸術大学長などを歴任。全国大学国語国文学会会長、日本ペンクラブ副会長、奈良県立万葉文化館館長なども務める。
「万葉集」など古代文化の比較研究を主に、日本文化の全体像を視野におさめた研究・評論活動で知られる。読売文学賞、日本学士院賞、大佛次郎賞、和辻哲郎文化賞ほか受賞多数。
主な著書に、『万葉集全訳 注原文付』全五巻(講談社文庫)、『中西進 日本文化をよむ』全六巻(小沢書店)、『古代日本人・心の宇宙』(NHKライブラリー)、『中西進と歩く万葉の大和路』(ウェッジ)など。

「2022年 『万葉秀歌を旅する 令和改装版 CD全10巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中西進の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×