スズメのお宿は街のなか: 都市鳥の適応戦略 (中公新書 948)

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121009487

作品紹介・あらすじ

稲作が伝播したむかしから、日本人とともに生きてきてもっとも親しまれてきた鳥・スズメではあるが、小さくて、そのうえあまりにもありふれた印象を与えるために逆につかみどころがなかった。どこからともなく人家の庭などに飛来してまた去っていくが、スズメはいったい何を食べ、どこで眠り、どのような一生を送っているのだろうか。個体識別がむずかしいため、これまであまり知られることのなかったスズメの生態をさぐる。

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  • p.246 「スズ」は鳴き声、「メ」はツバメやカモメと同様に群れを意味しているという。

  • [ 内容 ]
    稲作が伝播したむかしから、日本人とともに生きてきてもっとも親しまれてきた鳥・スズメではあるが、小さくて、そのうえあまりにもありふれた印象を与えるために逆につかみどころがなかった。
    どこからともなく人家の庭などに飛来してまた去っていくが、スズメはいったい何を食べ、どこで眠り、どのような一生を送っているのだろうか。
    個体識別がむずかしいため、これまであまり知られることのなかったスズメの生態をさぐる。

    [ 目次 ]
    序章 民衆の鳥としてのスズメ
    第1章 葦のずいから
    第2章 スズメの食性と採餌空間
    第3章 桜花を食べるスズメたち
    第4章 田舎のスズメと都会のスズメ
    第5章 スズメ型繁殖法
    第6章 スズメのルーツを探る〈稲作とスズメの分布〉
    第7章 遺伝子の分散と供給
    第8章 スズメたちの夜
    第9章 人とスズメの博物学

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    [ 参考となる書評 ]

  • 私たちにとってとても身近な鳥であるスズメ。でも案外「雀の一生」がどんなであるか、知らない。庭に来る雀の出席を取ることから様々な雀の姿を浮かび上がらせる様は子供向け科学読本「がんばれ!赤すずめ」に詳しい。この本では更にそこから一歩踏み込んで、雀と我々日本人とのつながり、そしてこれから先の生活について思いをはせる。大きな話を随分大ざっぱな根拠で論じるなぁと粗さが気になるところがないわけではないが。さらっと読むには好適。それほど読書の時間がない向きには、子供向け図書版をオススメする。

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著者プロフィール

唐沢孝一
NPO法人自然観察大学学長。1943年群馬県生。1966年、東京教育大学理学部卒業。都立高校の生物教師のかたわら都市鳥研究会代表、日本鳥学会評議員・幹事等を歴任。現在、NPO法人自然観察大学学長。野鳥をはじめ昆虫や植物の生態を研究するほか、自然観察会を主宰し講師をつとめる。都市鳥関係の著書に『カラスはどれほど賢いか』(中公新書、1988)、『スズメのお宿は街のなか』(中公新書、1989)、『カラー版 身近な鳥のすごい食生活』(イースト新書Q、2020)、自然観察の著書として、『カラー版 目からウロコの自然観察』(中公新書、2018)、『唐沢流 自然観察の愉しみ方』(地人書館、2014)。東京の自然誌に関する著書として、『江戸東京の自然を歩く』(中央公論新社、1999)、『よみがえった黒こげのイチョウ』(大日本図書)などがある。

「2023年 『都会の鳥の生態学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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