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- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121010728
作品紹介・あらすじ
原始哺乳類が陸上で多方向に適応進化していくなか、鯨類は敢然と海中への回帰を試み、体重大人2千人分のシロナガスクジラから10歳の子供ほどのコビトイルカまで、見事な適応を遂げた。再進化の過程でクジラ・イルカ類はどのような運動機能・生理的形質を獲得したのか。第二の霊長類といわれるイルカの知能はどれほどなのか。比較解剖学の視点から鯨類へのさまざまな疑問にこたえ、新しいクジラ観の確立とヒトとの共生を目指す。
感想・レビュー・書評
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比較解剖学は、現代ではけして派手な分野ではないが、自然と直接に接してそれを具体的に論じる、こうした書物が出版されることが、ある意味でその国の文化水準を示すといえよう。大上段に振りかぶった環境問題だけが、環境問題ではない。それにしても、鯨を遠くから見ることと、その身体を直接に知ることの距離は、きわめて大きい。
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