政治はどこへ向かうのか (中公新書)

著者 :
  • 中央公論社
2.88
  • (0)
  • (0)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010940

作品紹介・あらすじ

冷戦の終焉と戦後体制の激変は、日本が世界政治の枠組みの中に安住していた姿を白日の下に曝した。日米構造協議でアメリカが示したのは、このような日本の体制への揺さぶりであり、健全野党として日本のペレストロイカを目指している側面さえあった。一方、湾岸戦争は"日米安保・九条体制"の中で弛緩し、危機管理能力を失った姿を露わにした。民主政はいまその不安定性を際立たせている。改革の方向をどこに求めるべきなのか。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 『いま政治になにが可能か』(中公新書)の続編で、1992年に刊行された本です。前著よりも、当時のアクチュアルな問題に重点が置かれています。

    日米間の構造協議や、湾岸戦争における多国籍軍への日本の貢献をめぐって、日米間ですれ違いがあったということは知識としては持っていましたが、これほど深刻なものだったとは知りませんでした。日本の政治が国内の個別的利益の調整に明け暮れており、国家間の交渉においてほとんど政治が機能していなかったことが、分かりやすく説明されています。

    本書の議論は、日本の政治に公共性を根づかせるための制度的条件を探ることに向けて収斂していくような印象があり、その課題の重要性については十分に理解できるものの、いまだ有効な処方箋を提示するには至っていません。ただ、この問題がどれほど困難なものかということを、当時のアクチュアルな政治状況を参照しながら明らかにされており、その点に関しては興味深く読むことができました。

  • 5年前に書いた新書の延長線上。
    頼むから、その場しのぎを政治をするな、と。

  • 湾岸戦争後、日本の危機管理能力の甘さが露呈。さて、どうするか。
    52頁、「政党政治は「外なる」脅威に依存することによってのみ、突破口を発見しようとした点で共通性が見られる」。じゃあ気づくまでやらないんじゃない。宿題を片づけられない小学生みたいだ。

全3件中 1 - 3件を表示

佐々木毅の作品

ツイートする