コ-ヒ-が廻り世界史が廻る: 近代市民社会の黒い血液 (中公新書 1095)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 80
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121010957

感想・レビュー・書評

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  • 夜遅くまで眠気を消しての礼拝のために
    コーヒーは広まった。
    キリスト教、イスラム教、ユダヤ教関係なく全て。
    コーヒーは、初めはアルコールの入っていない嗜好品として
    喜ばれたが、手間がかかる割にたくさん生産できない。
    コーヒーを商業化するために、ヨーロッパでは色々なアプローチもされた。付随するように、カフェ文化が生じ、各種革命の息吹も生まれる。コーヒーや砂糖は国力のぶつかり合いにも、作戦としてその輸出にも思惑として武器として使われ、国民性の特殊性までその素因に関係している。
    たかがコーヒーと言うなかれ。怖い物語があるのだ!

  • 「革命の影にコーヒーあり!」
    コーヒーの歴史から世界史をひも解くことが出来るなんてビックリ!シマスタ。
    確かにリラックスしたいときにコーヒーを選ぶ理由が解ったような解らないようなそんな大人な本。

  • 僕の好みの文章ではない。

  • 自分では決して選ばないジャンル。笑
    貸してもらったのでその日のうちに読みました。

    もはや万国共通の嗜好品であるコーヒー。
    歴史の変動にはこれが一役買っているのですよ、と、モノから世界史を読み解くシリーズです。

    なるほどね〜、と読み進めていたのですが、どうやら史実とは異なる記載も多いようで。
    それでは高評価はできません。

著者プロフィール

1946年福島県生まれ。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。新潟大学教養部助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。現在、東京大学名誉教授。専門は、文化学、ドイツ・ヨーロッパ文化論、言語情報文化論。
著書に『コーヒーが廻り 世界史が廻る――近代市民社会の黒い血液』(中公新書、1992)、『パンとワインを巡り神話が巡る――古代地中海文化の血と肉』(中公新書、1995)、『乾いた樹の言の葉――『シュレーバー回想録』の言語態』(鳥影社、1998)、『榎本武揚から世界史が見える』(PHP新書、2005)、『『苦海浄土』論』(藤原書店、2014)、編書に『バッハオーフェン論集成』(世界書院、1992)、翻訳にイバン・イリイチ著/デイヴィッド・ケイリー編『生きる希望――イバン・イリイチの遺言』(藤原書店、2006)等。他にバッハオーフェン及び母権論思想に関するドイツ語論文多数。

「2016年 『アウシュヴィッツのコーヒー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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