アジア四小龍―いかにして今日を築いたか (中公新書)

制作 : Ezra F. Vogel  渡辺 利夫 
  • 中央公論社
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本棚登録 : 20
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121011244

作品紹介・あらすじ

いちはやく産業革命を達成したイギリスを欧米諸国が追跡し、第二次大戦後に日本が先進国化を遂げたのち、日本よりもさらに速いペースで台湾・韓国・香港・シンガポールの追い上げが始まった。いまや東アジア経済圏の蓄えた巨大な力は欧米を脅かすに至ったが、その原動力は一体何か。『ジャパン アズ ナンバーワン』の著者が四小龍の経済的成功の要因を考察し、今後を展望する。

感想・レビュー・書評

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  • 日本を手本にしつつ後発のメリットを生かしながら成功しているポイントがわかりやすい。
    日本では決してこんな研究が表に出てこないのに、海外でこれをやっている研究者がいることに驚く。

  • 2年の時にアジアNIESに関する講義を取っていたので、極々基本的な要素は知っていたから、難なく読み進めることができた。とはいえ、もともと英語で書かれた文章の訳文であるため、少し日本がおかしいと思えるところもあるような・・・。

    よく論争の的(になりうるのかどうかがおかしいような気もしなくもないのだが)になる、「日本の植民地支配は韓国の経済発展に寄与したか」という問いであるが、基本的には誤りである。2年の時に履修した教授も誤りであるとしていた。朝鮮戦争で壊滅的な打撃を受けたところも特筆される。勿論物質的な意味においてである。しかし精神的な要素に於いては、韓国は日本の植民地時代に受けた様々な要素を引き継いだようだ。軍事政権の時も、日本の高度成長を模範とするような仕組みを取り入れ、かつ強化させた。また共産圏の脅威をうまく利用して国民の団結を高めたようである。

    また台湾の場合は、韓国の場合と違って朝鮮戦争もなかったし、共産国が目と鼻の先にあった韓国よりも、緩やかな形で工業化を達成させた。とはいえ蒋経国は戒厳令をひいたし、権威主義に基づく強力な官僚指導のもとである。また韓国の場合と異なるのは、日本の植民地支配が事の外、その後の経済発展にハードの面で寄与していたようだ。これは当時の植民地の支配者が名主であったからだろう。

    香港・シンガポールのところは、似たような環境でありながら経済政策が正反対なところが挙げられる。シンガポールの政権与党である人民行動党に対する言及が少なかったのが、ちょっと不満だったかもしれない。

    また開発独裁に関するその是非であるが、そもそも結果論であり今からその是非を問うのはすべきでないのかも知れない。ただ時代が来れば民主化したし、いまでこそその議論をすべきなのであろうが・・。

  • 今となってはちょっと古いかもしれない本ですが、お勧めしたい一冊です。発展途上国が目覚しい展開をしている今、アジアに誇る国についてかかれてあります。

  • 台湾、韓国、香港、シンガポールの突き上げが始まった。その原動力とは何か。東アジア経済圏について検証する。

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