クーデターの政治学: 政治の天才の国タイ (中公新書 1149)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121011497

作品紹介・あらすじ

第三世界にしばしばみられる民政と軍政の変遷、クーデターによる軍部独裁を西欧の政治基準で評価して事足りるのか。開発途上国の政治分析には実情に即した柔軟な判断が必要なのではないか。かねてこのような疑問を抱いていた著者は、タイ在勤期間中に見聞した民主政、クーデターによる軍政、民政復帰の実情から、民主主義の意味、政治におけるチェック・アンド・バランス等を考察する。現実観察から生れたもうひとつの政治学。

感想・レビュー・書評

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  • 2004年のクーデターを予想させる本だ。タイの国民は政治形態よりも国民を幸せにしてくれる政治を望んでいる。しかし政治権力を取ったとたんに権力は腐敗を始める「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」そのため、政権はクーデターを起こしてでも交代させられるのだ。

  • (1996.10.19読了)(1996.09.28購入)
    (「BOOK」データベースより)
    第三世界にしばしばみられる民政と軍政の変遷、クーデターによる軍部独裁を西欧の政治基準で評価して事足りるのか。開発途上国の政治分析には実情に即した柔軟な判断が必要なのではないか。かねてこのような疑問を抱いていた著者は、タイ在勤期間中に見聞した民主政、クーデターによる軍政、民政復帰の実情から、民主主義の意味、政治におけるチェック・アンド・バランス等を考察する。現実観察から生れたもうひとつの政治学。

    ☆岡崎久彦さんの本(既読)
    「戦略的思考とは何か」岡崎久彦著、中公新書、1983.08.25
    「国家と情報」岡崎久彦著、文春文庫、1984.08.25
    「情報・戦略論ノート」岡崎久彦著、PHP文庫、1988.05.16
    「情報・戦略論ノート Part2」岡崎久彦著、PHP研究所、1990.02.02
    「繁栄と衰退と」岡崎久彦著、文芸春秋、1991.06.30
    「新しいアジアへの大戦略」岡崎久彦著、読売新聞社、1993.06.03
    「国際情勢の見方」岡崎久彦著、新潮社、1994.03.15
    「国際情勢判断」岡崎久彦著、PHP研究所、1996.02.08

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著者プロフィール

岡崎久彦

1930年(昭和5年)、大連に生まれる。1952年、外交官試験合格と同時に東京大学法学部中退、外務省入省。1955年、ケンブリッジ大学経済学部卒業。1982年より外務省調査企画部長、つづいて初代の情報調査局長。サウジアラビア大使、タイ大使を経て、岡崎研究所所長。2014年10月、逝去。著書に『隣の国で考えたこと』(中央公論社、日本エッセイスト・クラブ賞)、『国家と情報』(文藝春秋、サントリー学芸賞)など多数。

「2019年 『戦略的思考とは何か 改版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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