- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011596
作品紹介・あらすじ
情報洪水のなかで書類や資料を保存し検索するには、従来の整理法では対処できない。本書は、「整理は分類」という伝統的な考えを覆し、「時間軸検索」という新しい発想から画期的な整理法を提案する。机の上は魔法のように片付き、「整理する時間がないほど忙しい」人に対する福音となるはずだ。さらに、パソコンを用いた情報管理体系、アイディア生産を支援するシステムなど、知的活動の生産性を高める新しい方法論を提案する。
感想・レビュー・書評
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1993年に書かれただけあって時代背景が違うことをひしひしと感じる文章。
分類することなく時間軸に沿って書類を整理するという方法を紹介している。
従来のやり方・常識を否定して斬新なアイデアを提示し根拠を述べるといった構成の本。
片付けには困っていないからあまり参考にはならなかったけど、「整理」というテーマについてひたすら筆者の意見を述べた文章がここまで評価されていることに驚いた。
自分も何か語れる分野がないか探してみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長い間「積読」になってたこの本、もっと早く読んでおくべきでした。
2~3日放置すると、ダイニングテーブルの上約1/3~1/2を書類の山が占拠してしまうのを何とかしなきゃって悩み続けて、やっと突破口が見つかった感じ。読んだだけで気持ちがスッキリ(笑) 「超」面倒くさがりな私にはピッタリかも。
とりあえずこの「超」整理法を採用することにしたけど、著者のように茶封筒にしまう方法はちょっと美的に許せないし、中が見えるほうが安心なので、アスクルのインデックス・マチ付きクリアーフォルダーを使ってみようかな。(urlは長すぎたので省略)
さて、肝心の「超」整理法は、書類を「分類しない」で「時間軸方式+押し出し方式」で整理する方法です。
この本は、各章の末尾にまとめが書いてあるので、そこだけ読んでもいいかもです。 ちなみに、第2章のパソコン編は初版が93年ということもあって、あまり参考にならないかもと思ったけど、基本は一緒。(MS-DOSとか出てきて懐かしい。)
もう一冊、「超」整理法・時間編も読まなきゃ。
以下、自分用のメモとして書いてみたので、気になったら、本書を買って読んでみてはいかがでしょうか。
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書類→ 反分類「時間軸」方式と「押し出し」方式
本棚→ 焼畑方式 不必要な本を自動的に選別→処分する
(焼き畑方式は著者が押し出し方式を編み出した際に影響を受けた方式)
キーワードは「センチメンタル・バリア」。これをいかに取り払うか。
押し出し方式は焼き畑方式より単位期間を短くしたもの。
検索簿方式は個人が行うと間違い無く破錠する。
ミシュラン方式、(ミシュラン・ショック)
超整理法方式では使った書類を 「元に戻さない」 「最新順に置く」ことで使用頻度が高いものを自動的に選別できる。「元に戻す」方式は、家出ファイルにより秩序が乱れやすい。
迅速性プラス5つの基準
1.低いハードル (人間は怠慢)
2.フェイルセイフか
3.捨てるためのプロセスが組み込まれているか
4.フレキシブルか
5.エントロピーが減少するか
又、著者はこの「超」整理法は書類には適用できるけど、「モノ」例えば文房具とかは徹底的に「分類」するそう。確かにそうですね。 -
分類しないことを提唱した画期的な整理法。
書類を封筒に入れて時間順に平積みし、
使った書類は再び上に載せていく
「押し出しファイリング」を紹介している。
21世紀になって久しいが紙の書類は健在であり、
この革命を起こした整理法の本は今でも必読だろう。
後半部分はPCの使い方の話や、
ノートなどの情報整理の話になってくるが、
こちらは現在は陳腐化してしまっており、
著者も「gmailを使え!」に変わったらしい。
「知的生産の技術」を叩き台としており、
こちらを先に読んでおくと話が理解しやすい。 -
整理するときのカテゴリ分けがうまくいかないということは、いままでに何度も経験している。
複数のカテゴリに該当してしまう、検索するときにどのカテゴリに分類されているかわからない、といったものだ。
それだけに『時間軸による検索だけはカテゴリ分けが必要ない』という意見は目からうろこだった。
実際、意識はしていなかったが、今までにも時間軸による整理は多くの場面で使っていた。
ただし、それはある程度細分化されたカテゴリの中での話だ。
この本で紹介されている方法は『個人用のすべての情報を一元化し、時間軸で並べよ』という過激なものである。
どれほどの効果があるのかはわからないが、とりあえず試してみよう。 -
時間軸検索方は聞いていたけど、改めて読むと“なるほど!”と、目からウロコであった。
しかし、自分自身ではどうかというと、まず時間軸検索方が必要な書類があるわけでもなく、またそういった仕事の仕方でもない。
そして、図書館方式や検索簿方式で回していける、または現在回せているため必要がないというのもある。
ただ、機会があれば是非とも試してみたい整理方の一つであることは間違いない。 -
著者が知の巨人と言われるだけあって、
着眼点や論の進め方から新たな気付きがありました。
第四章、終章は、とても印象深い内容でした。 -
もっと早く読まなければ行けなかった。
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個人の紙を片付ける整理法は時間軸法。
分類などしては非効率的のようだ。
パソコンデータは古すぎて当てになるかはわからないが、紙の整理は一理ありますね。 -
我々は、IT技術の進化により様々な情報を入手しキープする事が可能となった。しかし、IT技術が無かった時代。どのような形でビジネスパーソンが情報を整理していたか知っている新世代の人は少ないと思われる。本書で今と昔も変わらない本質を気付かせて頂いた。技術の進化により、より情報を扱うテクニックを覚える必要がありそれを考えさせてもらった書。
著者プロフィール
野口悠紀雄の作品






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