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- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011718
作品紹介・あらすじ
福岡市西部の早良平野で、二万余戸と魏志倭人伝が記録した九州最大人口を誇る奴国の都と推定される吉武高木遺跡から、弥生前期末より中期初頭におよぶ王墓の発見についで、宮殿の一棟とみられる巨大建物の遺構が発見された。これを復元し描くと、出雲大社に匹敵する建造物が浮かび上がり、幻とされた早良王国と奴国の実像が明らかになってきた。邪馬台国成立前後の古代国家の検証と報告を行ない、既存の考古学に新たな展開を促す。
感想・レビュー・書評
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魏志倭人伝以前に北九州にあったとされる早良王国、金印でお馴染みの奴国の2国に焦点を絞り、弥生時代の王国の出現と発展を発掘成果をもとに考察している。なかなかにスリリングで面白いのだが、これはあくまでも著者の考えで、定説となっている訳ではない考えも含まれる。代表的な例では著者は邪馬台国九州説論者かつ邪馬台国東遷論者で、両論者ならではの記述が多い。もちろん両論とも仮説であって定説ではない。こういったことに注意して読まないといけないだろうが、それはそれで面白いのは確か。
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