昆虫の誕生 一千万種への進化と分化 (中公新書 1327)

  • 中央公論社 (1996年1月1日発売)
3.61
  • (7)
  • (6)
  • (12)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 96
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (210ページ) / ISBN・EAN: 9784121013279

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あとがきにあるように、昆虫全体を俯瞰できるような本が意外と無い。もともと、昆虫っていったいぜんたい何なの? という疑問を解消したいと思って、アマゾンで検索した結果見つけたのがこの本だった。たしかにこの本くらいしか無いのである。そういう意味で、大変貴重な本であり、概ね期待を満足することができた。
    しかしながら、素人が読むには文字通り記述的過ぎる。筆者もそのことを理解していて図を多用したとのことであったが、それでも少ないくらいだと思う。また、図と言っても、昆虫のスケッチに限らず、例えば系統図とか、特徴をまとめて比較した表など、もっと用いるべきであった。昆虫の分類が体系化されていない (今なお流動的である) ことによる難しさはわかるが、示し方に工夫の余地はあるはずだと思う。
    ただ残念なことに、これに続くような書籍は出ていないうえに、この本自体が絶版になっていると思われる (私はアマゾンのマーケットプレイスで、中古で購入した)。需要が無いのだろうか? 昆虫に限らず、例えばSDGs的な観点から生物の多様性といった分野にスポットがあたり、この手の書籍が見直されて充実することを期待したい。

  • 分類的な立場から、昆虫類だけでなく、節足動物門全体の俯瞰に始まり、昆虫類の目(もく)の丁寧な解説にいたるまで、コンパクトによくまとめられていると思います。

    すでに10年前の本ですが、この間にあった遺伝学的な知見を統合し、第二版がほしいなぁ、と思いました。

    ニッチな本ですが、なかなかの良書です。

  • 昆虫のを追いかけていたあの頃、読みたい本だった。大人になった今は、興味深いだけになっている。昆虫採集に熱中する子供にお勧めしたい。

  • ●固有の形態を完成させた現生昆虫、その進化の過程を系統関係から解説している。



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】
    ・新書がベスト

  • 昆虫の本は まずハズレがない。「昆虫ー驚異の微小脳」や「バッタをたおしにアフリカへ」など、猛烈に面白い本が多いが、その中でもbestの本でした。

    昆虫の全ての目を、丁寧なイラストとともに、臆することなく専門用語をつかって説明しきった本で、
    昆虫全体の進化の過程が目に浮かぶようでした。
    同定厨も捗る本。

  • 目のレベルで、地球上の全ての昆虫をコンパクトに解説した一冊。新書一冊とは言え、延々と各種の虫が紹介されるのは、忍耐の読書となったが、周囲に居過ぎで気づかない虫の存在や、意外な種が近縁だったりと、新鮮味もある。
    地球上の生き物で、一大勢力をなした所以には、翅と口の進化・多様化に負うところが大きいという。古代のトンボのように四翅が上下するだけだったのが、後方に翅を畳むことで、体の保護や擬態が可能になる。一部の種は前翅を硬化させて鎧をつくり、別のグループは、華やかな鱗粉をまとい異性を(人間をも)魅了する。何とも素晴らしいダイバーシティではないか。

  • [ 内容 ]
    四億年前、エビやカニと共通の祖先から分かれて上陸した昆虫の祖先は、体節を機能別に特殊化させながら進化を遂げてきた。
    翅の獲得と発達は移動能力を飛躍的に増大して棲息環境の選択を可能にし、一方、多様な食物を求めて口器の構造を変化させた。
    今や地上至る所に分布し、一千万種を超えるといわれる。
    本書は固有の形態を完成させた現生昆虫のすべての目をその系統関係から見渡そうとする試みである。
    カラー口絵、精細図版付載。

    [ 目次 ]
    1 エントマから昆虫へ
    2 昆虫という生きもの
    3 昆虫の多様化

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 手軽に持ち運びができ、いろいろな昆虫のことが簡潔に記載されていて、本当に便利です。

    昆虫のエッセイや、観察記録の本を読む時、必ずその傍らにある本。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

東京都立大学名誉教授、理学博士。1931年 京都府に生まれる。九州大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学。国立科学博物館研究館、東京都立大学教授などを歴任。

「2008年 『節足動物の多様性と系統』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石川良輔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×