物語中国の歴史: 文明史的序説 (中公新書 1353)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 327
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121013538

作品紹介・あらすじ

中国の遠い祖先が黄河の中流域(中原)に創始した文明は、時とともに周辺各地に拡がり、また子孫たちの手に継承され発展をつづけ、断絶することなく現代にいたっている。中国の人々は数千年来、一貫して文明の歴史の現役でありつづけている。この事実こそ、中国の歴史と文明が他国のそれと決定的に異なる特徴である。本書は文明をキー・ワードにして、文明のかたちを中心に、『史記』が描く五帝の時代から清朝滅亡までの歴史を叙述。

感想・レビュー・書評

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  • 中国の歴史の、今まで知らなかった部分を少し知れた気がする。例えば孔門の四科とか、初期の科挙には六科目あって理数系のものもあったこととか。あと、革新派と保守派の争いが何度も繰り返されるとこが面白かった。

  • 中国の歴史をおおまかに把握するのに良い本でした。辮髪が漢民族ではなく満州族の風習とか、異民族の王朝も多かったことは勉強になりました。1つのエピソードが比較的短くて、軽く読める。でも、ちょっと説明しすぎでは?と思うくらい細かい事まで書かれているところもあって、あれっ?と思う部分もありました。

  • 中国の歴史を勉強したいと思うものの、あまりに長くたくさんの国や王朝や登場人物がでてくるのでいつも途中で断念してしまっていた。その点この本は新書で清の滅亡までをスピーディーに描いてくれるので、途中で諦めることなく、楽しみながら読み終えることができた。情報を凝縮してあるが故に、他の小説やドラマでお馴染みの三国志や武則天、民や西太后の時代は数行で過ぎ去ってゆくが、歴史の流れを俯瞰して頭に入れるにはぴったりの本。

  • 少々古いが、中国史の定説としてよさそう。

  • 2004/10/15読了

  • びっくりするほど基礎知識がないせいで、中国に起こった王朝は漢人中心ではないものもあったってことが既に衝撃的だった。王朝が起こるのも早いけど、短命王朝も多くて、こんなに目まぐるしく国が変わる世界があったなんて!とドキドキしました。
    オスマンの歴史を読んだときにも思ったけど、やっぱりチンギス・ハンはすごかったんだな
    まともに授業うけない劣等生だったけど、歴史新書は楽しいなぁ~~

  • 殷から清朝末期までの通史、中国の歴史をあらためて学ぶことができた!

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    夏王朝から清王朝まで中国の歴史、文化、経済を分断することなく一本の道を進むように知ることができる。この本を読むことで中国がどのように近代に至ったのかがよく分かる。
    当然、各時代毎を解説している書籍に及ぶことはないが、各時代を横軸とすれば、この本は縦軸を解説しており、療法を読むことで中国史が一枚の布のようになるのだ。
    また、文化や経済の解説もあるため読み応えがあり、所々に点在するコラムのお陰で飽きずに読み進めることができた。

  • 地域史

  • 中国4000年の歴史を一冊の新書にってのは無理な話で、ってことは作者自身もまず認めた上で、文学史に焦点を当てて、かつ清王朝までで締められている。王朝の変遷を辿るだけでも膨大な量になるから、必然的に文学史も超メジャーどころのみの抜粋がなされているにとどまる。でも、大国の長い歴史を俯瞰するという意味では、バランス感覚バッチリだと思った。中国史好きで、小説もかなり色々読むけど、どこまで史実でどこから空想なのか、ってのがその都度気になっていた。でもこれを読むとある程度、その辺りはクリアカットになる。細かい部分の確認は出来んけど。300ページくらいだけど、読み通すのにだいぶ時間かかりました。

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