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Amazon.co.jp ・本 (305ページ) / ISBN・EAN: 9784121013941
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歴史の視点から中国の近代を深く考察する内容で、特に中華民国の成立から国共内戦に至るまでの複雑な政治状況が描かれています。著者は、伝統的な中国の統治観と中華民国の政治思想の類似性を探求し、孫文の愚民論や...
感想・レビュー・書評
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・1911年に革命が起こった!という「革命史観」ではなく、伝統的な中国の統治観とROCのそれとの類似性や、ひいてはCCPとKMTの類似性という観点から書いている。大陸中国の革命史観に基づく現代史記述は論外だが、そうでなくとも無自覚のうちに特定の史観からしか見ていない、ということはありそうだ。
・孫文自身は、軍政(軍法の治)→訓政(約法の治)→憲政(憲法の治)を主張、愚民観に基づき行政府が強い「訓政独裁論」が理想。辛亥革命は士大夫による中国伝統の易姓革命と、西洋式Revolutionの二つの性格を兼ね備える。議会が強い体制を目指す宋教仁との違いがあった。
・袁世凱死去後の1916-1928は軍閥割拠時代。五・四運動と五・三○運動を経て労働者と共産党の勢力拡大。1928の北伐完成時に「以党治国」による「訓政綱領」が定められ訓政時代に入るが、反蒋軍人や政治家汪精衛との党内対立激化。
・米は中国から日本を攻撃する軍事戦略(結局実現せず)及び戦後の中国中心の東アジア構想から中国重視。国民党を見限って共産党にも接近するが、米本土の現実を無視した反共主義により共産党中国との提携は成立せず。
・国共両党は共に「特別に有能」とされる個人のイデオロギー(解放思想)を絶対化するイデオロギー政党。前者は孫文の思想・三民主義、後者はマルクス主義・毛沢東思想。戦後の毛沢東指導下の共産党も、「賢人支配の善政主義」の枠を出ていない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
孫文の愚民論的発想。 中国共産党は労働運動としての側面と同時に、帝国主義と戦う民族闘争としての側面もあった。そして、民族闘争という部分については国民党との共闘が成り立った。 孫文は広東を失っており、支援者としてソ連が必要だった。129頁
1930年中国でのファシズム論争は西洋諸国のそれとは性質を異にする。西洋諸国では資本主義の行き詰まりの結果ファシズムが台頭したが、中国ではそもそも資本主義がまだ成熟していない。187頁
中国共産党はソ連の支持なくしても、中国を支配するだけの実力を持つに至った。261頁 -
横山先生がまだ明治学院大学にいた頃、教科書に使っていたとか言う「中華民国史」のポケット版。携帯に便利。
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