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- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121015006
感想・レビュー・書評
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2016/05/06 読了
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1999年に刊行された本で、1990年代からの日本経済の不況が構造問題に起因すると論じ、その対策を考察しています。
著者は、アメリカでインターネット・ビジネスなどのヴェンチャー企業が高い業績を上げていることに触れ、日本社会にはそうした新しい活力を疎外する構造問題があると指摘します。その上で、そうした問題が「タテ社会」などの日本人の文化的本質に根ざしたものなのではなく、1940年代の戦時総力戦体制によって形成されたものだと指摘し、現在そうした日本社会の仕組みを作りかえる必要があると論じています。
「構造改革」の必要性を訴える本書のような議論は、当時多く見られたのではないかと思いますが、現在の視点から振り返ってみると、もう少し広い視野が必要だったのではないかという感想も浮かんできます。 -
久々のブックオフ100円コーナーで発見購入。
初版から相当経って、経済学者の予想は、当たっていたのか?と、ホントに斜に構えて読んでみました。
やはり、学者故に、揚げ足を取られない様な文章のために目的は達せず(笑)
何故、日本が高度成長期を迎えることが出来たか?という章は、コンパクトでかつ密度の濃い内容。一読の価値はある!
ITの進化はアタリ
SOHOの進化はハズレ
かな。