ネットワーク社会の深層構造: 薄口の人間関係へ (中公新書 1516)
- 中央公論新社 (2000年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121015167
作品紹介・あらすじ
画期的技術が登場するたび、われわれのライフスタイルは劇的に変化してきた。近頃ではコンピュータ・ネットワークが急速に普及している。しかし生活変化が技術革新をもたらす側面を見落とすべきではない。ライフスタイルと技術との相互作用的な変化を捉えつつ、旧メディア時代からの流れを踏まえ、メディア上の交流がどういう必然性から導き出されたのかを分析することによって、人間関係と情報産業市場の方向性がみえてくる。
感想・レビュー・書評
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ネットワークの実像
現象両面性
新聞報道や書籍のネットワーク
ネットワークが提供する機能
オンライン情報サービスやネット上のコミュニティ
メディア産業とネットワーク
マスメディアとネットワークのことや消費者との関係
現代のネットワークのことや、ネットワークが今後開く道、マスメディアと消費者の関係性など、思っていたよりも深い内容で興味深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
割と最近のものかと思っていましたが、もう5年も前(2003年に再版となっているが、中身が改版されているのかどうか不明)に書かれたものだった。
著者と年代が近いためか、歴史的経緯を辿るところは、全て臨場感(過去自分が見てきたもの)が感じられた。
「薄口の人間関係」という切り口が非常に面白いが、今まさにそれは拡大していると言うか顕著になっている気がする。著者には先見の明があったのか。
ネットワークや情報と社会をテーマにすると、分進秒歩ですぐに実態に合わなくなってくるが、この本はあまり古さを感じさせない。
情報社会の現状・問題を考えるには必読の一冊では。 -
まさに論文。
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ネットワーク以前の事象にもきちんと評価を加えていて、連続性を意識した内容になっている。
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ネットワークでの交流が生まれた理由、ネットワークでの交流とライフスタイルのと関わり、ネットワークの交流に作用している原理などが書かれている。
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ネットワーク社会での心理行動についてはあまり目新しい記述もなく、緻密でもないが、メディアとしてのネットワークに関する部分とかはけっこう面白いかな。