近江商人: 現代を生き抜くビジネスの指針 (中公新書 1536)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015365

作品紹介・あらすじ

日本各地に活躍の場を求め、ときに海外へも雄飛した近江商人は、わが国のビジネスマンの草分けである。その起源は鎌倉時代にさかのぼり、幕末維新など幾多の激動期をくぐり抜けてきた。総合商社をはじめ、現在もその系譜を引く老舗企業は数多い。彼らの経営手法が持つ普遍性や先見性とは何か。われわれはそこから何を学びうるか。活動の実態や遺言・家訓などから商いの極意を読み解き、ビジネスにおけるモラルを考える。

感想・レビュー・書評

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  •  近江商人は、広域志向の商人であった。あの時代では、日本内と言えども今の国外のようなもであったので、早くから国際的なビジネスに従事していたといえる。地元で商いをしている商人は地商いといって、近江商人とは区別されていた。
     近江商人は、見込のある者への資金提供も惜しまず行い、今で言うベンチャー企業の育成にも心がけた。
     使用人は、遠方の店舗でも近江出身者で固め、そうすることで身元の確かなものが雇え、生活習慣が同じで一体感がで、また、変なことをすると地元の者に迷惑をかけるという抑制効果もあった。
     各地への行商の旅はまだまだ危険であったので、団体を作って危険を回避していた。宿の特約制度などなど
    古くから、簿記技術が優れていた。
     他の地域に出て商売をしており、よそ者ということで、品行に気を付けていた。一揆が起きたときでも、近江商人の店は被害に会わなかったというところもあったそうだ。

  • なかなか読むのに骨が折れた。「三方良し」(売り手よし、買い手よし、世間よし)の精神

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