クモの糸のミステリー―ハイテク機能に学ぶ (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
3.33
  • (1)
  • (1)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 42
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015495

作品紹介・あらすじ

クモは人間よりはるかに長い四億年の進化の過程で、糸を生み出した。住居をつくるのも糸、餌を捕えるのも糸。クモの糸は伸縮性、耐久性などで現代のハイテクをしのぐ高い機能性をもっている。高分子化学を専攻していた著者はクモの糸にからめとられて二十年余、試行錯誤をくり返しながら、「自然から学ぶサイエンス」を実践してきた。安全性を考慮し、リサイクルに配慮した糸をつくるクモに、われわれが学ぶことは多い。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 図書館

  • クモの糸は凄い...というのは良く聞く話だが、そんなテーマに趣味として取り組んだ高分子学者の著書。とにもかくにも、この研究にはクモの糸が大量に必要な訳で、そん試料集めの涙ぐましい努力から話が始まる。クモの生態や糸採取の話は、一般人目線でほのぼの感までが漂うが、糸の化学的研究成果の解説では、専門家の立場で硬派なトーンに一転する。ただし、幾つものアミノ酸の名前や難解そうな解析手法といったテクニカル・タームの連射は、一般読者にはちょいと厳しいかも。生物テクノロジーの人間社会への転用・応用という流れで話がまとまると思いきや、クモの糸を世の中のフォールト・トレランス性に絡めて話題を結んでいるのが独創的だ。

全2件中 1 - 2件を表示

クモの糸のミステリー―ハイテク機能に学ぶ (中公新書)のその他の作品

大崎茂芳の作品

ツイートする