子どもという価値―少子化時代の女性の心理 (中公新書)

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  • 中央公論新社
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121015884

作品紹介・あらすじ

90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。

感想・レビュー・書評

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  •  働く女性として賛同することが多かった。子どもは生みたいけど、自分の仕事に支障が出るのは困る。自分のキャリアアップの道が閉ざされるのは悲しい。でも仕事だけの人生は嫌。子どもがいる充実した家庭も欲しい。
     避妊や不妊治療などの普及で、子どもは両親の意志でつくられる存在になり、親の価値を押しつけられる存在になった。そんな時代の子どもに親はどういう価値を見いだすのか。
     時代や国家間による子どもの価値観の違いや、話は日本の少子化の原因から、日本の母親・父親の抱える問題、子育て論にも波及し、興味深く読めた。
     共働きで子育てをすることに筆者はとても前向きで好意的な理論を持っていて、その理論に勇気づけられた。出産に怖じ気づいていたが、生むのも悪くないかもしれない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「共働きで子育てをすることに」
      憶測で書くのですが、子どもが健やかに育つには、充分なスキンシップが必要じゃないでしょうか?
      核家族化されてい...
      「共働きで子育てをすることに」
      憶測で書くのですが、子どもが健やかに育つには、充分なスキンシップが必要じゃないでしょうか?
      核家族化されている最近は、共働きになると、子どもは可哀相?でも自立性が養われるかも知れませんね。
      「生むのも悪くないかもしれない。 」
      そう思わせる此の本は、きっと良い本なんだな多分。。。
      2012/11/09
    • moji茶さん
      >nyancomaruさん
      私は母親が専業主婦だったので、共働きで子育てをするビジョンが到底浮かびません。それで、子供を産むことに二の足を踏...
      >nyancomaruさん
      私は母親が専業主婦だったので、共働きで子育てをするビジョンが到底浮かびません。それで、子供を産むことに二の足を踏んでいます。私はせっかく生まれた子供はきちんと育てたいし、毎日お弁当を持たせたり、あたたかい布団で寝てほしいと思います。でも、仕事はやめたくないんですよね。核家族で共働きだと、子供はたぶん家で独りぼっち。それはかわいそうだと思っています。
      2012/11/10
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「それはかわいそうだと思っています」
      きっと良いお母さんになれますよ。
      でも、「親はなくとも子は育つ」と言う逆の概念も心に残しておいた方が、...
      「それはかわいそうだと思っています」
      きっと良いお母さんになれますよ。
      でも、「親はなくとも子は育つ」と言う逆の概念も心に残しておいた方が、親も子どももゆとりが出来て楽かも←そんなイメージを持っているだけですが。。。
      2012/11/22
  • 2009年08月30日 13:38


    内容は少子化関連の他の書籍とあまりかわらなかったが、印象に残ったフレーズ 

    子供を持ちたい人というのは、DNA云々もあるかもしれないが、 
    自分の何かを後世に伝えたい、残したいという気持ちがあるひとではないか、ということ 
    それは、生まれ育ってきた生活様式であったり、価値観であったり・・・ 

    また、最後のほうに養子についても触れているが、 
    結局、自分の血を分けたかどうかというのはあまり問題ではなくて 
    保護されるべき存在である子供に大して何が出来るのかを考えることは、大人の側にとっても成長をもたらすものである、というもの

  • 男女平等を言う著者の主張は決して過激なものではなく常識的なものであり、たぶん国民の8割は支持するだろうし、もちろん僕も支持する。
    だからこそ、恣意的なデータの使い方があるのにはがっかり。

    ま、ごく一部なんだけど、一部でそれだと、全部疑わなきゃいけないからなあ。
    内容としては、まあまっとう。

  • 2001年発行。子どもを産む、産まないことをめぐる人々の決断、意思、生き甲斐などを通じた子どもの価値、高齢化社会の親子関係の問題、結婚することの意味、家族生活と職業生活の意味などが取りあげられている。

  • いわゆる私の親世代以上の人が、こういった観点で少子化時代の女性の心理を親身になって論述しているというところに、ただただ感銘を受けるのみといった新書である。

  • 子どもが「授かりもの」でなく、選択的にもつものになった今。親が良かれと与える教育機会(習い事など)に包まれる子どもたち自身は本当に幸せか?という問いかけが心に残りました。どのようなケースが、アンバランスな愛着形成につながりかねないかという分析もなるほど。

  • 主張はシンプルなのでこんなに長く書かなくて良いのではないかと思ってしまう。資料の考察があまり説得的でない。

  • もっとも印象に残った一節を引用します。
    「最近、日本の社会を語る時、「少子・高齢化」がまるで枕言葉のように使われています。特に少子化は有史以来初の大事件、大問題であるかのように。それを耳にするたびに、私は子どもが少なくなったこと以上にもっと大問題があるのにーーと思わずにはいられません。眼をむけるべきは子どもの数の減少ではなく、子どもの価値に生じている変化、親にとっての子どもの意味・価値の変化。それこそ有史以来の一大変化です。」
    という指摘が痛切です。数の変化は人為的に社会政策で対応策を取り得ますが、意味・価値の変化を再逆転させるのは至難の技です。

  • H15,3,22と日付あり。少子化社会を理解することと子どもを持つことなどについて、心理学の観点から見た本。

  • [ 内容 ]
    90年代以降、少子化は社会的問題としてさまざまな議論を呼んできた。
    しかしそこには、少子化が出産・結婚をめぐる女性の心理の問題であるという認識が欠けている。
    日本では「親子は一心同体」とその絆を強調されるが、そうした考え方もいまや普遍的とは言えず、変化してきている。
    現在「子どもをもつ」とはどういう意味があると考えられているのか。
    少子化を心の問題として捉える人口心理学を提唱、その視点から考える。

    [ 目次 ]
    1章 「子どもの価値」展望―子どもの価値の古今東西
    2章 人類初の人口革命―子どもの命と親の愛情の変質
    3章 「なぜ子どもを産むか」―「つくる」時代の子どもの価値
    4章 人口革命下の女性の生活と心の変化―子どもの価値・産む理由の変化の背景
    5章 子どもを“つくる”時代の問題

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