日本語のコツ: ことばのセンスをみがく (中公新書 1667)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 67
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121016676

作品紹介・あらすじ

文字、音声、語彙、文法といった基礎知識を習得しても、それだけで日本語がなめらかに操れるわけではない。ことばを扱う場でどうすればよいかという応用技術こそが大切である。本書は、あいまいさや誤解を防ぐために必要な知恵、上下関係が錯綜するなかでの敬語の用法、手紙に込めるちょっとした心遣い、作家たちが紡ぎだしてきた美しい表現など、生活をゆたかにするための、日本語ならではの技を伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語の意味や語感にまつわる話題からはじまって、敬語のつかいかた、手紙の書きかた、さらに季節にかんすることばのつかいかたや、詩の鑑賞にいたるまで、日本語についての幅広い題材をあつかった本です。なお、おなじ著者による『日本語案内』(ちくま新書)の応用編にあたるようです。

    とにかく日本語にかんする話題が広くとりあげられていて、ひとつの主題について論じた本というよりも、連作エッセイのような本として読めばよいのではないかと思います。

    意味や語感にまつわる話題は、著者の他の本で読んだことのある話が多く、個人的には多少退屈に感じましたが、後半の季節にかんすることばや詩の鑑賞について書かれたところはおもしろく読むことができました。

  • 37557

  • 多様な例が挙げられていて、ふむふむなるほどの連続。
    言葉って面白い。

  • [ 内容 ]
    文字、音声、語彙、文法といった基礎知識を習得しても、それだけで日本語がなめらかに操れるわけではない。
    ことばを扱う場でどうすればよいかという応用技術こそが大切である。
    本書は、あいまいさや誤解を防ぐために必要な知恵、上下関係が錯綜するなかでの敬語の用法、手紙に込めるちょっとした心遣い、作家たちが紡ぎだしてきた美しい表現など、生活をゆたかにするための、日本語ならではの技を伝える。

    [ 目次 ]
    1 意味の世界
    2 語感のひろがり
    3 あいまいさの発生源
    4 誤解のメカニズム
    5 行動としての敬語
    6 手紙のセンス
    7 日本語の四季
    8 日本語の芸術

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著者プロフィール

1935年、山形県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て、早稲田大学教授(日本語研究教育センター所長)、現在は名誉教授。日本語文体論学会代表理事、現在は名誉顧問。主著に『日本語レトリックの体系』『日本語文体論』『日本語 語感の辞典』『日本語 名表現辞典』『日本語 笑いの技法辞典』『新明解 類語辞典』『類語ニュアンス辞典』『美しい日本語』『日本語の勘』『日本語名言紀行』など。

「2023年 『文章作法事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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