快楽の本棚 言葉から自由になるための読書案内 (中公新書)

  • 中央公論新社 (2003年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784121016782

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様な読書体験を通じて「性」をテーマにした文学を探求する著者の旅が描かれています。幼少期からの記憶を辿り、好奇心から始まった読書が、どのように人間の営みや生きる意味を考えるきっかけとなったのかを正直に...

感想・レビュー・書評

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  • 読みたかった本。著者初読み。幼い頃からの読書遍歴がエピソードとともに語られる。圧倒的な教養力は環境の賜物?時代的なもの?国内外の古典などを、性的なものなど自分の関心の赴くままに読み進めたと正直に語る様子はユニークで爽快。

    • winkaitoさん
      素敵な本のご紹介ありがとうございます!本棚登録しました。私も読んでみたい
      素敵な本のご紹介ありがとうございます!本棚登録しました。私も読んでみたい
      2025/05/17
    • 111108さん
      コメントありがとうございます♪今回は「読みたい本が増える」というより著者のことをもっと知りたくなるような読書でした。機会があればぜひ
      コメントありがとうございます♪今回は「読みたい本が増える」というより著者のことをもっと知りたくなるような読書でした。機会があればぜひ
      2025/05/17
  • 「性」の関心から本に埋没していった著者。とても正直に読書のきっかけを語っている。幼い頃の記憶を追って、どんな書物に感銘を受けたのか、なぜそれを読みたかったのか、難しくない豊かな言葉で綴っている。その記憶の正確さには驚きだ。『里見八犬伝』は語呂合わせの面白さがあって、筋というより「犬」という字が動き回る「壮大なでっちあげ」だったと述べたところなど、なるほどなと。『源氏物語』が神に対する人間の勝利宣言だと述べているくだりにも膝を打つ。大学の講師も務める著者の講義は、きっと知識欲がいっぱいに満たされるような感じなのだろう。この本は図書館で借りてきたが、購入して手元に置きたい。著者曰く、これは読書案内ではなく、人間として生きている意味を考えるために書いたものだそうだ。
    この本の文章そのものが好きだ。
    「文学とは、人間が人間であることに希望を失わずに生きるために必要な、現実の世界に付き添いつづけるもうひとつの世界なのだ」。

  • 著者の子供時代からの読書遍歴を辿る、性をテーマにした文学作品案内。
    怖いもの見たさに『怪談』や『雨月物語』に夢中になった幼い頃の好奇心は、年を重ねるにつれ、背徳的な世界を描いた作品へと向かいます。
    思春期は性への好奇心が芽生えるころですが、モーパッサンの『ベラミ』や西鶴の『好色一代男』などを実際に読んでしまうのだからすごいです。
    私が同世代の頃は、興味はあっても恥ずかしくて、読むことなど考えたこともなかった…。

    「エッチな本を読みたい!」…という動機から始まった読書体験は、やがて人間の営みを考える土台となっていったようです。
    太宰治を父にもつ著者だからこそ、幼い頃から「女性であること」を本能的に、より強く感じていたような気がしました。

  • たまたま読んでみた本が面白かった
         ↓     
    同じ作者の他の本も読んでみる
         ↓
    解説者がすすめた本も面白そうだ
         ↓
    巻末の出版社が載せるリストにある本も面白そうだ

    こういう流れで好きな本を探すことが多い私には、
    いわゆるブックレビュー本が結構参考になって、
    レビューしている人と感性が近いかもと思うと、
    レビューされてる本をいろいろ読んでみるし、
    あわないなと思ってもとりあえず試しに読んでみて、
    やっぱり合わないなって確認したりもする。

    この作者についてはやっぱりお父さんのことが気になって、
    ついつい買ってしまった。そういう読まれ方、彼女は不本意なのかな。
    でも、どうしてもついて回る、偉大な影だよね。
    お父さんの本は好きです。この人の文章も肌にあった。
    読書体験記、追体験したら、女学生気分も味わえるかな。

  • 著者が太宰の娘だとこのレビュー欄で知りました。
    文章が綺麗でスルスル読めました。
    性的関心から本を読む所は共感しました。私も性的シーンが気になってチャタレー夫人の恋人を読んだので、私だけじゃないと分かって嬉しいです。具体的な背景まで書いてくれています。
    フェミニズム的観点もあるのは女性作家ならではかもしれません。

    読みたくなった本:
    ・サッポーの詩集
    ・好色一代男
    ・源氏物語

  • 父の太宰治は著者が1歳の時に亡くなった。父の著書を読んだ時の感想が印象的だった。太宰の子どもというプレッシャーとか感じたことないんだろうか…と思いながら読んだ。

    誰がために鐘は鳴るの一節を持つジョン・ダンの詩を読んでみたいとおもった。
    誰も一つの島ではない。誰もそれ自体で完全なものではない。から始める詩。

  • ふむ

  • p.2009/6/19

  • 著者の大事な本を、読んだ時期やテーマと合わせて紹介。読書案内ではないと断っている通り、著者にとっての作品の意味や解釈、テーマが語られており、情報ではなく、これ自体が作品として楽しい。
    社会的なタブーとされる作品群についても、社会的な意味ではなく、著者にとっての想いや解釈がかかれているので、心地よく読むことができる。
    文芸作品は社会と切り離せないものであるが、読み手個人との関係も多分にあることを感じた。

  • 本の本

  • 2016年度今月の1冊 
    2月18日、70歳で惜しまれつつこの世を去った津島さん。
    太宰治の娘としても有名ですが、この本の副題でもある「言葉から自由になる」ことを一生見つめ続けた女性だと思います。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  •  読書の遍歴というのはそのままその人個人の遍歴なのだ。
     どうしても人が読むというレビューの都合上、下世話な方が面白いのでこういう紹介の仕方になってしまうのをご勘弁願いたいが、キーは、「少女の性欲」である。関係各所から怒られそうだが、そういう読書案内だ、と書いておくとすごくとっつきやすでねぇだろうか(素が出る)。

     発端は思春期初頭からの「いやらしいものへの好奇心」である。モーパッサンの『ベラミ』であり『女の一生』でありを読み、女子中学生が西鶴の『好色一代男』を読み、作者はここから『源氏物語』を読もうってなったときに、「色好み」の「色」の多義性に気づく。最前書いたとおり、読書が読み手の遍歴だというのならば、エロエロなものを好奇心の赴くままに読んでいって、狭義のエロから、もっと広義の背徳感や、モラルに対するインモラルみたいな広いところに出て行くのも、これまた読書遍歴の醍醐味なわけで、ゆくゆくは一般社会の持つ「うそ」を暴く手段としての文学、というところまで登りつめることが出来る(かもしれない)。

     どういう本かというとなぁ。
     発端はすごく個人的な欲求で読み始めていっても、本と本をリンクさせて読んでいくうちに、だんだんと普遍性の高い方に意識が向かうようになる、ということを示した本、とでも云えばいいのかなぁ。

     ただこれを「魂が高いレベルに登っていった」とか「人間的な成長とともに世界的な規模で物を考えられるようになった」とかァ断じて書きたくないンです。人間の陶冶のために本なんぞ読むもんじゃない。
     「自分自身が世界の何に興味を持っているのか」が鮮明になってくる、というのが読書かなぁ、と、まぁだいたいそんな感じです。
     言葉足らず、うまく言い表せている気がしませんが。

  • うーん。まぁまぁ。

    ブックガイドかと思って読み始めたら、著者の読書体験記やった。自伝風のエッセイ。この著者(小説家らしい)に興味のある人なら面白いやろうけど。

    でも紹介してる本の中には面白そうなのもあったので、これを機会に読んでみる。

  • 読む本を選ぶ動機が「ええーそんな!」「またかい!」というつっこみどころ満載でおもしろかった。こういう女性スキです。

  • [ 内容 ]
    言葉から自由になりたい。
    物事の本質をつかまえるために、自分という生命を喜ぶために。
    『孝女白菊の歌』から『チャタレー夫人の恋人』、そしてフォークナーの世界へ。
    海流のように、竜巻のように渦巻き、再生しつづける物語の世界。
    言葉と人間、人間と物語、そのつながりには、希望を失わずに生きつづけようとする、ひとりひとりの人間たちの息吹がある。
    美しく静かな言葉で、著者は物語の意味を問い直す旅に出かける。

    [ 目次 ]
    魔法の世界―幼年時代
    おばけの話―小学時代(1)
    言葉を遊ぶ―小学時代(2)
    アガペとエロス―中学時代
    「危険な」小説―『ベラミ』
    性の修行者―『好色一代男』
    神々から人間へ―『源氏物語』
    猥褻か、芸術か―『チャタレー夫人の恋人』
    同性愛―サッポーとワイルド
    タブーとは?―『悪魔の詩』と『細雪』
    神々の時間の「発見」―フォークナー、そして辺境の文学
    もうひとつの世界―『ギルガメシュ叙事詩』からどこへ

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 筆者の幼少期からの読書記録と思い出。私もいずれこういうどうでもいい読書記録本を書きたい。

  • 津島佑子さん著作なので読みたいです。

  • 「文学に立ち向かい、女の文学を確立。」この人のエッセイを初めて読んだのだけれど、お父さんの話が出ると、なんだか見てはいけない秘密みたいのを読んでいる気になってドキマギしてしまう・・・。数回、出てきて、どれもドキドキしてしまった(笑)この本は、作者が今に至るまでの本歴みたいなのを紹介しているんだけれど、この人はホントに女であることをものすごく意識しているんだなぁ、と思った。女であることで芽生える感受性みたいな物が、文学へ向かわせているのだろうと。何冊か読んでみたいなぁ、という気にさせてもらったけれど、手に入るかしら!?できるならば、現代の作家にまで話を持ってきてもらえたら良いなぁと思ったかなぁ。だって、どの作者も知らない人ばっかりなんだもんなぁ。

  • 【8/15】隣図

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著者プロフィール

津島 佑子(つしま・ゆうこ) 1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。78年「寵児」で第17回女流文学賞、83年「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、98年『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、2005年『ナラ・レポート』で第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第15回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去。

「2018年 『笑いオオカミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津島佑子の作品

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