情報検索のスキル: 未知の問題をどう解くか (中公新書 1714)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017147

作品紹介・あらすじ

変化の時代に生きている私たちは、これまで経験したことのない問題に出会うことが少なくない。こうした未知の問題に取り組むには、情報の獲得とそれを活用した新知識の創造が求められる。これを情報問題解決プロセスと捉え、探し手の知識・思考・感情がどのように変化するのかを明らかにする。人間の複雑な情報行動に多角的アプローチを試みる本書は、情報スキルの効果的な習得や、その指導に明確な指針を与えるものである。

感想・レビュー・書評

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  • 購入日:20110211
    筑波大学の講義『情報行動論』のレポートで参考文献として使用。

    • kaizenさん
      「サーチャー試験 傾向と対策 データベース検索技術者認定試験1級・2級」も参考にするとよいかも。絶版でamazonにも掲載がないが,amaz...
      「サーチャー試験 傾向と対策 データベース検索技術者認定試験1級・2級」も参考にするとよいかも。絶版でamazonにも掲載がないが,amazon.co.jpでリストマニアにして「サーチャー試験」を検索すると参考文献一覧が出て来ます。
      2011/12/15
  • 777円購入2010-10-22

  • 展示期間終了後の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号 007.58//Mi68

  • 情報検索技術の本かと思ったがちょっと違った。
    技術ではなく、人はどういう検索のアプローチを取るのかについてのモデルの紹介。
    さらには問題解決のために情報検索というスキルをどう使うべきか、
    そして使えるようになるために、
    どのような情報教育をしていくべきなのかについて論じている。

    キーワード型検索システムは、未知な情報を探すために、
    適切な検索語句を入力させようとする矛盾を抱えている、
    という一文にはハッとさせられた。

    あと「自己効力感」についてだが、これが一番興味深かった。
    確かにこれをどう育んできたかは、大きな差となりそうだ。

  • 情報検索技術の詳細がないという評価がある。
    法律、特許、規格、図書のそれぞれの用語体系を理解していることが出発点だと思われる。
    それぞれの索引の対応関係が作れれば、道半分だと思う。
    著者が、その道のどのあたりにいるか、自分の技能(スキル)の提示がないのが残念だ。

    未知の問題を解くかは、既知の問題をどれだけ整理しているかが重要である。
    自分だけが未知の問題で、専門家が既知の問題を解いたところで、解いたことにならないことを著者が分かっているかどうかが、ひとつの課題かもしれない。

  • 「情報」を教えるために購入した本。
    2005年5月3日と書いています。
    この本は本当に「情報」の授業に役立つとともに、問題解決ということを授業を通して学ばせることをホームプロジェクトや課題研究などでずっと取り組んできたことを言葉で理解できるようにしてくれた本の一つ。
    『情報検索のスキル』のはずなのに…と、思う内容の部分は「自己効力感」について書いてあるところ。だけど、なぜこの本の主題と違うようなのに書いてあるのか…それは読むとわかる。それが一番授業「情報」を教える為に役立ったところかもしれません。

  • 1 情報と問題解決(情報とは何か;人はなぜ情報を探すのか?);

    2 情報探しと構造化される知識(情報探しの特徴;プロセスとしての情報探し);

    3 自己効力感(自己効力と自己効力感;四つの形成要因 ・・);

    4 情報行動のパターン(情報行動文法;問題解決ゴールと情報ニーズ ・・);

    5 情報スキル(情報スキルを身に付けた人とは;情報行動パターンの類型 ・・);


    情報検索の仕方を網羅した本。捉え方が広い。自分に合う方法を模索する必用がある。

  • 2010 12/20流し読み。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    研究上の必要で「検索」について調べる必要があったので借りてきた本。
    自分の現在のタスクはもっと即物的な内容だったので今回の仕事にはあまり関係なかった(だからパワー・ブラウジングしかしていない)が、内容は充実していたのであとで再読する。
    しかし図書館情報学系で新書ってのは凄いな。

  • 情報探索のアプローチは、状況に応じて目的も変化するアジャイルなものであるという視点は新しく、興味深い。本の内容としては、いくつかの研究内容を羅列したという印象で、まとまりのない感がある。

  • [ 内容 ]
    変化の時代に生きている私たちは、これまで経験したことのない問題に出会うことが少なくない。
    こうした未知の問題に取り組むには、情報の獲得とそれを活用した新知識の創造が求められる。
    これを情報問題解決プロセスと捉え、探し手の知識・思考・感情がどのように変化するのかを明らかにする。
    人間の複雑な情報行動に多角的アプローチを試みる本書は、情報スキルの効果的な習得や、その指導に明確な指針を与えるものである。

    [ 目次 ]
    1 情報と問題解決(情報とは何か 人はなぜ情報を探すのか?)
    2 情報探しと構造化される知識(情報探しの特徴 プロセスとしての情報探し)
    3 自己効力感(自己効力と自己効力感 四つの形成要因 ほか)
    4 情報行動のパターン(情報行動文法 問題解決ゴールと情報ニーズ ほか)
    5 情報スキル(情報スキルを身に付けた人とは 情報行動パターンの類型 ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 日常生活の中で、ふと有益情報を得ることがある。
    既存データを編集・加工してアイデア生まれることがある。
    ビックモデルとは、
    ①課題の設定、②情報探索戦略、③情報源にあたる、④情報獲得、⑤情報の統合、⑥評価
    ゴール目指す強い意志が重要。
    自己効力感とは、自分は××出来る能力を持っている、と思うこと。これが重要。
    自己効力感を高めるには、努力で成功体験し、自信をつけること。周りの人の激励が大事。

  • 情報スキルを身に付ける。サーチによる問題解決プロセスを身に付ける訓練をする。必要な情報を探し出して自主的に学習できる能力の構築。

  • 情報検索についての実践的なスキルは載っていない。
    英米系の実証的で軽薄な心理学的な思考で「自己効力感」といういわゆる自信のような概念まで持ちだして情報検索について考察している。

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