まともな人 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 570
レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017192

作品紹介・あらすじ

今回は「あたりまえ」について考えてみよう。こういう話題ならできるだけ具体的なほうがいい-。養老孟司が世の中の動きを定点観測。小泉内閣発足も、9・11同時多発テロや北朝鮮問題も、地球温暖化論や「新しい歴史教科書」問題も、何か通じるものがある。二一世紀最初の三年間の出来事とそれらをめぐる人々の姿から、世界と世間の変質をズバリ見通し、現代にはびこる「ああすれば、こうなる」式の考え方に警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • この人の本は共感できることが多い。私よりも多く苦労をし時代を観てきた重さがあるように思う。個人的にこころに留めておきたい考え方が記されていた。

  • 大学時代に読んだ。

  • 「あたりまえ」ってなんだろうか。なかなか答えることが難しいと思う。この本は、世の中のいろいろなことに対して著者が定点観測(実際に生身の人間が定点を持っていることに対する疑問はとりあえず置いておく)し、この「あたりまえ」に対して考察してゆく。悪くないが、まともではない人には通じません。

  • 古い上に、少々アクロバティックな論理に「芸」というか「華」というものがなく、読んでいて退屈。

  • 若干の読みにくさはあるが、著者独特の語りが癖になる。そう言えば死の壁以来だなあ、この人の本を読むのは。

  • あたりまえや常識なんて所詮人間の脳(意識)が考え出したもので、不変で確かなものなんてことはない。
    あたりまえとは自然であったり、身体(人は生物である)のことである。
    そこら辺を前提にものごとを考えてみようと思う。

  • 2001年から2003年にわたって書かれた、著者の時評を収録した本。

    歴史教科諸問題や9・11の同時多発テロなどの事件が扱われているのですが、同時代に書かれたとは思えないほど、冷静な視線で問題の本質を指摘しています。

    解剖学という、死体と向き合う仕事に長年従事してきた著者が、こうした社会を冷静に分析する視点を獲得したということが、おもしろく思えます。

  • 虫と関連する文が面白い。時事問題へのコメントは懐かしい感じですが本質は変わらないので問題に対する姿勢は共感が持てます。

  • 養老さんの本は相変わらず面白い。
    この本は2001年~2003年に書かれているから
    テロや北朝鮮についての話題が多い。

    「北朝鮮を見ていると戦時中の悪い部分の日本を見ているようだ」という言葉が印象に残った。

    また、筆者は個性という言葉の使用方法を痛烈に批判する
    「個性」とは体の事であり、心や考え方の事ではない。
    曰く、体は誰一人同じではないから「個性的」である。
    しかし、心は共有するもの、他人に理解できるものであるから
    本当に心や考え方が「個性的」な人は精神病院に行くことになる
    という。

  •  養老孟司さんは、〔現代こそ心の時代そのものだ〕の中で、「たとえば不安はメタ恐怖である。恐怖は対象が明確であるが、不安の対象は不明確である。不安の対象はかならず漠然としている。対象が特定されれば、それは不安ではなく、恐怖である」と書かれている。
     不安な状態から脱するためには、先ず、不安の対象を明確化することで、不安を恐怖に変え、対処方法を検討する必要があるだろう。対象が明確化されれば、具体的な対処方法も見つかる可能性があるからである。121101

     中国がいわゆる近代化をする。そのときの大問題はわかっていると私は思う。それはエネルギー問題、環境問題である。日本の十倍の人口を持つ国が動き出すのだから、十倍の影響があっておかしくない。

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著者プロフィール

解剖学者。1937年、神奈川県生まれ。著書に『バカの壁』『遺言。』(ともに新潮社)など。

「2018年 『「農業を株式会社化する」という無理 これからの農業論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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