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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784121017420
感想・レビュー・書評
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学生時代ならともかく、社会人となり、結婚して子供でも出来ると、ひとり旅をする機会は、かなり限られる。もちろん出張も、同行者がいなければひとり旅であり、それなりに楽しいのであるが、あらかじめ殆どの予定が決まっていて、ひとり旅の自由気ままさがない。そういうまれな機会なので、家庭を持ってからの、ひとり旅は、よく覚えている。
結婚して子供が出来てからの最初のひとり旅は北海道だった。北海道に出張があり、おそらく札幌で金曜日に仕事から開放されることになり、かつ、夏休みをとってもおかしくない時期だったので、翌週1週間を北海道ひとり旅に使ったはずだ。妻は何故か寛容でまったく文句も言わずにOKと言ってくれた。当時、仕事がとても忙しく、ストレスを溜めていたのを知っていたのだろう。鉄道好きだったので、かなり長時間、鉄道に乗った。釧路周りで知床、そこから旭川。今でもあるのか知らないが、当時は、旭川から稚内、稚内から旭川までの夜行列車があり、旭川から稚内の行き帰りにそれを利用した。稚内から利尻島に渡り、稚内に戻ってから夕陽を見て、市内に戻って銭湯に入ってから夜行で旭川に向かったことをよく覚えている。他人に話しても自分が旅行期間中、どのように感じていたのかを分かってもらうことは出来ないだろうが、まさに、「ひとり旅は楽し」という旅行だった。
筆者の、個人的に楽しい旅行経験が書かれている本。面白い文章もあったので、記録しておきたい。
【引用】
■何を考えているわけではないが、何かしら思いがある。かといってそれが何なのか、当人にもわからない。遠い昔の記憶のようでもあれば、はるかな未来の呼び声のようでもある。母親の胎内にいるとき、胎児もまた、こんなこころもちでいるのではあるまいか。
■過去にこだわらない。それはもう過ぎてしまっているのだから。未来にもこだわらない。それはまだ来ていないのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ああ、池内紀さんの随筆はいいなぁ。
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読み物として面白い。書き口がシンプルで、無駄のない文章が読みやすい。
ただ、年代の違うおじさまの旅は、どうも感覚が違って感情移入はできない。うーん、そうかなぁって何度も思いながら読んだ。 -
一人旅の極意、ススメを説いた新書。結構面白かったです☆
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旅の名人による、旅に関するエッセイ集。列車やバスやタクシーや、自由に動きその楽しみと苦労は自分で受け止める。
博識が旅に生かされている。
廃道となった三斗小屋宿でのテント泊、西上州・神流川沿いの山里の私的な鍾乳洞で迷った話、には特に身につまされた。神出鬼没なエピソード集に喝采を送ります。 -
2024/6/8購入
2024/9/4読了 -
標題に惹かれ、なんとなしに購入。徒然な紀行文、エッセイ。筆者の旅への思いが伝わり、自分の旅心もくすぐられる。思い切って、家族に「ひとり旅をしてきてもいいか」と切り出してみようか。
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旅の究極の愉悦は、やはりひとり旅に収斂されるのであろうか。一人で旅することが、旅というものの本質を最もよく実感できるのかもしれない。
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写真も地図も絵すらない旅の本。文しかないのにまさに旅。最後の戻り道、旅もあまりしてないのにとても懐かしく共感しました。ガイドブックを見ないで一人旅に出たくなります。
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ドイツ一人歩きの日本版である。みゃげは買わないがその土地での本は買う、というのはいいのかもしれない。
最近はあげるための食べる土産物ばかりなので自分の楽しみがなくなってしまったような気がする。この原因は京都土産るいは京都おいしいものの本のせいかもしれない。
論文には全く役立たず。 -
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池内さんの旅の指南書。
家族もできて2人旅の楽しさも知りました。でも、ひとり旅もまた楽しんでゆきたい、そんなときの楽しみ方のさまざまなコツが書かれているなぁと感じた一冊です。日本の中にもまだまだ知らない楽しさがいっぱいあるな、とわくわくしました。
奈良の正月堂や久米寺、西国三十三所など、いろいろなところに出かけたいな。 -
「ひとり旅には手本がある。たとえば、若山牧水、山下清、寅さん・・(略)・・いずれも旅の名人である。それが証拠に、きちんと自分のスタイルを持っている・・(略)・・それぞれスタイルが決まっているのは、自分にぴったりのものを体験で学びとったせいである。厳しい条件の中で、一つまた一つとムダを省いた。
ひとり旅が自由気ままと思うのは錯覚である。それはひときわきびしい生活条件を自分ひとりで引き受けること。一つたりともムダを道づれにはできないのだ。
・・・よそへ出かけたからといって、べつに新しいことがあるわけではない。変化はしていてもあたらしくないのだ。旅先だからこそ新鮮でえがたい冒険になる。新しさと冒険を自分でつくり出している。旅はするものではなく、つくるもの。旅の仕方でその人がわかる」
そういう著者のひとり旅の世界を導いてくれる本である。
読んでいてワクワクしたり、楽しい本ではないが、妙にこころが落ち着く本である。 -
知り合いに池内紀をリコメンドされたので、試しに読んでみた。
ひとり旅でどんなことを感じるのか、彼ならではの視点で記載されている。この視点が正しいかは分からないが、きっと参考にしてくれということなのだろう。
ひとり旅をよくする身として、彼の視点に頷けるところもあるが、なんとなく対抗心が芽生えてしまっているのだろうか、うまく迎合できない自分がいる。
なんでか考えてみると、彼の視点は日本史が支柱となって、そこでの史跡や風景で感じた独自の感想が埋め込まれているのだが、なんとなく各所に居るであろう人々の匂いがしない。私は、現地でざわついている人の息遣いが好きなので、それが足りないのが残念であった。
もう少し大人になってから読むと、また違った感想になりそうな気もする。 -
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エッセイです。
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共感できる点多し
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複数の旅も確かに面白い。
だけれども、一人ぼっちの旅も
また、面白いのです。
ですが、楽しむためには
自分の体は自分で守らなければなりません。
特に山が絡む場合には要注意。
この中で有用な部分は
宿泊に関してのところ。
なかなか気付きづらいですがよく考えれば
そう感じるんですよね。
こういう本はよいと思ったところを
取り入れたほうが面白いはずです。 -
感想未記入
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