ぼくの翻訳人生 (中公新書 1778)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121017789

作品紹介・あらすじ

翻訳を手がけて半世紀。著者はポーランド語翻訳の第一人者であり、ロシア語、英語、仏語からも名訳を世に送り出してきた。満洲での外国語との出会い、占領下の民間検閲局やA級戦犯裁判での仕事、外信部記者時代の思い出。翻訳とは、落とし穴だらけの厄介な作業だという。本書は、言葉を偏愛する翻訳者の自分史であると同時に、ひとりの日本人の外国語体験の記録でもある。トリビア横溢の「うるさすぎる言葉談義」を付した。

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  • [ 内容 ]
    翻訳を手がけて半世紀。
    著者はポーランド語翻訳の第一人者であり、ロシア語、英語、仏語からも名訳を世に送り出してきた。
    満洲での外国語との出会い、占領下の民間検閲局やA級戦犯裁判での仕事、外信部記者時代の思い出。
    翻訳とは、落とし穴だらけの厄介な作業だという。
    本書は、言葉を偏愛する翻訳者の自分史であると同時に、ひとりの日本人の外国語体験の記録でもある。
    トリビア横溢の「うるさすぎる言葉談義」を付した。

    [ 目次 ]
    第1章 言葉の自分史(言葉好き;ロシア語との出遇い;引き揚げ、焼き出され、そして終戦)
    第2章 翻訳に迷い込むまで(就職前後;筆慣らし;外国語習得)
    第3章 ぼくの翻訳書(最初の三冊;翻訳読本 ほか)
    うるさすぎる言葉談義―あるいは、人生とは日本語のすべてに通ずるためには、あまりにも短すぎる(翻訳に携わる者の必須条件;『検察官』ばかりが誤訳ではない;勝負は日本語だ;冒険と反逆)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 語学を習得するのは大変で、中途半端にやるならやめた方がいい、とか、日本語ができない人間に外国語ができるわけがない、とか暴論のようで説得力あり。
    さまざまな翻訳家の人となりや、多摩美に就職できたのが奥野健夫と島尾敏雄の推薦によるものだったり、匿名でポルノを訳したり(それも相当創作して)といった、生計を立てる苦労話なども、著者でなければ書けないもの。

  • 水をかけたり、怒鳴りつけたり、業界の武勇伝が凄い。一貫して著者の異様なコンプレックスが見え隠れして、訳書でしか知らない著者が、こんな人だったのか、と驚かされる。

  • 翻訳ジジイが語る。
    ちなみにジジイは面白く語る。

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著者プロフィール

1925年大連生まれ。詩人・ロシア東欧文学者。著書に『ぼくのポーランド人生』など、訳書に『ブルーノ・シュルツ全集』、W・ゴンブロヴィッチ『ポルノグラフィア』、I・シンガー『やぎと少年』など。

「2020年 『完全な真空』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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