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Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784121017949
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美術骨董の魅力を探求するこの作品では、著者が東京の骨董商を訪れ、店主たちとのインタビューを通じて、彼らの歴史や扱う品物の魅力を随筆風に描いています。登場する店は多岐にわたり、各店主の個性やエピソードが...
感想・レビュー・書評
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https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00117902詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昆虫標本のコレクターである筆者が、東京の美術骨董商をめぐって話を聞くインタビュー本。
登場するのは三渓洞、壷中居、繭山龍泉堂、甍堂、飯田好日堂、吉平美術店、海老屋美術店、池内美術、春風洞画廊、山中精華堂、水戸忠交易、澄心堂、小西大閑堂、欧亜美術、平山堂、ギャラリー無境、はせべや、小宮山書店。
話は店の由来になったり、扱う品物の魅力になったり、付き合いのあった文人のエピソードになったりして随筆風。
・船成金の山本唯三郎、軍需成金の赤星弥之助、北大路魯山人の名前が複数の章で出てくる。それだけ業界においてインパクトのある人物ということだろう。魯山人はともかく成金の方は、後の時代になるとかえって人物を調べるのが難しそうだ。
・仏教美術の商売は明治の廃仏毀釈に始まるため、美術品業界では実は歴史が浅い(p194)。
・サイン色紙などを扱っている小宮山書店。
「初代が取り扱ったのは主に歴史関係だったが、資料としての歴史書は復刻されたりしてデータになりやすく、書物としてのオリジナル・コンディションを問われることも少ない。要するに読めればよいわけである。三代目としては、そういうオリジナル・コンディションが問題にされないものがこれから先商売になるのだろうか、という不安があった。そんなところから、コレクションの対象になりそうな初版本や肉筆の原稿、色紙などを扱おうと考えるようになったらしい。(p282)」現在のデジタル化状況を見ると、慧眼と言わざるを得ない。 -
なんだか素敵な人々が沢山描かれていて素敵だ。こうなると骨董屋さんに通ってみたくなる。
私はその道に深い訳ではないが、かつて京都ホテルが建替えられる時にオークションに出された食器のセットが欲しかった。中には昭和初期、またはそれ以前から使われていたものもあったはず。残念ながら肝心の時期に長期間海外にいたので行方は知らない。
その後、滋賀県長浜市で偶然ワイングラス1客を骨董屋のショーウィンドーで見つけた。この時ばかりは入りづらいなんて思う間もなく店に入ってさっさと買った。店の人に由来を聞くまでもなく素性を知っていたからだ。
そんなことをふと思い出しながら、一口に美術骨董と言ってもいろんな種類があるものだと感心。
著者の文体と趣味がうまく活かされたいい文章だと思う。 -
骨董のド素人が都内の有名骨董店を訪れて教えを乞い,また何れも味のある骨董店主人たちの人物像にも筆を及ぼして語る.という企画.とはいえ読んで行くとわかるのだが,著者はド素人どころか相当に詳しい様子で,特に硯にはウルサく,本題ほっぽらかしで硯の蘊蓄をひとくさり.なんていう章もあったりする.店によって得意な分野があるので仕方ないとは思うのだが,刀剣と武具が無いのが残念なのと,著者のもう一つの趣味である昆虫標本を熱く語るところは余計だと思う.
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