犯罪精神医学入門ー人はなぜ人を殺せるのか (中公新書 (1796))
- 中央公論新社 (2005年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121017963
感想・レビュー・書評
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具体的な事例から精神構造を分析する流れ。T事例がメインだが、その他の著名事例も自分の知らない話が載っていて興味深かった。
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近年、日本社会が大きく様変わりし、かつては見られなかったタイプの凶悪犯罪が現れてきた。凄惨な殺人事件もしばしば発生している。連続幼女誘拐事件、池袋通り魔事件、全日空機ハイジャック事件、そして幼い八人の命が失われた大阪教育大学附属池田小学校事件--。多くの殺人者たちと向き合い、精神鑑定を手がけてきた著者が、世間に衝撃を与えた重大事件を分析。犯罪研究に関する諸科学の成果を紹介する。
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池田小附属事件、ハイジャック事件、通り魔事件などの背景を丁寧に述べつつ、犯罪者に精神医学的立場からどのようなアプローチができるのかを考察した本。
多軸診断がつくのはその通りだと思うし、時期によっても異なる。それをどう鑑定して法廷に提出するか、人によって意見が異なるのも当然の帰結のように思える。
だからこそ、複数の鑑定の意見を鑑みるという方法もあるように思うのだけど、難しいところ。
基礎的知識がないと読みにくいかな。 -
大阪池田小学校児童連続殺害事件、奈良児童殺害事件、航空機ハイジャック事件など著名で最近のニュースを取り上げて詳細に犯罪者の精神状態や犯罪にいたるまでの状況などを詳しく紹介している。『犯罪心理学入門』と似た内容の部分もあるが、今の状況に着目している点で面白かった。