物語大英博物館: 二五〇年の軌跡 (中公新書 1801)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018014

作品紹介・あらすじ

一七五三年、ウェストミンスター議会で開設が承認され、六年の準備を経て開館した大英博物館。ハンス・スローンという一民間人のコレクションから生まれたこの博物館は、英国の発展とともに、ギリシア、エジプト、アジアへと蒐集品を増やし、「世界一」の名にふさわしいまでに成長した。コレクション、寄贈者、職員、足繁く通った作家・詩人・思想家などを通し、いまなお拡大を続けるこの偉大な博物館の歴史を辿る。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は大英博物館の歴史にフォーカスを当てるという面白い視点で書かれている。大英博物館のコレクションがどのような経緯で増えていったか、その収集の過程にもドラマがあって面白い。また図書ルームで暴れた日本人の逸話や、コレクションが来訪者に壊されてしまうといった小話も面白い。あれだけのすごいコレクションを誇っているのに開館以来ずっと入場料無料というスタンスには感銘した。ロンドンに長く滞在できる人はぜひ本書を読んで、最低でも2日間は大英博物館に通うと、相当の人類史通?になれるかもしれないですよ。おすすめです。

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  • ●創立250年を超える大英博物館の歴史を叙述した本。

  • w

  • エルギン・マーブルの話など。

  • 開館から250余年経つ大英博物館。元々は個人(といっても貴族)のコレクションだというのは初めて知った。ロゼッタ石やミイラなどのメジャー級の見せ物以外に、書籍のコレクションが膨大だったという(現在は大英図書館に移籍)し、それを読み漁るための舞台 --- リーディングルームという施設がすばらしい。単に優れたハードウェアやサービスだったりという訳ではなく、比類なき雰囲気と歴史の重みがあるというのが、グレートブリテン流なのだ。
    数々の人類史の至宝が、7つの海を越えて略奪されたのかどうかという論はさておき、単に大英帝国の所有物というには惜しすぎる。大人類博物館とでも呼称したほうが良いのではないだろうか(笑)

  • [ 内容 ]
    一七五三年、ウェストミンスター議会で開設が承認され、六年の準備を経て開館した大英博物館。
    ハンス・スローンという一民間人のコレクションから生まれたこの博物館は、英国の発展とともに、ギリシア、エジプト、アジアへと蒐集品を増やし、「世界一」の名にふさわしいまでに成長した。
    コレクション、寄贈者、職員、足繁く通った作家・詩人・思想家などを通し、いまなお拡大を続けるこの偉大な博物館の歴史を辿る。

    [ 目次 ]
    序章 新しく甦った大英博物館
    第1章 創立とハンス・スローン
    第2章 草創期とウィリアム・ハミルトン
    第3章 ロマン派時代とギリシア彫刻群
    第4章 ヴィクトリア時代の光と影
    第5章 中興の祖オーガスタス・フランクス
    第6章 大英博物館を訪れた人びと
    第7章 困難な時代―ふたつの大戦をはさんで
    終章 大英博物館のさまざまな至宝

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    [ 参考となる書評 ]

  • 1753年、ウエストミンスター議会で開設が承認され、6年の準備を経て開館した大英博物館。コレクション、寄贈者、職員、足繁く通った作家・詩人・思想家などを通し、今なお拡大を続けるこの偉大な博物館の歴史を辿る。
    ※博物館というものが好きで読んでみたもの。ロマンを感じました。

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著者プロフィール

1929年、三重県生まれ。早稲田大学教育学部大学院修了。英文学専攻。早稲田大学名誉教授。おもな著書に『キーツとその時代 上・下』『ロンドン塔』(以上、中央公論新社)『英国生活誌 1・2』『午後は女王陛下の紅茶を』『イギリス四季暦 ——春夏篇——・——秋冬篇——』(以上、中公文庫)、『ロンドンの夏目漱石〔新装版〕』(河出書房新社)、『キーツ全詩集 1・2・3』(白凰社)、『イギリス文芸出版史』(研究社)、『英国紅茶の話』『イギリスはかしこい(共著)』(以上、PHP文庫)、R・ブレア著『詩画集 死よ 墓より語れ』〈翻訳〉(早稲田大学出版部)、『ワーズワス 田園への招待』(講談社+α新書)ほか多数。2009年、瑞宝中綬章受賞。

「2014年 『評伝 ワーズワス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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