- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018144
作品紹介・あらすじ
高度成長、バブル経済を経るなかで、日本は貧困を駆逐し、「豊かな社会」を実現したかに見える。しかし一方で、さまざまな不安が日常を侵食し、"成功"という病が人々疲弊させるようになっている。本書は、現代日本のいくつかの断面を手がかりに、時代や社会のあり様について、根底から考え抜こうとした対話である。戦争をどう考えるか。いま私たちの社会から何が失われつつあるのか。危機のありかとその根深さを探る。
感想・レビュー・書評
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市村弘正の『標識としての記録』(1992年、日本でディタ―スクール出版部)に収録されたドキュメンタリー映画についての書評と、それをめぐって2005年におこなわれた市村と政治学者の杉田敦との対談が収録されています。
ミクロな視点にこだわりつづけることで、現代の社会が抱えている問題をあぶり出そうとする市村の議論を、ひとまずは杉田が現代政治学の立場から整理し、その有効性を問おうとしているのではないかと思えるのですが、なかなか両者の議論が噛みあってこないもどかしさを感じてしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目次より
1戦争について、社会喪失の時代
2歴史について、失敗の意味
3解放について、人間の場所
4自由について、選択と選別の間
5世界について、日常の中の戦争
6言語について、虚構の同時代史
7社会について-あるいは境界線をめぐって
1クロロキン、2水俣病、3被差別部落、4労働(国鉄)、5原発、6狭山事件
どうやら差別問題を取り扱っているように見える。どの題についても、日本が戦後、豊かな社会になって行く途上で、その副産物として、一時は切り捨てられ、後に注目され、和解に至った事件(社会現象)であると思われる。
題名から考えるに、社会が豊かとなる時に、失ってしまったものがある。それが、本書で取り上げた問題の中に、原因と解決(案)が見出せるのではないだろうか?
薬の大量投与は戦争と関係あり?(爆撃)
検査はアートか?(医療)内科はアートである。
人間の街(映画):牛は鳴き声以外すべて無駄にしないという言葉は、屠畜場ではたらく人たちの誇りであり、命へのいたわりである。 -
市村氏のドキュメント作品に対するエッセーから掬い取ったテーマで、二人が対談する。緊張感がある対談でいい。杉田氏が現代政治理論においてどのようなことを大事に考えているを端的に知ることができる。
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ゼミで読んだ本。
理解するのにすごい苦労した。でも自分自身がこれからどう生きていくかで非常に参考になった。 -
烏兎の庭 第三部 箱庭 12.29.07
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0712.html#kamata -
ゼミで読んだ本。
理解するのにすごい苦労した。でも自分自身がこれからどう生きていくかで非常に参考になった。 -
¥105
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「社会性が無い奴」と言われないために