- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121018182
作品紹介・あらすじ
五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハンコ、学校、法律などを創り出していた民族がいる。それが、今までほとんどその実像が明らかにされてこなかったシュメル民族である。本書は、シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、その歴史や文化を丹念に解説するものである。人類最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知られざる素顔とは-。多様かつ膨大な記録から、シュメルの人々の息づかいを今に伝える。
感想・レビュー・書評
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リピドイシュタル法典は賠償法
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「五千年前のイラクの地で、当時すでに文字やハンコ、学校、法律などを創り出していた民族がいる。それが、今までほとんどその実像が明らかにされてこなかったシュメル民族である。本書は、シュメル文明の遺物を一つ一つ紹介しながら、その歴史や文化を丹念に解説するものである。人類最古の文明にして現代社会の礎を築いた彼らの知られざる素顔とは―。多様かつ膨大な記録から、シュメルの人々の息づかいを今に伝える。」
目次
序章 むかしイラクは…―メソポタミアの風土
第1章 文字はシュメルに始まる―楔形文字の誕生
第2章 「ウルク出土の大杯」が表す豊饒の風景―努力の賜物
第3章 元祖「はんこ社会」―目で見るシュメル社会
第4章 シュメル版合戦絵巻―都市国家間の戦争
第5章 「母に子を戻す」―「徳政」と法の起源
第6章 「真の王」サルゴン―最古の国際社会
第7章 最古の文学者エンヘドゥアンナ王女―読み書きと学校
第8章 紹介する神―神々の世界
第9章 「バベルの塔」を修復する王―統一国家形成と滅亡
終章 ペンを携帯した王―シュメル文化の継承 -
シュメールの始まりからウル第三王朝までの歴史を書いた本。
シュメールについての書籍は限られているので貴重です。
シュメールは地政学的に紛争が尽きない場所なため、現代の戦争や移民問題などのヒントが詰まっています。 -
僕みたいな世界史を教養程度に学び直しする人にとっては詳細すぎる。逆にそこを専門にしている人にとっては素晴らしい本だなとも思う
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同じ著者の『古代オリエントの神々』『古代メソポタミア全史』に引き続き、こちらを読む。ほぼシュメルに焦点を絞った内容で、その分円筒印章や学校の様子など日常生活に関する部分が多く楽しめる。現代日本との比較や共通点を述べた箇所も多く、親しみやすい入門書。「シュメール」の長音記号にそんな意味が、というのが一番の驚き。
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シュメルのことが知れてよかった。
これを機に古代オリエントを学ぼう。 -
「発掘品から読み取るシュメルのくらし」って感じ。
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最古の法典「ウルナンム「法典」」
やられてもやりかえさない。同害復讐法は採用していなかった。障害は賠償、銀を量って支払いする。
ハンムラビ法典は、遊牧民社会の掟である「同害復讐法」になっている。
裁判は、神明裁判。川に放り投げて、川の神が助けてくれれば、無実。