ラテン語の世界: ローマが残した無限の遺産 (中公新書 1833)

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  • 中央公論新社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018335

作品紹介・あらすじ

かつてローマ文明を支えたラテン語の生命力は、二千年経った現在でも衰えていない。ラテン語は、生物学などの学問やキリスト教で使われるとともに、イタリア語やフランス語、スペイン語などをも生み出した。さらに、その言語構造が持つ普遍性ゆえに、英語や日本語にも影響を与えている。身近な言葉や箴言、いまも残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴やその変遷、ラテン文学のエッセンスを楽しく語る。

感想・レビュー・書評

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  •  ラテン語を学び始めたのでその魅力を知るために読書。現代でも英語を中心に日本語にまで多大な影響を与えているラテン語。この本の中で紹介されているたくさんの英単語の語源を知るとラテン語の凄さも分かってくる。ラテン語の子孫はスペイン語、フランス語、イタリア語等のロマンス語派なのだがイングランドは一時期フランス語圏の民族に支配されていたためラテン語の影響が見られる。
     古代ローマについてもかなり詳しく語られている。ただ歴史的な知識が少ないため吸収率はいまいちだった。カエサルは名前は知っているけど何をした人なのか詳しく知らなかったし。ギリシャの方がローマより文化では優れていたことが以外だった。ただ一貫して紀元前の世界観がうまく想像できないのが痛かった。
     特にラテン語文学の歴史の章はほとんど頭に入らなかった。知ってもあまり役に立たなそうだし。情報量が多過ぎてまとめきれていない感じがする。もっと厳選したほうが分かりやすくなったのではないか。
     一番のポイントは「ラテン語は確固とした形式と意味の関係の論理性をもった言語である」ということ。

  • 892-K
    閲覧新書

  • ラテン語に触れるのが初めての人間にとっては少し難解に感じて、特に文法のところは読み進めにくかったけど、思ってる以上に自分の身近にラテン語由来の言葉があることに気づいて興味が増した。ラテン語を独習する前の教養として読んだ。

  • 外国語が好きならちょっと得した気分になれるかも?

  • 第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」4時間目 外国語活動で紹介された本です。オンライン開催。
    2021.05.02

  • 英語にはラテン語起源の単語が数多くあります。この本を読むと、難しい英単語も元の意味から理解できるようになって英語の勉強にも役立てられます(ユーゼフさん)

  • 植物の学名(ラテン語)を覚えたい。
    ラテン語の約束なんかがわかれば 覚えやすいかも!
    少しでも、ラテン語に親しめそうな本を探しました。

    本書は、わりと面白かったけれど、ラテン語自体にそれほど興味がなくなったので読むのを中止しました。

    ⇒ URLはこちら https://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1821.html
    『学名のラテン語に親しむには』〜 Myブログ「あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート」

    2015/11/09  予約 11/21 借りる。11/22 読み始める。2016/02/08 途中で中止。

    内容と著者は

    ラテン語の世界―ローマが残した無限の遺産 (中公新書)

    内容 :
    ローマ帝国とともに広まり、2000年を経て今なお生きつづけるラテン語。
    身近な言葉や箴言、今も残る碑文などの豊富な例をひきながら、ラテン語の特徴や変遷、文学のエッセンスを楽しく探る。

    著者 : 小林 標
    1945年北海道生まれ。京都大学文学部卒業。京都産業大学教授等を経て、大阪市立大学大学院文学研究科教授。専攻はラテン・ロマンス諸語比較文献学。
    著書に「ローマが残した永遠の言葉」等。

  • 812円購入2011-06-28

  • ラテン語文学のところ、難しかった。
    語源については、なるほどと思うこと多々あり。

  • ラテン語が分かれば英語も分かりやすいと聞き、手に取ってびっくり。ラテン語は英語の先祖ではないらしい。

    ラテン語はローマ帝国の言語。(スペイン、ポルトガル、フランス、イタリア、カタロニア、ルーマニア語)

    そしてカトリック教会の公式言語。

    ラテン語とは優秀で活動的な子孫を世界中に派遣している大旧家の、その総本家屋敷の奥深くにひっそりとしかし厳然と住まいしている年老いた大家母長である。子孫達はたとえ日常は祖先を意識する事なく暮らしていようとも、事あるごとに「偉大なるお祖母様」の存在を思い出し、彼女のお知恵を更にはその財産を拝借せざるを得ない。というイメージ。

    各国の王室の事をroyal familyというが、日本は天皇で、emperorだからimperial familyが正しい。
    wはvが2つでダブルuとな!元々vはuと同じだった。

    ラテン語は屈折語。日本語は膠着語。

    ラテン語は語順に左右されない言葉。名詞、形容詞には「生、数、格」の概念があり、性には「男、女、中性」の区別がある。格とは主格、目的語である対格、所属格などがある。時制も6種ある。覚える事が沢山あるが、一度覚えたら、明確なメカニズムに沿った文法なので、明確。

    プブリリウス・シュルス
    「運はガラスでできている。輝く時に砕け散る」
    fortune運→ラテン語fortunaは見極めの不確かさ

    ユリウスのローマへ勝利を知らせる手紙
    「Veni, vidi, vici」来た見た勝った

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著者プロフィール

[現 職] 大阪市立大学大学院文学研究科教授
1945年 北海道に生まれる。
1972年 京都大学大学院文学研究科博士課程修了。
京都産業大学教授を経て、
1997年 現職
[主な著訳書]
『楽しく学ぶラテン語』(大学書林)
『エトルリア語』(ラリッサ・ボンフォンテ著、学藝社)
セネカ『悲劇集1』西洋古典叢書(共訳、京都大学学術出版会)
『ラテン語文選』(大学書林)

「2002年 『ローマ喜劇集4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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