バーのある人生 (中公新書 1835)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 200
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018359

作品紹介・あらすじ

バーの重い扉の向こうには、非日常の空間が待っている。そこは、酒だけを売っている場所ではない。客のひとりひとりが、バーテンダーと対面し、一期一会の時間を購い、空間に戯れる街の"秘境"である。そこには、シキタリもあれば、オキテもある。しかしそれらは、居心地をよくするものでこそあれ、がんじがらめの規則ではない。これから出かける人の背中をそっと押し、行き慣れた人をさらなる一軒へ向かわせる、体験的バー案内。

感想・レビュー・書評

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  • バーに関するエッセイ。

    バーというとなんだか敷居が高く緊張する場所だが、このエッセイは、バーを身近に感じさせてくれる。

    何を頼んだらよいかわからなかったり、恥ずかしかったり、自分が何を飲みたいのかを把握していなかったりで、足が遠くなるものですが、この本を読むとバーに行ってみたくなる。

    単に酒をつくって飲ませてくれるところというよりも、ある意味コミュニケーションとして「カクテルを作る」ということなのだということがよく分かった。

    また、バーの扉はだいたい入りづらくなっている。それはバーが異世界であるという演出。これから日常と違う世界に入るということを体験させてくれる場所。
    そして、入りづらいけれど、中に入ると受け入れてくれる。
    ということ。
    日常を忘れる為のリフレッシュの場所。演出された場所ととらえると良いのだと思った。

    バーテンダーがどんなことを考えているのか、客のどんあことが嬉しくて、あまり好ましくないのかなども書いてあって、面白い。

    また、バーは、アメリカから生まれたというのは意外と知らなかった。
    確かにヘミングウェイがフローズンダイキリが大好きだったとかいう逸話があったなーと納得。

  • うん、
    まあ、バーがある、
    いきつけのバーがあるってのはうらやましいなと。
    どうやったら、そうなるのか、
    そのきっかけがほしいなぁ。
    うん。どうしたらいいのか。

  • 実際にバーに行くきっかけを作ってくれた本。
    カクテル、バー、その他あれこれについて知れる。

  • バーの考え方と過ごし方

  • バーエッセイ集めたみたいなやつ。

    本格的なバーの流行というのはバブルがはじけたあとからとのことでむしろ今が旬なんだなって思った。

    マティーニがマンハッタンからの派生だって話は面白かった。
    アイリッシュコーヒーに合うのはタラモア デュー。

    近所でカシャーサを飲んだことがあったはずだけど味を忘れたな…

    場のルールがあるのは当然だけどまだ肩肘張りすぎでは…?みたいにおもうところもぼちぼちあってなんとも…

    購入したやつ

  • バーでのマナー・楽しみ方、カクテルの豆知識などがコンパクトにまとまっている。これを読めばバーでの愉しみが増すはず。

  • うーむ。イマイチですかな。

  • バーに行きたくなる。別にルールや作法など気にしなくてよいのだろうけど、やはり少しは知識があったうえで楽しむところだと思う。

  • バーの入門書としては最適。軽く読めるが意外と深い。文章も端正。

  • 本書は『バー』という対象の中で、主にバーテンダーとカクテルに絞って書かれている。
    ある意味それらがバーというもののほとんどと感じるかもしれないが、ボクなどはバーに行ってもカクテルはあまりオーダーしない。名前は知っていても、レシピまではそれほどわからない。

    ただ、たとえば書くことを『ドイツのジン』やボクのフィールドとも言える『アイラモルト』などに限ったとしても、十分に一冊の本にはなる世界でもあるので、かなりざっくりとしたエッセイと言えるだろう。

    本当にざっくりとした構成で、あまりまとまった感はないのだが、気軽に読めて面白いとも言える。

    代表的なカクテルについてページを割いているが、単なるレシピでは記憶に残らない事もいわく因縁故事来歴も端的に記載しているのでわかりやすい。

    最後の方には、こんなバーは嫌だ的な覚書のような箇所があり、頷けてしまう。実際には同じくらい問題ありの客がいるのだが。
    それはバーの格式(料金)に比例して少なくなっていく傾向にはあるようです。

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