メンタルヘルス: 学校で、家庭で、職場で (中公新書 1873)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121018731

作品紹介・あらすじ

人のこころの健康は、些細なことで損なわれることがある。メンタルヘルスとは、そうした人間のこころを安らかに保つためのさまざまな方策である。本書は、特に問題が起きやすい、学校・家庭・職場に対象を絞り、そこでいま、どのような変化が起きているのか、それがこころにどんな影響を及ぼしているかを報告する。長期間にわたる臨床現場でのデータをもとに、不調の原因から対処法までを概観する。

感想・レビュー・書評

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  • 事例を見ることで、自分を客観的に見れるようになれた気がする。あ、コレは病気の兆候だったのか、みたいに。

  • S498.39-チユ-1873 000476473

  • 最初にハッキリ申し上げます。よっぽどメンタルヘルスの問題で切羽詰まってる人は、こんな本読んでいる場合ではありません。一刻も早く心理カウンセラーに相談してください。症状と投薬の必要性両方に自覚があれば心療内科・精神科ですが、カウンセリングを先に経た方が投薬治療の必要性から検討出来ますし、こんな本読むよりよっぽど現状の悩みに対処出来ますからおすすめです。
    つまり、心の余裕がある人向け、もっと言えば、メンタルヘルス関連の職業に就きたい人向けです。この本のみならず、精神衛生関連の書籍を読む際は「自分のこころにこれを読むゆとりが今あるか?」を確認なさった方がいい。症状やメンタルな悩みが落ち着いている状態の人にこそ、これまでの悩みを冷静に分析したり、今後降りかかる悩みの予防も含め、役に立つ本ではないでしょうか(無論、この分野の研究は日進月歩で、時代年代毎に問題となる現象も変容しますから、どうせ例に漏れずこの本もすぐ古くなりますが)。

    長い前置き失礼。この本の感想に移ります。
    教科書です。見本のような精神衛生の教科書です。
    トピックは日本人が日本人同士で抱えやすい学校・家庭・職場のメンタルヘルス問題で、だいたいそこしか書かれていません。例えば、近年問題のインターネット絡みの精神衛生、また、多国籍な環境と精神衛生の問題にもあまり触れられていません。2006年発行だし無理もないでしょうが、そろそろ10年経つのでやっぱり古い。
    内容をどう捉えるかは自由でいいと思うのでこんな事を言います。これが認知を広めるために書かれた著作なら、むしろ、10年前でもこの程度の認知が広まっていないことが何とも問題な気がしましたね。現実の問題にどこまで対処出来るかは置いておいて、今の私には非常に常識的なことが多々書かれているだけでしたね。事例のストーリーは筆者の創作のようですが、こういったことは普通に起きてます。「現代の歪み」ではなく「現代の必然」なんですよ。そこからして認識が甘い人にはこの本は読む価値があるかと思います。重ね重ね言いますが、現状メンタルでお悩みの方はこの本は何の役にも立ちません。一刻も早く専門家にフェイストゥフェイスで対処を仰ぎましょう。

  • メンタルヘルスはこれからの時代には、とても大切なスキルだと考えさせられた。一人一人がこのような意識を持っていれば、もっと良い世の中になるのではないか、、、と思う今日この頃です。

  • ライフサイクルと精神疾患の関係性について広く浅く無難に書かれている。

  • [ 内容 ]
    人のこころの健康は、些細なことで損なわれることがある。
    メンタルヘルスとは、そうした人間のこころを安らかに保つためのさまざまな方策である。
    本書は、特に問題が起きやすい、学校・家庭・職場に対象を絞り、そこでいま、どのような変化が起きているのか、それがこころにどんな影響を及ぼしているかを報告する。
    長期間にわたる臨床現場でのデータをもとに、不調の原因から対処法までを概観する。

    [ 目次 ]
    第1章 メンタルヘルスとは(メンタルヘルスという用語 広義のメンタルヘルスと狭義のメンタルヘルス ほか)
    第2章 学校のメンタルヘルス(学校が抱えるさまざまな問題 学校のライフサイクル)
    第3章 家庭のメンタルヘルス(家庭が抱えるさまざまな問題 家庭のライフサイクル)
    第4章 職場のメンタルヘルス(職場が抱えるさまざまな問題 職場のライフサイクル)
    終章 現代社会とメンタルヘルス(不安と抑鬱 情報化がもたらすもの ほか)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • メンタルヘルスに興味を持ったので手に取りました

    事例紹介から対処法まで とあるが・・・事例を並べただけで 対処法って感じではなかった
    やっぱり当事者ではなく カウンセラーの立場からの目線だからかなぁ

    メンタル面をいかに強くするかを学ぶほうが為になるかも

  • メンタルヘルスの症例集、といった本。
    実態を知ることができました。

  • 質的調査ばっかり。いかにしてメンタルを強くするかという本ではない。

  • 先日、ニュースで日本で300万人の人が精神病などといった心の病を患っていると知った。国民の2.4%程になります。結構多いです。

    そこで読んでみたのが本書。

    本書は様々な精神疾患を生活の場として学校、家庭、職場を中心にケースごとに紹介している。

    やはり昔(自分はよく知らないが)、と違い、学校、家庭、職場の環境は目まぐるしく変化しており、この変化に対応できずに悩んだりする。

    やっぱり生きてるからにはできる限り健康でいたいもんです。健康が一番。

    詳細は本書に任せるとして、精神的に健康でいるには几帳面すぎない、真面目すぎないことだと思います。ファジーでアバウトがいいかもしれない。

    自分の所属する場でも最近、過大なストレスがかかりますが、それをうまくかわせるような力が今後社会に出てからも必要であると切に感じます。

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著者プロフィール

1951年大阪府生まれ。精神科医、医学博士。おおさかメンタルヘルスケア研究所代表理事・附属クリニック院長。大阪大学医学部卒業。大阪府立病院精神科部長、関西福祉大学教授、甲子園大学大学院教授などを歴任。著書に『精神科医はどのように話を聴くのか』『精神科医はどのようにこころを読むのか』『精神科医の仕事、カウンセラーの仕事』(いずれも平凡社。共著を含む)、『こころの病気の誤解をとく』(平凡社新書)、『精神科のヒミツ』(中公新書ラクレ)などがある。

「2020年 『コロナ不安に向き合う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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