数学する精神: 正しさの創造、美しさの発見 (中公新書 1912)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019127

感想・レビュー・書評

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  • 二項定理をもとに数学の世界の深さを見せてくれる。また、数について「量」から「記号」への発展を教えてくれる。面白かった。

  • ロフト行き

  • 二項定理の奥深さを分かった。また、ドッペルゲンガーなども興味深く読んだ。

  • パスカルの三角形の話が印象に残った。何の関係もなさそうに見える現象の間に見える見事な対応関係に美しさがあり、それを見出す主体は人間なのだ。

  • 二項定理は知っていたが、最後の倒錯した数の章で、ビックリ!これを学生時代に読んでいたら、数学に対する姿勢は絶対変わっていた。数学する精神とは秀逸なタイトルだなぁ。

  • 現代の数学を歴史に沿いながら説明されている。
    分かりやすい。

  • パスカルの三角形と二項展開は同じものである、という発想はなかなか気がつきにくいと思う。

    でも、このような意表をつく組み合わせの見せ方は、数学ガールのほうがうまいな。

  • 最初は「エッセイ的な感じだなあ」と思っていたら、いつの間にか二項定理、パスカルの三角形、そして自論(十進展開)へと進んでいくという恐るべき構成。素直に読んでいておもしろかったです。

  • [ 内容 ]
    数学における「正しさ」とは何だろうか。
    数学の公式や証明と言えば絶対的に正しいもので、揺るぎない「神の知」だと思ってい
    る人も少なくないだろう。
    しかし数学を創ったのは紛れもなく人間であり、そうである以上、究極的には仮説的で暫定的であることを免れ得ない。
    ならば、多くの人が信じる「真の正しさ」や「美しさ」とは、数学という営みにおいてどんな意味を持つのか。
    拡がり続ける豊饒な数学の世界への招待。

    [ 目次 ]
    第1部 人間と数学
    第1章 計算できる記号
    第2章 ウサギとカメ
    第3章 ビールのパラドックス
    第4章 コンピュータと人間
    間奏曲:数学の美しさ
    第2部 記号と意味
    第5章 組み合わせの数
    第6章 パスカルの半平面
    第7章 ドッペルゲンガー

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  • 2009-12-07 読了

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著者プロフィール

かとう・ふみはる 1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。97年、京都大学大学院理学研究科数学数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院助手、京都大学大学院准教授などを経て、2016年より現職。著書に『ガロア 天才数学者の生涯』(角川ソフィア文庫)『物語 数学の歴史―正しさへの挑戦』『数学する精神―正しさの創造、美しさの発見』(以上、中公新書)『数学の想像力―正しさの深層に何があるのか』(筑摩選書)、『宇宙と宇宙をつなぐ数学―IUT理論の衝撃』(KADOKAWA)、
『天に向かって続く数』( 共著、日本評論社)など。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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