物語 イスラエルの歴史―アブラハムから中東戦争へ (中公新書)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019318

作品紹介・あらすじ

イスラエルという民族名は、紀元前十三世紀のエジプトの碑文にはじめて登場する。文明が交錯する東地中海沿岸部では、さまざまな民族が興亡してきた。そのなかで、イスラエル(ユダヤ)民族はバビロニア捕囚やローマ帝国による迫害など、民族流亡の危機を乗り越え、第二次世界大戦後に再び自らの国を持つに至った。本書は、民族の祖とされるアブラハムから中東戦争後の現在まで、コンパクトに語る通史である。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は,西欧中心史観とは異なる,アフロ・ユーラシアからの視点で,一日本人歴史家の複眼を通して(中略)父祖アブラハムから中東戦争までーのイスラエル四千年の興亡史の枠組みを一般読者を対象に綴った歴史物語である。(あとがきより

  • イスラエルの壮大な歴史を叙述。混沌とした中東の情勢には計り知れない歴史の堆積があることを知る。

  • 通史

  • たまたまサイードと併読。
    パレスチナ周辺の現代史はよくわかった。イスラエル建国のころに近づくにつれ熱が入ってる感じが伝わってくる。なるほど、国費留学生だったのか。

  • 基本的に有史以来現代までのイスラエル(パレスチナ)地域の歴史を書いているが、最初のクライマックスである古代史と、この地域を語るには当然避けて通れない近代以降のイスラエル独立~中東戦争に重きが置かれている。

    そのため、旧約聖書などの経典にも多くを依拠している物語的な古代史と、戦史的な近現代史の、ちょっとトーンが違うストーリーが楽しめて、自分としてはなかなか読み応えがあって面白かった。特にシオニスト運動以後の記述はなかなか筆もなめらかでスリリングに楽しむことができた。

    イスラエル問題に関心がある人であれば読んで損は無いかも。

  • イスラエルの歴史を新書1冊でまとめるのには、やはり奥深さはたりなく感じ、歴史をなぞっている感は否めないが、逆にいえば、世界史の教科書のように不必要な言葉や内容がなく、洗練されているともとらえることができる。

    イスラエル史を確認したり、手元において参照的に使うのであればよい本ではないだろうか。逆にいえば、世界史も勉強していないのに、いきなり読もうとしたら、内容はわからないと思う。その意味では、読み手を選ぶ新書だと思う。

    文語的な表現など、語句がやや難しいと感じたが、国土についてから、王政以前~中東戦争までを350ページにまとめているのは、正直すごいと思う。これだけのことをまとめられるのは、やはり一部の人だと思う。

  • 旧漢字を用いて語彙も少し難しいが、書いてある内容はとても興味深い。内容はイスラエル(パレスチナ)の流れを押さえられ、個人的には移民のデータが役に立った。

  • [ 内容 ]
    イスラエルという民族名は、紀元前十三世紀のエジプトの碑文にはじめて登場する。
    文明が交錯する東地中海沿岸部では、さまざまな民族が興亡してきた。
    そのなかで、イスラエル(ユダヤ)民族はバビロニア捕囚やローマ帝国による迫害など、民族流亡の危機を乗り越え、第二次世界大戦後に再び自らの国を持つに至った。
    本書は、民族の祖とされるアブラハムから中東戦争後の現在まで、コンパクトに語る通史である。

    [ 目次 ]
    イェルサレム
    パレスティナ・イスラエルの国土
    王政以前
    第一神殿時代―紀元前10世紀~紀元前6世紀
    第二神殿時代―紀元前538~紀元後70年
    対ローマユダヤ叛乱―紀元後66~74年/132~135年
    ビザンツ帝国時代から初期ムスリム時代へ―324~1099年
    十字軍時代―1099~1187年
    アイユーブ朝からマムルーク朝へ―1187~1517年
    オスマン帝国時代―1517~1917年
    ツィオニズム運動の開始
    反ユダヤ暴動から建国前夜まで
    イスラエル国誕生
    中東戦争

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2008年58冊目

  • 『物語イスラエルの歴史―アブラハムから中東戦争まで』
    (高橋正男、2008年、中公新書)

    イスラエル・パレスティナの歴史を学ぶには最適だろう。
    旧約聖書から中東戦争まで、イスラエルとパレスティナの歴史の流れを詳細に追っている。

    以下の本とあわせれば、旧約聖書時代から現代までのイスラエルの歴史がわかるだろう。
    臼杵陽『イスラエル』(2009年、岩波新書)

    (2009年9月24日)

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