物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)

著者 : 安達正勝
  • 中央公論新社 (2008年9月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121019639

作品紹介

一七八九年、市民によるバスチーユ襲撃によって始まったフランス革命は、「自由と平等」という光り輝く理想を掲げ、近代市民社会の出発点となった。しかし、希望とともに始まった革命は、やがて恐怖政治へと突入、ナポレオンを登場させ、彼の皇帝即位をもって幕を下ろす。本書は、ドラマに満ちた革命の有為転変をたどりつつ、当時を生きた人々の息づかいな社会の雰囲気を丁寧に追い、革命の時代を鮮やかに描き出す。

物語 フランス革命―バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書)の感想・レビュー・書評

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  • 1789年、パリ民衆が国王に愛想を尽かし、バスティーユ監獄を襲撃したことからはじまり、1804年皇帝ナポレオン誕生によって完結したとするフランス革命。その15年をコンパクトにまとめたフランス革命入門書。

    革命側は、主権を持った国民は生まれたときから平等であると主張し、その主張を自国だけではなく、世界中に広めようとした点でフランス革命は画期的だ。加えて、ルイ16世、マリー・アントワネット、ロベスピエール、ナポレオンなどの魅力的なキャラクターが登場。

    しかし、この革命が世界史で注目されるのは、登場する有名なキャラクターのほとんどがギロチンで殺られてしまうってことだろう。

    明治維新もそうだが、多くの人命を犠牲にしてまでも、やり遂げようとするマンパワーの美がそこにある。

  • 新書にしては幾分厚い本で、また、歴史に関するまじめな本なので、読み始めるのに覚悟が要ったが、いざ読んでみれば、フランス革命を彩った人間ドラマを小説のようにすいすいと読め、楽しく勉強できる。
    世間で語られるイメージのある登場人物の生い立ち、素顔などを読んでいくと、そうしたイメージには誤解もあることに気づく。
    なるほど、彼としてはこういう考えがあったのかということへの気づき、とか、理想的革命が現実に直面して揺れ動くダイナミズムなんかが、読んでいて面白く感じた。

  • ひかりふる、に備えてフランス革命の勉強中。ルイ16世の人物像、功績について記述が厚く、先進的で国民の為を思っていたというルイ16世に思わず贔屓にさせられた。全体を通してわかりやすく、面白い。革命勃発後のロベスピエール時代やナポレオンについてはやや駆け足だが、入門書としてとても良かった。

  • 近代社会の出発点とも言えるフランス革命。その勃発からナポレオンの登場まで、多くの登場人物のエピソードなどを交えながらわかりやすく語る革命史。
    ルイ16世は凡庸な王だと見られがちだが、アメリカ独立戦争への援助や、信教の自由の確保など優れた施策をいくつも実施した。このようにルイ16世を高く評価しているのがこの本の特徴の一つだと思う。自らの首を切断することになる「ギロチン」の発明も、ルイ16世の援助によるものだった(人道的な処刑方法として)。


    <主な登場人物>
    ルイ16世
    マリー・アントワネット
    テロワール・ド・メリクール(革命初期の女性活動家)
    ロラン夫人(ジロンド派)
    サンソン(死刑執行人)
    ロベスピエール
    ダントン
    マラー
    サン=ジュスト(革命の貴公子)
    タリアン夫人(ナポレオンの妻)
    フェルセン(マリー・アントワネットの恋人)

  • いろんなフランス革命本を読んでいるが、そのたびごとに新しい事実を知る。やはり沢山読むべきだろう。

  • フランス革命の流れを追いながら、革命に関わった「人物」にスポットを当てて解説がされている。サラッと読めて流れも入って来やすい。「なぜここはこうだったのか?」という疑問がスルスル解決していくし、人物にスポットが当たることで革命に親近感が湧く。面白かった

  • フランス革命の流れを概観できる。出来事を細かく取り上げるのではなく、本にも書いてあるように著者が重視した視点に沿って軽重をつけてある。フランス革命について、高校世界史程度の知識を持っているとすんなり理解しやすいかと思う。
    佐藤賢一「小説フランス革命」を読んで面白かったが、すごい長編なので全体像を捉え直そうと思ってこの本を手に取ってみた。とても良い本だった。ライフネット生命の出口治明さんが「国家と政治を理解するために押さえるべき本」として推奨していた。

  • [革命の雄のお話]世界史の授業でも欠かさず取り上げられ、今日においても関連書籍の刊行が後を絶たないフランス革命。文字通り世界を揺るがす大事件であったこの革命を、人物やその動向に焦点を当てながら綴った作品です。著者は、これまでにもフランス革命に関する著作を多数世に送り出している安達正勝。


    有為転変が激しい革命の流れを、スッキリと、それでいて読み手の興味を持続(ないしは強化)する形で説明してくれているところが魅力的。千両役者がかくもここまで揃ったからこの革命が人を惹きつけるのか、それとも革命が偉大だからこそあらゆる人物が千両役者のように見えるのかは議論が分かれるところは思いますが、フランス革命の「物語」としての面白さが十二分に伝わってくる良作でした。

    〜フランス革命には、当時の歴史状況を越えた人類の未来への夢もこめられており、あるいは、これがフランス革命の最大の魅力かもしれない。〜

    新書にはアタりハズれがあるように思いますがこれは大アタり☆5つ

  • 非常に面白かった。小説フランス革命を読んだ後ということもあり、次はまだかと興味深く読ませてもらいました。
    人の息遣いが聞こえるようで、堅苦しい話はなしに楽しませてもらいました。
    私たちが当たり前だと思っていることも、歴史的にはまだまだ日が浅く、そこに至るまでに特に女性の活躍があったことは忘れてはならない。

  • さまざまな小説、映画の背景となっているので時折フランス革命について簡単に見直したくなる。本書は人物エピソードが豊富で読みやすく、革命の全体的な流れを把握するのにも役立つ。

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